二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ダンガンロンパEXTRA 〜二人の幸運と一人の絶望〜 ( No.102 )
- 日時: 2014/08/15 01:09
- 名前: レイナ (ID: 5J8asoW6)
『GAME OVER』
リエルくんがクロにきまりました。
おしおきをかいしします。
【79TBULL〜"希望"と"絶望"を持った少年〜】
超高校級のダーツプレイヤー
リエル・K・アーチライト 処刑執行
・・・ここはどこでしょうか?
突然、目の前が光った気がして、目を覚ますと・・・
大砲のような物を持ったラフな格好をしたモノクマがいた。
よく見ると・・・ここはカジノのようですね。モノクマと僕しかいませんが。
僕の体の異変に気付いたのはその後である。
どうやら、手足を拘束され、身動きがとれない用になっている。
・・・さて、これからどのような『絶望』が待っているのでしょう。
そう思った矢先・・・
「うぐっ!!!」
右腕から痛みを感じた。よく見てみると、包丁が僕の右腕に刺されており、傷口から血が流れていた。
それだけでは終わらず、(どうやら大砲のような物から刃物がでているようで)左腕にも、右足にも、左足へと次々に刺していった。
さらに、それが終わると次は手、肩や太股など空いたスペースに次々と刺していく。
「あぁ・・・あぁぁぁぁああああああああああああああああああ!!!」
あまりの痛さに、僕は叫び声をあげ、拘束されているにも関わらず抵抗していた。
しかし、響くのは拘束具がガチャガチャ音がするだけ・・・
(これはまるで・・・"拷問"のようですね・・・)
そして数分が経ち、刃物の発射が止まった。
「・・・はぁ・・・・・はぁっ・・・」
手足はすでに動かなくなり、痛覚も無くなってしまった。
僕には一つのことしか考えられなかった。
(・・・・どうして僕は、まだ生きているのでしょうか。)
もう充分に【あの時期を『思い出した』】、『希望』を持って、『絶望』したんだ・・・もう『終わって』もいいでしょう・・・。なのに僕はまだ生きていた。
"生きたい?"
いや、違う。きっと何か心残りがあるのでしょう・・・。
ですがそれが何か全く分かりません・・・
ふと足元に、僕の衣服から『衣装部屋』で遊んだときに龍園寺様からもらったトランプが落ちたのに気付いた。
すると、僕の頭に走馬灯のようなものが流れてきた。
『リエル強すぎだろ!?』
『リエルクンも可愛いよぅ!!!』
(これは、皆で大富豪をした記憶・・・)
『ようし!私も負けられないわよ!!!』
『凄いっすね!!!』
『・・・まぁお互い様だな。』
(あぁ・・・僕はただ尊敬がしたかったわけではなく、『皆と仲良く遊びたかった』だけなんですね・・・
僕は、どこからおかしくなってしまったのでしょうか・・・)
後悔しても、すでに遅かった・・・
グサッ
「が・・・・・あ・・・・・」
再びあの大砲から、今度は巨大な槍が飛んできて、僕の心臓にめがけて刺してきた。僕はその強烈な痛みで血を吐き出していた。
モノクマはいつものように不気味な笑顔で笑っていた。
僕は痛みではなく、"後悔"で涙を流しながら意識が遠のいていった・・・
アイテムGET!
『黄金のトランプ』
リエルにとって忘れられない思い出のアイテム。今は吐き出してしまった血で汚れてしまっている・・・
「エクストリィィイイイイイイイイム!!!いやぁ〜やっと初めてグングニル発射できたよー!!!」
「り、リエル殿・・・」
「あんな殺し方、ヒデェだろ・・・」
「オシオキ・・・お姉ちゃん・・・」
・・・終わったしまった。この裁判も、リエルの処刑さえも・・・
「何で・・・こんなことが続くのよ・・・」
「花音ちゃん・・・」
「だって・・・悲しいじゃない。仲間が殺されて、仲間がオシオキで処刑されて・・・もう、いやだ・・・」
星野はその場で泣き崩れてしまった。皆も同じ気持ちのようで、誰も励ますことはできなかった・・・天風以外は。
「星野さん、俺達は殺された深淵さん、啄木鳥さん、処刑されたリエルさん、そして消えていった皆のために生きなきゃいけないっすよ。」
「天風・・・」
「もう、これ以上仲間が死んでいくのが見たくないのは俺もっす・・・」
・・・天風は、強い。ここにいる誰よりも。
死んでしまった皆のためにも諦めずに前を進もうとしていた。
「オマエラが簡単に"コロシアイ"を止められるかな?」
「・・・モノクマ。」
「コロシアイが嫌なら"この生活を受け入れればいいじゃーん"!ここは食事もあるし、施設も充実してるからねー!ま、動機はちゃんと用意するけどね。」
「そんなの、やはりあんまりですわ・・・」
「ま、決めるのはオマエラ次第だからね。それじゃ。」
そう言ってモノクマは去っていった・・・
「あ・・・ごめんね、私先に戻るね。」
そう言って咲澄はすぐさま裁判所を出て行った。
・・・一体リエルに何言われたんだ?
「・・・私も戻るわ。」
「あ、俺っちも・・・」
咲澄が出て行くのを合図に皆が裁判所を出て行った。
そんな中、いつも先に帰っているはずの小鳥遊が何故か残っていた。
「小鳥遊、今日はなんか変だぞ。」
「・・・フン、愚民にそんなこと言われる筋合いはない。」
「そうですか。」
相変わらず人をバカにする口調はいつも通りだ。
「あの"トランプ"を見てると、"アイツ"を思い出してな・・・」
「"アイツ"?」
「・・・唯一、妾と同等の立場で話すことができる奴だ。妾が次期希望ヶ峰学園の生徒になると睨んでおる。」
小鳥遊は、スラスラとその人について教えてくれた。
・・・よほど信頼している奴なんだな。
「・・・ちなみに、そいつの名前を聞いていいか?」
「・・・"超高校級のマジシャン"候補、"黄瀬 遥"だ。」
小鳥遊はそいつの名前を呼んだ。