二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ダンガンロンパEXTRA 〜二人の幸運と一人の絶望〜 ( No.103 )
- 日時: 2014/08/18 13:07
- 名前: レイナ (ID: nZxsmZ3d)
〈龍園寺side〉
〜龍園寺自室〜
『・・・皆さん、最後まで"希望"を捨てないで下さい。そうでなければ"絶望"へと進んでしまった僕が地獄で"退屈"してしまいます。』
「リエルは何を思ってたんだろうな・・・」
俺はベットの上で先程の光景を思い出した。
リエルが一瞬だけモノクマに反抗してくれたこと、
一瞬、俺がリエルにあげたトランプを見てたこと、
そして、リエルが最後に涙を流したこと。
全てが、忘れられなかった・・・。
「そう言えば啄木鳥も・・・」
『・・・お姉様は"強がってるだけ"です。ただ"弱さを隠している"んです。だから、唯一お姉様に話しかけてくれる龍園寺さんなら、きっとお姉様を救ってくれると思います。』
『それは啄木鳥が・・・』
『龍園寺さんも危ないですが、私の方がもっと危ないんです。
だから・・・お姉様を救ってください。頼みました。』
啄木鳥も何かを・・・小鳥遊の事を思っていた。
俺は、啄木鳥に小鳥遊の事を頼まれていたんだっけ・・・
「あ、そう言えば・・」
『・・・とりあえず、龍園寺にコレを渡しておく。』
そう言って渡してくれたのは・・・本?
『私に何かあったら、この本を読んでくれ。』
『お、おう。』
『その時までは、読まないで。』
「そうだ、啄木鳥の本・・・」
俺は啄木鳥の会話を思い出し、机の上に置いてあった本を手に取った。
どうやら啄木鳥が最初に書いた作品のようだ。
「・・・ひさしぶりに本でも読むか。」
きっとこの本に何か啄木鳥が残したメッセージでもあるのだろう。俺は本を読むことにした。
「・・・ん?」
読み始めて数分後、一枚の紙が挟まれているのを発見した。そこには文字が書いてあるようでそれを読んでみると・・・
『二階男子トイレにて』
(男子トイレか・・・随分ピンポイントなところだな。ここに何か重要なものでもあるのか?
黒幕の目もあるが・・・ここは行くべきだろうな。)
「まぁ、たまには掃除でもするとしますか。」
俺は監視カメラに向かって自然に言い、啄木鳥がくれた本を置いて二階に行くことにした。
〜二階 男子トイレ〜
「・・・普通の男子トイレだよな?」
正直男子トイレでよかったとは思ってる。これが女子トイレだったらどこかの潜入捜査が得意は蛇の叔父さんが「ショータイムだ」とか言って安々女子トイレに入っていくのを想像するからな。(そして女子に引かれるのは予知できる。)
「何かあるようには思えないが・・・?とりあえず押してみるkちょちょちょうわっ!?」
用具置きの奥を何気に押してみると、壁に吸い込まれるように中に入っていった。
〜隠し部屋〜
そして、俺は地べたに頭をぶつけた。
「痛てて・・・なんだよここ?」
どうやらここは隠し扉のようで、本や何かのファイルが山ほどあった。
だが一番気になったことは・・・
(監視カメラが・・・ない?)
よく見ると、ここには監視カメラがないようだ。
なるほど、だから啄木鳥はここで何かをしていたんだな。
とりあえず俺はテーブルの上にある目の前の本を手に取ってみた。
『予備学科について』
「"予備学科"・・・?なんだそれは?」
どうやらこの本は手書きで書かれているようだ。きっと啄木鳥が情報を探して、まとめてくれたのだろう。俺はその本を読むことにした。
『今から記す事は確証のない話だ。真実かどうかは自分で考えてほしい。
私立・希望ヶ峰学園は、政府公認の超特権学園。
その最終目標は、才能に特化した究極の人類・超高校級の希望:カムクライズルを造り上げる事だった。』
「"カムクライズル"?」
確か学園の創始者の名前が「神座出流(かむくら いずる)」だったよな・・・
何か関連性があるのか・・・?
俺は続けて読むことにした。
『学園の超高校級の生徒たちの才能を研究し、その研究成果を使って才能を持たない普通の生徒を脳手術によって天才にするというもの。
しかし、それを達成するための資金は不足しており、目標達成は困難を極めた。
そこで考えたのが「予備学科」の設立である。
それは、才能を持たない生徒にも学園の入学を認め、【在籍中に才能を開花させた生徒を「本科」に進学させるというものだ。】』
「"予備学科"・・・?そんなのあったか?」
俺が希望ヶ峰学園について調べた時そのような制度存在しなかった・・・いや、存在してたな。
希望ヶ峰学園の予備学科は実際高額の授業料を払わせるぼったくりだけど、希望ヶ峰学園というブランド力は絶大で、すぐさま応募が殺到したんじゃないか?って姉ちゃんが言ってたな・・・
一番気になったのはこの線が引かれている 【在籍中に才能を開花させた生徒を「本科」に進学させるというもの。】というところだ。
『カムクライズルは既に存在しており、現在判明している人物は』
ゴン!!!
