二次創作小説(映像)※倉庫ログ

chapter0[プロローグ]ようこそ!絶望と希望の学園へ ( No.1 )
日時: 2014/02/16 00:07
名前: ソラ ◆i4ggqOCXfI (ID: hg1Gx/0a)

今、ボクはとある学校の校門前へ手紙とパンフレット片手に立っている。

『私立 希望ヶ峰学園』

それがこの学校の名前だ。
あらゆる分野の一流の高校生を集め育て上げる事を目的にした政府公認の学校だ。
何百年という歴史を持ち、各界に有望な人材を送り続けている。
まさに天才達の学校……
いや、将来国を担う未来の希望を育てる学園……
[希望の学園]と呼ぶ方がふさわしいかもしれない。

そんな学園の入学条件は二つある。

一つ目は"現役の高校生であること"
二つ目は"各分野に置いて一流であること"

普通の学校では入学試験がありそれを通過する事で晴れて学校の一員になる。
しかしこの学校は募集などせず、学園側がスカウトした人達しか入学する事が叶わない。

他にも予備学科と呼ばれる一般に入れる所もあるけどそこに入るには
「金持ち位しか入れないじゃないかな?」と思うほど入学費や学校費がとても高いらしい。

そんなボクは超がつくほどの学園の校門に立っている。
ボクは改めて持っている手紙に目を向ける。
それはボクが進路を決めているとき数週間前に届いた手紙……
いや招待状と呼んだほうがいいのかもしれない物に……

[青竜 直人 様、このたび貴方は全国の平均的な学生の中から抽選によって選ばれ、特別に入学の許される幸運、『超高校級の幸運』として我が校に招き入れる事になりました]

それはもうこれを最初初めて見た時思わず「え?」と声を漏らしたあとほっぺをつねって
夢か確認したくらいに……

改めてボクは学園を見る。
こんな平凡なボクが幸運で選ばれたのかまだ信じられない。
そう本当にただの運だけで……

あ、そいえば自己紹介がまだだったね。
僕の名前は[青竜 直人(セイリュウ ナオト)]
どこにでも居るごく普通の青年だ。
特徴と言っても友人や近所のお兄さんに[アンテナ]と称される癖毛があるくらいだ。
それ以外は何もない普通の生活を送りいつも同じような毎日を過ごす一般市民である。

「上手くやっていけるのかな……」

学園を卒業していった人達はその分野の人は、知らない人は居ないほどの有名人になる。
それでボクは入学に興味を持ちでインターネットで調べた結果、色々平均という枠を越えた
超人と呼ぶにふさわしい"超高校級"の面々を見た。

例を挙げると、"超高校級のパティシエ"で入学するのは、最年少で有名なケーキコンクールにて連続優勝を果たしていたり……
"超高校級のコンビニ店長"として入学する人は、全国のコンビニの店長の頂点に立ってたり……
"超高校級の絵師"として入学する人は、様々な動画からCMにまで絵を提供してあげくの果てに漫画のアシスタントもこなしてその人の絵が出たらたちまち有名になったりと……
他にも「ハカセ」「カウンセラー」「テニスプレイヤー」「怪盗」「クラッカー」「技術者」「プロレスラー」「声優」と他にキリが無いほどのそうそうたるメンバーが揃っている。

「そろそろ行こうかな……」

現在の時刻は7:30辺りだ。
予定だと9時で入学式らしいので時間にはまだまだ余裕がある。
少しだけなら学園内を探検できるかもしれない。

入学初日ともあったので、軽い気持ちで初めの一歩を踏み出した。
今思えばそれは間違いだったのかもしれない。

「うっ………!?」

急に目眩が起こり、目の前の景色がまるで飴細工のようにグニャリと歪んだ。
回りの景色がまるでカフェオレの様に全て混ざり……
最後に残ったのは真っ暗闇の世界でボクは完全に意識を絶った。

この時気付くべきだったのかもしれない……
この学園が"希望の学園"ではなかったのということに……