二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- chapter5 繋いだ答えは希望でした。 ( No.91 )
- 日時: 2014/03/09 22:23
- 名前: アルズ (ID: NaOjLZBc)
『希望ヶ峰学園林間学校実行委員がお知らせします。 オマエラ、朝ですよ!! 山ならではの自然の空気を吸って今日一日張り切って行きましょう!!』
アナウンスが聞こえたので目を覚ます。
起き上がって背伸びをして少しボーッとする。
「・・・もう朝か。」
ベットから降りて本を取る。
取った本は推理小説だった。
「・・・この生活自体が推理小説だよなぁ・・・。」
ため息をつきながらペラペラとページをめくる。
もう定番となっている犯人は君だ!!というやつと、
そんな・・・違うよ!! と言うシーン。
今思えばそんなことがメンタルがゴリゴリと削られていく流れだとは過去の自分では思わなかっただろう。
「・・・はぁ。」
ため息をついて本を閉じた。
痛む頭を抑えて外へ出る。
「あっ翼、おはよー!!」
「・・・風空君? おはよう。」
背伸びをし、トテトテと歩いている風空君を見つけた。
「まだ時間あるでしょ? 一緒にウォーキングしようよー。」
「ウォーキング・・・か?」
「そしたら翼の足にもついて行けるでしょ?」
「あぁ、いいなそれ。 腹すかせてから朝食に行くか。」
「賛成ー!!」
今は確か8時ぐらいだったと思う。
30分ぐらいウロウロできるだろう。
「あの神社の辺りを歩こうよー!!」
「そうだな。 階段もあるしいい運動になるな。」
一緒に神社へと通ずる道へ行く。
階段を下り、神社の賽銭箱にコインでも入れてお参りしよう。
そう思っていると風空君の様子がおかしかった。
なんというか・・・青ざめて震えている。
「風空君? どうしたの?」
「・・・。」
動かず、ただガタガタと震えるだけだったので様子を見に行った。
俺は、忘れていた。
風空君の人並み外れた視力のことを。
鳥居にぶら下がる・・・
「・・・う・・・・」
アルフレッドの姿を・・・彼は既に見ていた。
「うわあああああ!!?」
首つりの彼は・・・もう息を引き取っているとわかる程・・・青ざめていた。