二次創作小説(映像)※倉庫ログ

chapter2 希望温泉は絶望事件の香り ( No.35 )
日時: 2014/03/18 15:22
名前: ソラ ◆i4ggqOCXfI (ID: hg1Gx/0a)

【学園生活6日目】
キンコンカンコーン♪
『オマエラ朝です。起床時間です。さぁ今日も張り切っていきましょう!!』


ボクはアナウンスで目を覚ます。
そう…いつものことのはずなのに…
脳裏に浮かぶ殺されてしまった高塚くん…殺した白風くん…校則違反で殺されてしまった霧雨さん…
この三人は死んでしまった。
もしこのコロシアイという中ではなければ仲良くなれたかもしれない3人…
普通の人ならこの生活をしていけば精神が削られてしまうだろうがボクにはそれがない。
ボクはそれより辛い出来事にあってしまっているからだろなのか、ただ気が重たく感じるだけだ。


「ワゥン…」

「おはよう。どうした?カム犬?」


何時もなら元気のカムクラ犬が珍しく元気がない…
あぁ、そうかコイツもなんとなく分かるのか…
ボクはカムクラ犬を撫でてやった。
するとカムクラ犬ボクを撫でたお礼をしたいのかじゃれて元気付けてくれた。
カムクラ犬のお陰で少し元気が出たボクは今日もカムクラ犬と一緒に食堂に行く。


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              chapter2
          希望温泉は絶望事件の香り

             〜(非)日常〜

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食堂へ行くと星野君を除いたみんなが集まっていた。
みんな相当まいっているようだった。
当然高塚君と白風君…霧雨さんはいない。
空席が増えたせいか人数が多くても少し広く感じる…
そんな暗い空気の中朝食食べる。
突然、場違いな能天気で明るい声が聞こえた.。


「おっはようございまーす。おやおや?皆さんお先真っ暗見たいな雰囲気だね。」


こんな暗い空気にさせたシロクロの元凶…モノクマが食堂へ現れる。


「なんのようだよ…」

「まあまあそんな怖い顔しないでよ。良いニュース持ってきたんだからさ。」

「…良いニュース?」

「ゴホン…実はね…オマエラにこんな狭い世界ではつまらないから新しい世界を解放しました。」

「新しい世界?」


「まあ校内や寄宿舎を探索すればわかるさ!!探索するかどうかはオマエラしだいだけどね!!あ、ぼく忙しいんで!!サイナラー!!」


モノクマは言いたいことだけいって風のように去っていった。


「……なんか嵐のように去っていったっス。」

「うーん。モノクマの言っていた新しい世界って何だろう?」

「も、もしかしたら…あ、新しい場所に行けるように…な、なったとかですか?」

「可能性はあるかもしれないね。」

「じゃあみんなで校内を探索するの〜」

「じゃあほご飯食べてからですね。……残したら僕怒りますからね。(黒笑)」

「高山君が怖い…」

なんだかんだ元気になったのか早いスペースでご飯を食べ、その後食べ終えた順からみんなちりじりに探索をしにいった。

ボクもカム犬と共に探索へ行くべく食堂を後にした。

chapter2 希望温泉は絶望事件の香り ( No.36 )
日時: 2014/03/19 23:32
名前: ソラ ◆i4ggqOCXfI (ID: hg1Gx/0a)

「綺麗になってる…」


校内探索前にボクはカウンセラー室へ寄っていた。
そこで見たものは高塚君も血溜まりも最初から無かった様にきれいさっぱり最初見た元カウンセラー室内だった。
その時突然声をかけられた。


「青竜クンどうしたコン?」

「あ、コハク。」


振り向くとそこには狩衣が汚れているコハクがいた。


「皆、捜索にいってるコン。青竜クンは行かないコン?」

「あ、うん。行くよ。コハクすごい汚れてるけどどうしたの?」

「これはこのままにする訳にもいかないからお掃除したからコンね…」

「高塚君と白風君は…」

「心配しなくて良いコン。大丈夫だからコン。さぁ青竜クンも行くコン。」

「あ、うん。じゃあね。」


ボクはコハクとわかれ校内を捜索していく。
すると柵で通れなかった2階へ続く階段が通れるようになっていた。
ボクは未知のエリアである2階へ上り捜索した。
その後、食堂でみんなと集まり報告をしていく。

探索結果
【校内2階】
教室が二部屋、図書室、男女分かれている更衣室、更衣室から行けるスケートリンク場があった。
図書室には書庫がある。
更衣室にはスケートに必要なスケート靴がなど揃っておりカーリング用の備品もあった。
なお更衣室へ入るとき電子生徒手帳が必要である。
男子は男子の生徒手帳、女子は女子の生徒手帳しか開かない。


