二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- chapter5 繋いだ答えは希望でした。 非日常編 ( No.96 )
- 日時: 2014/03/11 23:19
- 名前: アルズ (ID: NaOjLZBc)
「では、議論の結果が出たようですので投票タイムへと行きましょう!!
オマエラ、お手元のスイッチを押してください!!
今回クロとなったのは誰か!? それは正解なのか・・・不正解なのかああああああ!!?」
スロットが回る。
灰色の顔が大勢あるなかで色のある顔はほぼ少ない。
動きは遅くなって・・・湖川さんの顔で止まった。
ファンファーレが鳴り響き、紙吹雪が舞う。
その表現は・・・いつもの重みより・・・酷く重苦しかった。
「大正解ー!! 今回アルフクンを殺したのは・・・湖川魅琴さんでしたー!!」
「・・・嘘・・・だろ? なん・・・で?」
「・・・ごめん。 アイツが・・・どうしても・・・許せなかったの。」
酷く悲しそうな顔をしている彼女はそうぼそりと言った。
「・・・アイツと昨日、話をしたの。」
「アルフと?」
「うん、星鎖希と暁さんの死について何も思わないのか。 そう質問したの・・・。そしたら・・・アイツ・・・こう言ったんだよ・・・。」
怒りに満ちた目で彼女は再現した。
「『平民、ましてや過去に人を殺した奴の心なんて知れたことか。
お前等はただぼくの駒となればいいんだ』って・・・。
アイツは!! 私達を人間として見てなかったんだ!! ただの・・・ただの・・・生き残らせる駒として見てたんだよ。」
そう・・・再現した。
・・・アイツは・・・更正なんて・・・できないのだろうか。
「私は・・・もう怒りしか無くなって・・・呼び出して・・・殴って・・・。
でも、アイツを殺した事に罪を感じている。 アルフだって人間だ。私は人殺し。それ相応の罰は受けるつもりだよ。」
彼女は凛とした目でそう言った。
・・・迷いがなかった。
「では、そろそろオシオキタイムと行きましょうかね!!」
「あのね、水上君。」
「・・・湖川さん・・・?」
「それでは、『超高校級の不良』である湖川魅琴さんに」
「これ、受け取って欲しいの。」
湖川さんは俺の手に自分がしていた水色のゴムと、ポケットから出した青い鈴を置いて握らせた。
「・・・これって・・・。」
「スペシャルな、オシオキを・・・用意しましたぁぁぁぁ!!」
「返してよね? 昔の友人から貰った大事な物なんだから。」
「・・・えっ・・・。」
「それでは張り切って行きましょう!! オシオキタぁぁぁぁイム!!」
湖川さんは俺から離れ、息を大きく吸った。
「アンタ等!! 悔いなく生きろ!! 自由に生きろ!!
後悔しないで、自分を貫いていけ!!」
モノクマが、ボタンを押した。
『コガワさん が クロ に きまりました。 オシオキを かいしします。』
彼女はそう高らかに言うと・・・鎖が首を掴み、連れて行かれた。
そんな時でも彼女は迷いのない表情だった。