二次創作小説(映像)※倉庫ログ

chapter1 希望の悩みは絶望性相談室へ ( No.17 )
日時: 2014/03/02 22:39
名前: ソラ ◆i4ggqOCXfI (ID: hg1Gx/0a)

【学園生活3日目】

キンコンカンコーン♪
「オマエラ、朝です!!起床時間ですよ!!では今日も張り切っていきましょう!!」

モノクマのアナウンスで目を覚まして身だしなみを整え食堂へ向かい朝食を食べる。


〜自由時間〜

今日は何をしようか考えていると白風と会った。


「やあ青竜君。暇ならちょっと付き合ってくれないか?」

「ああ、いいよ。」


白風の実験につきあわされた。
なにかあげようとポーチの中を探ると動くこけしがあったので渡してみた。

「おお、これはいい実験の材料になりそうだ。ありがたくもらうよ(ニヤリ」

どうやら喜んでもらえたようだ。



「なぁ青竜君は人類についてどう思っているのな?」

「いきなりなんだよ?」

「こう見えても人間を観察するのが好きでね…君は人類についてどう思っているのかなと思ってね。」

「そんなこと言われても特にないよ。」

「ふむ〜そうか…」

「そういう白風はどうなんだ?」

「人類とは、それぞれに可能性を秘めた物を持っている生命体であり個体であると思っている。」

「ふーんそうなんだ。」

「今はこんなに困難にでくわしているが可能性さえ捨てなければ皆に輝かしい未来があると私は思っている」

「お前ってスゴいな。」

「ん?そうか?」

「こんな絶望的な状況でそんなこと考えてるんだから。」

「こんな僕でも内心は結構絶まいってる方だぞ。」

「そうだとしてもスゴいよ。」

「そうか…よし!もしここから出たらお前に色々と実験につき会わせてやろう」

「え!?どうしてそうなった…」

「別によいではないか。(ニヤリ」


その後たわいもない話で盛り上がって別れた。




〜自由時間〜

まだ時間があるので何をしようか考えていると

「ピンポーン♪」

と呼び鈴が鳴る。


「ねー青竜君…いる?…」

どうやら影月が来たので扉を開ける。


「影月どうした?」

「ちょっと…ついてきて…ほしいんだ…」

「何処へ?」

「いいから来て…」

影月はボクの手を引いてすぐそこの倉庫1の前に来た。


「ここがどうかしたのか?」

「何か…物音がするんだ…」

「物音?」


すると扉の奥からガタガタと音が聞こえた。


「この物音確かめたいから…君を連れて来た…」

「なるほどな…」

「確かになにかあったら一人より二人の方がいいから影月はボクをつれて来たのか。でも何でボク?」

「君が…今のところ信用できる人だから…」


その時言葉を遮るようにガタガタと物音はする。


「……なあ…影月…扉開けていいか?」

「僕はいつでも…いいよ…」


ボクは物音の正体を探るため意を決して扉を開ける。
そこには特になんの変化もない倉庫内だった…
だがその時
「ガタガタ」
一つのガムテープで止められたダンボール箱が動いた。


「あのダンボール箱動いてる…よな?」

「開けて…みようよ…」

「お、おう…」


動いてるダンボール箱のガムテープを外し、開けると…


「ワン!」


そこには毛がフサフサでサラサラの犬がいた。

chapter1 希望の悩みは絶望性相談室へ ( No.18 )
日時: 2014/03/04 18:32
名前: ソラ ◆i4ggqOCXfI (ID: hg1Gx/0a)

「い、イヌ?」

「ワン!」

あまりの事にボクは呆然としてしまった。
何故犬がここにいるのか、そんな疑問が頭のなかを支配する。

「ワォーン!!」

「うわっ!?」


そんな思考を消すように犬が急に飛び付いてじゃれてきた。


「よ、よせよ!くすぐったいって!」

「どうやら…君になついた…みたいだね。」


影月はそんなボクをよそ目に開けたダンボール箱の中を調べる。


「何か…紙がある…」

「そんなことより助けろよ!?」

「えーとね…」

「スルーかよ!?」


じゃれつかれるボクをスルーして影月はその紙を読み上げる。


「カムクラ犬…そう書いてある…」

「犬の種類か?」

「そんな種類いない…」

「じゃあこのわんわんおーの名前か?」

「呼んでみたら?…」

「ちょっとお座りだ。カム犬。」

「ワン!」


犬はお座りを実行し、言うことを聞いた。


「ビンゴ…みたいだね……でもなんで略したの?…」

「うーん…何故かわからないけど、そう呼んだ方がいい気がしたんだ。」

「ふ〜ん…」

「そいえばこの犬はどうすんだ?」

「皆に言った方が…いいと思う…」

「キミたち聞こえてますかー」


突然の声にそこへ振り向くとモノクマがデデーンと効果音が聞こえてきそうな感じに立っていた。


「も、モノクマ!?いつの間に!?」

「さっきからいたよ。その犬が青竜クンにじゃれついてる辺りから。」

「え?青竜君…気付かなかったの?…」

「気付いていたなら教えて欲しかったし!見てたならモノクマもたすけろよ!?」

「えー…だって面白いので止めるのが勿体なかったから助けなかっただけだよ。」

「理不尽だ…不幸だ…もういやだ…」

「クゥン…」


カムクラ犬…いやカム犬が俺のそばにより慰めるように寄り添う。
…何か癒された気がした。
そんなボクを無視してモノクマが思い出したかのように話をする。


「そいえばその犬なんだけどね…どうやら物を補充する際に紛れ込んだみたいなんだよね!!」

「補充?…」

「だって…補充しないと君たち不便でしょ。だから毎日補充してるんだよ。」

「ふ〜ん…」

「それでその犬なんだけどさ。外に出すのもあれだし…青竜クンが世話してよ!!」

「何故ボク!?てかそれ明らかにお前がめんどくさいだけだろう!?」

「君に一番なついてるからだよ!!ちなみに拒否権はありません。学園長命令です。」

「そんなのあんまりだぁぁぁぁ!!」


こうしてカムクラ犬が新たに仲間に加わった。
その後食堂に皆を集めて説明し、一日が終わった。
寝る時に寝床そっちのけでカム犬が寄り添って来て寝たので余りの眠れなかったのは言うまでもない。