二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: カキコワールド ( No.24 )
日時: 2014/02/14 23:59
名前: 出し巻き卵 ◆rC1/vrZxSo (ID: cH43mN/a)

〜第7話『紅煉の弓矢』〜

エレン「来い、『巨人』…ッ!」

巨人「グォオオオ!!」

50mある『巨人』は大きな腕を振り上げた。

ロキ「う、うわっ!?」

霊夢「ロキ!貴方は戦えないんでしょ!どっかに隠れてて!」

ロキ「え、えぇ!?」

魔理沙「つまり邪魔ってことだぜ!」

ロキ「し、失礼します!」

ロキは「邪魔」と言う言葉に若干ショックを受けながら、草の茂みに隠れた。

エレン「うおおおっ!!」

エレンは、神社の壁を駆け上がり、腰に付けているガスボンベの様な物から空気を噴出させた。
そのまま空中をまい、『巨人』に向かい双剣を振るう。

エレン「くらえッ!」

霊夢「なにあれ!?ガス!?空気!?」

魔理沙「って、一人で突っ込んでいったら危ないぜ!」

エレン「うおおおっ!!」

巨人「ゴォオオオ!」

『巨人』が、エレンを大きい手で掴む。

エレン「しまっ…!?」

巨人「グォオオオ!!」

『巨人』は掴んだエレンを自分の口に持っていこうとする。

霊夢「危なっ!?」

魔理沙「“ファイナルスパーク”ッ!」


瞬間、閃!と強烈な閃光を放つ光線が『巨人』の腕を貫く。

巨人「ゴォオオオ!?」

巨人は手からエレンを落とした。

魔理沙「よし!弾幕は火力だぜ!」

ロキ「………ガクガクガク」

地面に落ちたエレンは体制を立て直した。

エレン「油断するな!『巨人』はその程度じゃ…」

魔理沙「ほえ?」


魔理沙が振り向いた直後、既に巨人の腕は再生していた。


魔理沙「ファッ!?Σ(°д°)」

エレン「奴等は攻撃を受けても直ぐに再生するんだ…!」

霊夢「そんな奴、どうやって倒すのよ!?」

エレン「体のある部分を狙えれば…!」

エレンは再び駆けだした。
魔理沙の攻撃で、『巨人』が魔理沙に注意を向けた隙を狙い。
エレンは、『巨人』の後ろへ跳び、双剣は振り上げる。

正確には、『巨人』の“うなじ”の部分に。

エレン「うおおおッ!!」

エレンは、巨人の“うなじ”の部分に双剣を切りつけた。

巨人「グォオオオ…!!」

巨人は地面に倒れ伏した。

魔理沙「やっただぜ…!?」

エレン「………ハァハァ」

倒れた巨人は、『光』の粉となって消えた…。

霊夢「ふーん?倒れかたは意外とファンタジーなのね」

エレン「いや、違う…。巨人は『光』になって消えたりはしない…!」

ロキ「(…もしかして、この世界だからでしょうか…?)」

ロキ「(通常、この『幻想卿』には存在しない『巨人』…。それが絶命してしまえば…、恐らく、データ上から抹消される…)」

エレン「………ハァハァ」

魔理沙「………大丈夫か、だぜ?」

エレン「大丈夫…、です。多分…、それより…」

ロキ「…『ウイルス』について、ですね」

魔理沙「あ、出てきただぜ…」

霊夢「ええ、ロキ、教えてあげて」


ロキは、霊夢や魔理沙に教えたことをエレンにも教えた。


エレン「つまり、俺のこの世界への移転は、その『ウイルス』っていう奴の仕業なんだな?」

ロキ「まあ、そういう感じです…」

魔理沙「…ん?」

魔理沙が後ろを少し振り向くと、神社へ向かって進む二つのカゲが見えた。

魔理沙「あれって…、『ウイルス』…!?」

霊夢「え!?」

ロキ「『ウイルス』ですか!?」

魔理沙「さっき、神社の方へ『ウイルス』らしき奴が向かっていったぜ!」

ロキ「行きましょう!」

霊夢「ああもう!何で次から次へと…!」

エレン「『ウイルス』…。『巨人』とも何か関係が…?」



*



ロキ達は神社の中で『ウイルス』を探していた。

ロキ「一体どこへ…?」

魔理沙「あ、あれ!女の子がいるぜ!?」

霊夢「ちょっと貴方!今は危ないわよ…、って」

少女の周りには数匹の『ウイルス』が倒れている。
この『ウイルス』は、前回交戦したタイプだろう。

ロキ「貴方が…、何かしたんですか…?」

少女「ふふ…、ふふふ…」

魔理沙「な、何言ってるんだぜ?コイツ」

少女「大丈夫…、大丈夫だよ…」

霊夢「え…?何が…?」

少女「大丈夫…、怖くないよ…」

よく見ると、少女の手には包丁が握られていた。

エレン「なっ…!?」
ロキ「…包丁!?」

包丁を持った少女「大丈夫だから…、あなたは私が…」

ゾクッ、とロキ達の背中に寒気が走る。

レナ「貴方達は…、レナが守ってあげるから…」

レナと言う少女は振り向いた。
手に包丁を持って、顔に狂気を浮かばせながら。