「うっ・・・・」
俺は啄木鳥の集めた資料に気を取られて背後から迫り来る気配に気がつかなかった・・・
そして、背中から何者かに頭を殴られ、倒れてしまった。
「あ〜あ、急に男子トイレから消えたと思ったらそう言うことか。やっぱ絶望中のアイツが啄木鳥殺してくれて正解だったわね。」
この声・・・どこかで聴いたことあるような・・・
でも思い出せない。聴いたことあるのに。
「あ!これって江ノ島様と同じパターンじゃん!!!
まぁ、この本は"後のお楽しみ"だね、ネタバレゲンキーン☆うぷぷぷぷぷぷ・・・・」
俺の意識は少しずつ遠のいていってしまった・・・
- Re: ダンガンロンパEXTRA 〜二人の幸運と一人の絶望〜 ( No.104 )
- 日時: 2014/08/20 12:54
- 名前: レイナ (ID: hujSVxra)
「痛ってぇ・・・一体何があったんだ?」
俺はいつの間に床の上で寝ていたようだ。
確か俺は・・・啄木鳥のメモに書かれた場所に行って隠し部屋見つけて、そして本を読んでいると何者かに襲われて・・・
「そうだ!啄木鳥の本!!!」
俺は起き上がって本を探すが・・・
ない。どこにもない。折角の啄木鳥が残した本が・・・
「もしかして・・・盗まれたか・・・?」
恐らくそうだろう。何故なら・・・
『あ!これって江ノ島様と同じパターンじゃん!!!
まぁ、この本は"後のお楽しみ"だね、ネタバレゲンキーン☆うぷぷぷぷぷぷ・・・・』
きっとアイツが啄木鳥の本を盗んだんだろう。だが・・・『後のお楽しみ』とはどういうことだ?それにまた『江ノ島様』か・・・
"超高校級の変装師"といい"予備学科"といい謎が多すぎるぜ・・・
とりあえず明日アルターエゴに聞きに行くとしますか・・・
俺は隠し部屋から出て自室に戻ることにした。
〈咲澄side〉
〜咲澄自室〜
私はベットの上でリエルクンに言われたことを思い出した。
『今の貴女には"希望"か"絶望"どちらかを選ぶ権利があります。しかし、これ以上真実を知ると、必ず"絶望"選んでしまうでしょう。』
『・・・へ?』
『・・・それを選ぶのは、咲澄さん自身です。』
・・・あの時のリエルクンの言葉、どういう意味だろう・・・?
私は・・・やっぱり真実が知りたい。それに、きっと"絶望"だけじゃない、きっと"希望"もあるんだ!!!
「"江ノ島様"・・・」
リエルクンもモノクマも言ってた江ノ島様・・・
多分江ノ島盾子先輩のことかな。"超高校級のギャル"兼"超高校級の絶望"、そして78期生のコロシアイの黒幕だった。
じゃあこのコロシアイの黒幕は誰?江ノ島盾子の手下?
「・・・今考えてもしょうがないかな。"アレ"が調べてくれると思うしね。」
私は睡魔に襲われたので寝ることにした。
〜???side〜
〈謎の部屋〉
「いやぁ!リエルクンのお陰で厄介な人物が減ったね!」
「啄木鳥氷雨か・・・確かに邪魔な人物だったね。」
私はモノクマと話をしている。
「啄木鳥サンの能力はボク達にとって厄介だったからね。時間かければかけるほどこっちが不利になるしね。」
「なるほど・・・」
「でも後一人厄介な人物がいるんだよね。」
「秋宵七斗か・・・」
秋宵七斗・・・確かIQが180・・・いや、200あると噂されている。
これほど厄介な人物はいないだろう。
「だから一週間経っても何も起きなかったら殺してもらうからね!!!」
「一週間・・・」
「まぁ次の動機も準備できてるからそんなに焦らなくていいからね。」
「・・・分かった。」
・・・まだこの"戦い"は終わりそうにないな。
<生き残りメンバー>
[幸運]龍園寺 海斗
[幸運]咲澄 玲奈
[声優]星野 花音
[ソフトボール選手]篝火 ほのか
[くの一]霞桜 椿
[喫茶店オーナー]流星雨 葉沙
[鍛冶職人]天風 夜刀
[お嬢様]小鳥遊 舞姫
[ニート]秋宵 七斗
[茶華道部]雛月 鈴蘭
[文化委員]春夏秋冬 駆
[変装師]???
残り11人?
chapter3 "希望"ハ"絶望"、"絶望"ガ"希望" END