【寄宿舎】
食堂へ行くときに気付いたが黄色い『KEEP OUT』のテープがなくなり入れるようになっていた
混浴の為、脱衣場はひとつである。
なかに入ればお風呂、サウナと続いていた。






「みんなおんなじみたいだね。」

「そうそう図書室でこんなの見つけたの〜」


天月さんは少し新しい手紙と見取り図を出してテーブルへおく。
見取り図にはスケートリンク場がプールになっていること以外とくに変わりは無かった。

「プールがスケートリンク場っていうこと以外変わりないね。」

「星月殿、そんなことより我輩はこの手紙が気になるのだが?」

「僕もラビット君と同じく気になるよ…」

「じゃあボクがよもう。」

「うん頼んだ。…」


影月さんが月神君に手紙を渡し読んでもらう。


【弓…水… 殿と…月……殿へ】
この手紙を読んでいるという事は………に渡したのを無事受け取ったという事…しょう。
先に本題ですが80期クラス1達の…………計画は78期生の…木殿の提案により延期を解除され実行することにいたし…した。
そ…事をお知…せ致し…す。
ただし場所は、終わった希望ヶ峰学園にておこ…う事だそ…です。
以上で本部か…の通達…す…
【未…機…80期生ク…ス2 空宮 夜空(ソラミヤ ヨゾラ)】



「ほとんどかすれて読めないがこんなもんだ。」

「内容的に希望ヶ峰学園はもう終わってるというのはどういう事だ?」

「最後のクラス2ってなんなんスッか?80期生って俺らだけじゃなかったスッか?」

「うーん。もしかしたらモノクマの用意した物じゃないの?」

「そいえば…天月さんこの手紙…どこにあったのかな?…」

「えーとね…図書室のテーブルの上なの〜」

「明らかに…誰かが見てくれとぞばかり…仕組んだとしか思えない場所に…置いてあったね…」

「うーん。取り敢えず信憑性が分かんないからこれはほおっておこう。と言うことでこの話は終わりだな。」

「あ、一応…その手紙僕が持ってても…いいかな?…」

「じゃあ影月さん頼んだ。」


影月さんは高山君から手紙を預かった。


「次に誰か出られそうな所はあったのか報告を頼む。」

「全然ダメっス。どこもかしこも鉄板でひっぺがそうとしても無理だったッス。」

「我輩の所もだめだった。」


結果皆どこもダメだったらしい。
その後とくに進展もなく報告会はお開きとなり解散して皆部屋へと戻ったり何処かへ行ったりしていった。。
ボクはとりあえずカム犬と部屋へと戻ろうとしたとき

『パリン』

と鈴を入れているミニポーチから割れる音がした。
すぐ確認すると唯一ガラスでできた鈴の3つのうち1つであるガラスでできた青い鈴が割れていた。
何故かこの鈴が割れたとき嫌な予感が横切りこれと同じ色の鈴を渡した友達の顔が浮かぶ。


「ミコちゃん何かあったのかな…」


ボクは割れた鈴を見ながら嫌な予感が的中しないよう無事であるようにと願いながら部屋へと戻っていった。

chapter2 希望温泉は絶望事件の香り ( No.37 )
日時: 2014/03/20 22:44
名前: ソラ ◆i4ggqOCXfI (ID: hg1Gx/0a)

〜自由時間〜

「今日は何をしようかな…」

「ワンワン!!」グイグイ

「ん?どうした?わっ!?」


ボクはカム犬に連れられて購買部ことモノクマ神社へとやって来た。


「いらっしゃいコン。クジしにきたコン?」

「いや…実はカム犬はここへ連れてきたんだ。」

「ワンワン!」


ボクの目の前にメダルの入った袋を置く。
あぁそういうことか…つまりカム犬はクジをやってほしいのか…
ボクは納得しメダル袋を取りカム犬を撫でる。


「1回だけだぞ。」

「ワゥン!」


ボクはメダルを20枚サーセン箱へ入れる。
すると毎度のあの声がする。


『大吉!!そしてラッキー☆また大吉だよ!!やったね!!』


そうして上から四枚のクジが降ってくる。
それを自販機には入れる。
『常夏ミカン』と『希望の乾パン』と『桜の花束』と『ウサギの耳当て』が出てきた。
ボクはそれをポーチに入れ、神社をあとにした。

廊下をカム犬と共にブラブラしていると暇そうな籠鳥さんと会った。


「あ…こ、こんにちは…」

「籠鳥さんこんにちは。」

「え、えーと…その……ひ、暇なら一緒にお話でも…し、しませんか?…」

「あ、うんいいよ。ボクも今暇だったから…」


籠鳥さんと途切れ途切れだは話をし、少し仲良くなれた気がした。
ボクは何かプレゼントしようとポーチを探るとさっきてにいれた『常夏ミカン』が目に入ったのであげてみた。


