二次創作小説(映像)※倉庫ログ

chapter0[プロローグ]ようこそ!希望と絶望の学園へ ( No.7 )
日時: 2014/02/21 02:00
名前: ソラ ◆i4ggqOCXfI (ID: hg1Gx/0a)

「え?…キツネの…ぬいぐるみですか?…」

「いやいやむしろ剥製じゃないの〜」

「もしかしたら銅像だったりするかもな(ニヤッ」

「いやいや!?銅像はまずないやろ!あと剥製もないって!?」

「そんな事よりあの可愛いキツネをテイクアウトしたいッス!」


色々疑問が飛び交うが……いや一名だけ違うがキツネ?はプンプンという効果音が聞こえてくるようなに怒り叫んだ。


「ボクはぬいぐるみじじゃないコンッ!!それと後喋って動いてる時点で剥製でも銅像でもないコンッ!!」

「お前が言うなよ…」


ボクは思わずツッコミを入れてしまった。
その後キツネ?は咳払いをして続ける。


「とりあえず今から色々と疑問に思ってることについて説明してあげるから取り合えず椅子に座るって落ち着くコンッ」

「こんな状況で落ち着いていられますか!?」

「ボクの名前はコハクっていうコンッ。先生だコンッ」

「ちょっと無視ですの!?」


そんな霧雨さんを無視してボクらは椅子に座る。


「初めにこの学園での生活について説明するコンッ。ここでの生活は共同生活で生活期限は……」

コハクはニッコリ笑顔で答えた。

「一切ないコンッ!」

ボクは耳を疑った。
今聞き間違いでないならコハクは期限がないといった。


「え?期限が無いん?」

「はいコンッ!」

高塚の言葉でハッキリした。
期限がない…すなわちここで一生暮らせと。
ボクらが少し混乱しているにも関わらずにコハクは話を続ける。


「だけど心配しないで欲しいコンッ!皆が仲良くして絆を深めれば卒業出来るコンッ!」

「卒…業?」

「そうだコンッ!卒業コンッ!」


コハクは懐から機械を出し皆に見せる。


「これは電子生徒手帳と言うものでこの学園では身分証明書みたいな物コンッ!これに仲良しの度合いを表す希望の星屑というものがあるコンッ!その星屑をいっぱい集めると希望の星になるコンッ!皆が仲良しになって希望の星が完成したら晴れて皆、卒業出来るコンッ!」

「嘘はついては無いよな?」

「ボク嘘はつかないコンッ!」


その時、別の声がした。


「うぷぷぷ…ダメだよ嘘をついちゃ…」

「嘘なんかついてなんかなッ……え?誰コンッ!?姿を見せるコンッ!」

「ここだよ……ここォ!」

「え?いったいどΣコォォォォォォォォン!?」


コハクは突如現れた半分黒で半分白のクマにドロップキックされて吹っ飛んだ。
それはもう綺麗に吹っ飛んだ。


「こ、今度は…ク、クマの…ぬ、ぬいぐるみ…で、ですか?」

「いやいや今度こそ剥製なの〜」

「いや銅像という可能性もないこともない!(メガネ上げ」

「またこのパターンでっか!?」

「そんなことより俺のテイクアウト用のキツネが!?」


それぞれまた疑問が飛び交うが…いやまた一名だけ違うがプンスカという効果音が聞こえてきそうな怒り方で白黒のクマはこちらに向いた。


「ぬいぐるみじゃないよ!!ボクはモノクマ!この学園の学園長なのだ!!」


効果音でデデーンと聞こえてきそうなポーズで自己紹介した。


「いやー先生が嘘をついて済まないね。代わりにボクがちゃんと説明致しますー」


そう言うとモノクマは、教壇によじ登った。


「えーと…まず共同生活に期限がないというのはあっていますが、星屑というものを集めて星を完成させて卒業というのは違いまーす。」

「じゃあどうやったら出られるの?」

「共同生活する上で秩序を乱すことだよ。」

「では、『秩序を乱す』というのはどういうことだ?」


不気味に笑いながら赤い目を光らせながら答えた。


「ヒトがヒトを殺す事だよ!」

chapter0[プロローグ]ようこそ!希望と絶望の学園へ ( No.8 )
日時: 2014/02/21 03:41
名前: ソラ ◆i4ggqOCXfI (ID: hg1Gx/0a)

ただその一言で…モノクマの言葉で場の空気が戦慄した。


「こ、ころ…す?…」

「ハイ!殴殺刺殺斬殺撲殺焼殺圧殺締殺呪殺…など殺し方は問いません。『誰かを殺した生徒だけがここから出ることが出来る』それだけの簡単なルールです。最悪で最凶な手段で最良な結果出せるよう、せいぜい努力してください。」


