二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- chapter5 繋いだ答えは希望でした。 オシオキ ( No.97 )
- 日時: 2014/03/12 21:05
- 名前: アルズ (ID: NaOjLZBc)
『超高校級の不良』湖川魅琴のオシオキ。
『大乱闘!! 百人組み手』
目を開けると寂れた町が目に入る。
周りにはモノクマの着ぐるみの・・・頭の部分を被った不良共が武器を持っている。
後ろを見ると金網があってその奥にみんながいた。
水上君は金網を思い切り掴んで何か叫んでいる。
今回は画面ではなく直で見せるらしい。
・・・悪趣味。
私は前を向き、手を振る。
そして、バールを構えて・・・前に突きだした。
「・・・てめぇら!! 思う存分遊んでやるよ!!」
その言葉の挑発に乗ったのか武器を構えたままこちらへやってくる。
私に近づいてきた奴にバールを振り、当てる。
後ろに近づいてきた奴には肘打ちをして蹴る。
軟弱すぎるのかこれだけで気を失う。
「ったく・・・弱すぎるよ。 次。」
周りを囲んで襲いかかってもバールを回して振ると一気に散る。
チャンバラでやって後ろから襲いかかっても近くに倒れてる奴を足で持ち上げて蹴ると覆い被さって倒れる。 そこに急所に当たるのか気を失う。
いつもの服じゃないから少々やりにくいものの、最初に相手したグループよりも確然に弱い。
もうちょっと本気出さないかな・・・と思ったその時だった。
「み・・・水上く・・・ん!!?」
水上君がいたのだ。 建物の影に。
私はすぐさまこいつらを蹴散らせながら傍に向かう。
・・・本当はわかってた。
「大丈夫? 水上君?」
「へ・・・平気・・・だよ。」
「そう・・・よかった。」
後ろから襲いかかる奴をバールで殴る。
水上君を守りながら、私はこいつらを殴ったり蹴ったりする。
「こいつに傷つけた奴は今すぐ半殺しにしてやるよ!!」
そう宣言して後ろの愛する人を守りながら私は奴等の相手をした。
ゴンッ
頭に鈍い痛みが襲ってきた。
私は立てなくなって倒れる。
奇跡的に・・・意識はまだあった。
その残された朦朧とした意識で水上を見た。
・・・あぁ、やっぱり。 偽物なんだね。
水上の片方の目が赤く輝いていた。
手には鉄パイプを持っていた。 恐らくこれで殴ったのだろう。
私は、本物がいる方を見た。
水上君は涙で顔をくしゃくしゃにさせながら悲痛に何かを叫んでいた。
「・・・泣くなよ・・・。 男なんだからさ・・・。」
聞こえるか聞こえないかぐらいのかすれた声で私はそう言った。
あなたに殺されるより、ずっとマシだから。
苗木君、青竜君、せめて死ぬ前に会いたかった。
また、笑って遊んで・・・楽しい日々を過ごしたかった。
友達の証・・・見せ合いたかった。
水上君、好きだよ。
例え・・・このまま死んで、生まれ変わったとしても。
例え・・・死の世界に行ってあなたの顔とか・・・忘れても。
私は、あなたを永遠に愛します。
だって好きだから・・・水上君しか愛せないから。
そう脳内に思うと・・・
ゴギャ
私の頭から、鈍い音がした。
アイテムGET!!
『正義のバール』
元々はどこかに落ちていた物を自分の物にした物。
しかし、使用者は何年と愛用し続け、最期でもこのバールで無自覚の正義を貫いた。