「ほわわぁ…あ、ありがとうございます!!」


とても喜んで貰えたようだ。あげたこっちも嬉しくなる。


「あ、あのー…」

「ん?どうしたの?」

「えーと…せ、青竜君は…り、料理ってできるんですか?」

「あ、うんできるよ。よく家事とかしたり、ばあちゃんに仕込まれたからね。」

「まぁ…その…わ、わたしに料理を…今度でもいいので教えてもらえませんか?」

「うん、いいよ。」

「あ、ありがとうございます!!」

「でもなんで急に料理を教えてほしいなんてどうしたの?」

「わ、私…その…ず、ずっと料理をしてみたいと思ってたんです…。わ、私は小さい頃…体が弱くて…それで…ず、ずっと部屋にこもりきりだったんです…。そ、その時…お、お母さんが良くお粥を作ってくれてて…その…私も作ってみたいと…ずっと思ってたんですけど…そんな機会が無くて…そのままこもってしまったので…料理を作る機会が無くなってしまったんです…」

「そ、そうだったんだね…ゴメン何か悪いこと聞いちゃったね…」

「い、いえ…む、むしろ話せて…少しスッキリしました…で、では改めて今度…お、おねがいしますね…」

「うん。任せてよ!」


その後籠鳥さんと色々料理について話して別れ、いつの間にか寝ていたカム犬を抱っこし共に部屋に戻った。

chapter2 希望温泉は絶望事件の香り ( No.38 )
日時: 2014/03/21 09:24
名前: ソラ ◆i4ggqOCXfI (ID: hg1Gx/0a)

〜自由時間〜

部屋に戻ったボクはまず段ボールで作った即席寝床へ寝ているカム犬を連れていき毛布をかけてやる。
今の時間を確認するため電子生徒手帳を見るとまだまだ夜時間まで時間はあるようだ。


「うーん何をしようか…」


考えているとふと厨房へ行きたくなった。
小腹を満たすついでにボクは行ってみることにした。







〜少年移動中〜









厨房へ着くと高山君がケーキを作っていた。


「あ、青竜君。ちょうどいいや少し付き合ってくれ!!」グイッ

「あ、ちょっと!?」


高山君から強制的にケーキの味見を頼まれた。
少し仲良くなれたようだ。
何かプレゼントしようとポーチを探ると『希望の乾パン』があったのであげてみた。


「おお!!これは噂の人気物じゃないか!!大事にするよ!!」


とても喜んで貰えたようだ。あげたこっちも嬉しくなってきた。


「うーん…」

「どうしたんだ?」

「実はな…お茶会用のケーキのアイデアが浮かばないんだ…」

「お茶会用のケーキ?」

「あぁ…お茶会する時にいつものイチゴのタルトでもいいけどいつも過ぎても飽きててしまうしと思って考えてるんだが浮かばなくてな…」

「じゃあミルフィーユとかはどうかな?それなら紅茶とか色々合うとおもうし…」

「おぉ、そのアイデアいただき!あ、そいえばミルフィーユの言葉の意味って知ってる?」

えーと…なんだったっけな…
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>千枚の葉
>千本桜
>扇風機

A『千枚の葉』
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「確か『千枚の葉』って意味じゃなかったかな?」

「うん。そうだよ。ミルフィーユは小麦粉の生地を何回も折り畳んで層を作ることでパリパリ食感を出しているんだが、沢山の層を『千』で表現し、フイユタージュの落ち葉をイメージさせるような独特の焼き上がりを『葉』と表現したことから合成語として文学的に言い表したものがミルフィーユのという名前なんだ。」※少しwiki先生より引用

「そうなんだ…全然知らなかったよ…」

「まあ、千枚の葉って意味知ってるから分かってると思ったんだがな…」

「うん…なんかゴメン…」

「まあ気にするな!!そんなことより今からミルフィーユ作るからちょっと味見役になってくれよ!!」

「え!?また!?」

「別に食べただけで減るもんじゃないしいいだろ。」


その後味見という形でいっぱいミルフィーユを食べ、ちょっとキツイお腹をさすりながら部屋へ戻った。


キンコンカンコーン♪
『もうすぐ午後10時になります。夜時間に入ります。食堂はロックされるので御注意ください。ではでは良い夜を…』


ボクは、ベットに疲れた身を投げる。
明日図書室に行ってみようかな…そんなことを思いつつそのままボクは眠りについた。