ボクは目の前が真っ暗になった。
頭でこいつの言ってることは本当だと分かっていてもこんなを信じたくなくて。
『なーんてね!嘘だよ』だったら良かったのにと思ってもそんなことはなくて。
ただ意味不明な状況で意味不明な事が起きていてる。


『誰かを殺した生徒だけがここから出ることが出来る』


この言葉は先生でも、ましてや頂点に立つ学園長が言う言葉ではない。
こんなの夢だとただ思いたくて。


「なんでだよ……なんで…なんでボクらが殺しあわなきゃいけないんだよ!」


気づけばボクは叫んでた。
こんな現実が嘘だと信じたくて。


「オマエラは一応世界の希望な訳だよ!!そんな希望同士が殺しあうという絶望的シチュエーションとか……最高にドキドキしてこないかい?」


帰ってきた答えには『もうこれが現実だ。受け入れろ。』と言ってるようにしかボクには聞こえなかった。
だが星野はそんなモノクマの言葉に苛立っていた。


「さっきから変なことばっかり言うな、そんな暇があるならここから出せよ!!」


モノクマはそんな星野の言葉に突然呟きはじめる。


「……ばっかり?ばっかりって何だよ!!ばっかりって…オマエラって本当に物分かりの悪い奴らだな!!何が帰してだ…何が出せだ…いいかい?この学園がオマエラの家であり世界なんだ!!殺し放題殺しちゃって殺して殺して殺しまくちゃえっての!!」

「そんなのダメコンッ!!」


吹っ飛ばされて少しボロボロでありながらも立ちモノクマに対してコハクは叫ぶ。


「いい加減に悪ふざけは止めるコンッ!!いくらなんでも度が過ぎるコンッ!!」

「悪ふざけ?いったいなんのこと?」

「しらばっくれるなコンッ!!殺しあうとかそんなのダメだコンッ!!」

「でもその方が盛り上がると思わないのかい?」

「それでもダメだΣコォォォォォォン!?」


またコハクはドロップキックされて吹っ飛んだ。
だが宮下は黙っていなかった。


「お前いい加減にするッス!!」


宮下はモノクマの頭を掴み持ち上げた。


「俺もう怒ったッス!!ボコボコにしてやるッス!!」

「ギャー学園長への暴力は校則違反だよー(ジタバタ」

「そんなの知るスッか!!ボコボコが嫌ならコハクに謝ってここから出すッス!!」


急にモノクマは動かなくなり目の赤く光り始め、ピッ…ピッ…という機械音が鳴り響き始めた。


「急に動かなくなって怖じけづいたスッか?」


急激に機械音の早さがましてゆく。


「…!?宮下君それ早く投げて!?」

「ん?何で投げるスッか?」

「いいからはやく…はやくなげてよ!!…」


影月さんと小河さんが叫ぶと宮下は思いっきりモノクマをぶん投げた。
最後にピーという音と共に空中で


ドカーン


爆発した…



「な、なんだよ…これ…」

「い、イヤァァァ」

「に、兄さん…」


何人かが悲鳴を漏らす。
爆発の熱は肌で感じ火薬の臭いがしてこれは紛れもない現実だという事を
叩きつけられた気がした。


「だからと言ったのに、校則違反だよーって」


ヌッと教壇から出てきたモノクマは姿形は変わらずそっくりだった。


「今の…本気で…殺そうと…したッスよね…」

「当たり前だよ!!校則違反したんだから。まあ今回は警告として特別に許すけど、今後は気をつけてね!おしりペンペンより酷い体罰をプレゼントしちゃうからね!」

「どうせまだ他にも爆発以外に体罰があるのだろう。」

「そうだよ月神クン!!皆も常に監視カメラで見てるから校則違反なんて起こさないように!じゃないとグレートでエキサイティングでスタイリッシュな体罰を発動しちゃうからね!ボク次は外さないからね。うぷぷぷぷ」

そんなモノクマをよそ見にもうボクらはただ呆然と立ち尽くしか出来なかった。

chapter0[プロローグ]ようこそ!希望と絶望の学園へ ( No.9 )
日時: 2014/02/23 21:47
名前: ソラ ◆i4ggqOCXfI (ID: hg1Gx/0a)

「そういえば!!まだ電子生徒手帳について説明してなかったね!」


何処からかパネルを取りだし説明をはじめた。


「まあそこに転がってるボロギツネもいったけど電子生徒手帳はこの学園に置いて身分証でもあり、必需品でもあるから絶対無くさないようにね。それと起動時に自分の名前が表示されるのでボロギツネに貰った時にちゃんと確認しといてね。ちなみに電子生徒手帳は完全防水で、たとえ深海まで沈んでも壊れない優れもので、耐久度も抜群で10トンまでなら絶対に壊れません!!そうそう、校則とかも詳しく書いてあるのでちゃんと各自で見ておくように!!これで入学式を終わります。せいぜい楽しいコロシアイ生活をエンジョイしてください!!」


呆然としている僕らをよそ目にモノクマはドカドカと行ってしまった。


「コン…酷いコンッ…」

「大丈夫スッか?コハク?」


宮下がちょっとボロ雑巾見たいになりかかってるコハクを支える。


「そいえばあのクマが電子生徒手帳をオマエから貰うように言われたのだが?」

「そいえば渡すの忘れてたコンッ。」


コハクは袖から電子生徒手帳を出し近い人から順に渡していく。


「では僕は少しおいとましますコンッ。もしなにかあれば呼んで欲しいコンッ。」

コハクはボロボロの体を引きずりながら去っていった
ボクは電子生徒手帳を起動する。
モノクマのいった通りのボクの名前が浮かびそのあとメニュー画面へと変わる。
そのメニュー画面から校則を選択し見ていく。


校則No1『生徒達はこの学園内だけで共同生活を行いましょう。共同生活に期限はありません。』

校則No2『夜10時から朝7時までを"夜時間"とします。夜時間は立ち入り禁止区域があるので注意しましょう。』

校則No3『就寝は寄宿舎に設けられた個室でのみ可能です。他の部屋での故意の就寝は居眠りと見なし罰します。』

校則No4『希望ヶ峰学園について調べるのは自由です。特に行動に制限は課せられません。』

校則No5『学園長ことモノクマへの暴力を禁じます。監視カメラの破壊を禁じます。』

校則No6『仲間の誰かを殺したクロは"卒業"となりますが自分がクロだと他の生徒に知られてはいけません。』


「ふーむ…なるほどー」

「なるほどなの〜」

「けど最後のNo6は一体どういうことだ?」

「あーあの他の奴等に知られんなーというやつか?」

「でも考えても良く分からないしとりあえず皆で探索でもしないか?その方がまた色々とわかるしな。」

「それも…そうだね…」


皆が賛同する中星野だけ違った。


「俺は一人で探索する。」

「え?なんでよー皆で調べた方が効率的にいいじゃん。」

「お前らバカか?ただでさえコロシアイを強いられた生活なのに一緒にいる方がおかしいだろうが。」

「で、でも…コロシアイ…な、なんて…しませんよ!も、もしかしたらデタラメかも…し、知れませんし…」

「問題はその話を信じてる奴がいるかどうかだろ。」


星野の言葉に誰も反発も反論も出来なかった。
誰かと視線が合うたびに敵意を感じる。
ボクは真の意味でモノクマの暗示したルールの恐ろしさを知った。

『誰かを殺した生徒だけがここから出られる。』

たかがそんな言葉でボクらの心に根強く、根深くとても恐ろしい考えを植え付けるには十分だった。

『誰かが裏切るかもしれない。』

そんな疑心暗鬼に満ちた言葉を…

こうしてボクらの楽しい希望に満ちた学園生活…
いや絶望の満ちたコロシアイ生活が絶望の満ちた学園で今始まる。





cahpter0[プロローグ]ようこそ!希望と絶望の学園へ
END


生き残りメンバー[残り20人]
[幸運] 青竜 直人(セイリュウ ナオト)
[???] 小河 桜子(コガワ サクラコ)
[クラッカー] 影月 小雪(カゲツキ コユキ)
[怪盗]ラビット
[技術者]星野 創(ホシノ ツクル)
[ハカセ]白風 翼(シロカゼ ツバサ)
[モデル]黒花 愛花(クロバナ アイカ)
[引きこもり]籠鳥 知子(カゴドリ チコ)
[プロレスラー]宮下 強助(ミヤシタ キョウスケ)
[カウンセラー]天月 心(アマヅキ ココロ)
[アニメイター]青水 満月(アオミズ マンゲツ)
[テニスプレイヤー]霧雨 春奈(キリサメ ハルナ)
[絵師]雲月 大地(クモヅキ ダイチ)
[ゲームクリエイター]青水 三日月(アオミズ ミカヅキ)
[パティシエ]高山 優(タカヤマ ユウ)
[声優]星月 花(ホシヅキ ハナ)
[バスケ選手]黒鐘 藤也(クロガネ トウヤ)
[コンビニ店長]コンビニ店長テンチョウ
[お笑い芸人]高塚 冬斗(タカヅカ フユト)
[予備学科]月神 太陽(ツキガミ タイヨウ)