二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ダンガンロンパEXTRA 〜二人の幸運と一人の絶望〜 ( No.113 )
- 日時: 2014/09/01 00:53
- 名前: レイナ (ID: MXjP8emX)
〜龍園寺side〜
『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ〜!さぁて、今日も張り切ってい きましょう!』
「・・・」
俺はモノクマアナウンスでいつも通り起きた。
そう、"いつも通り"に・・・
(啄木鳥も深淵もリエルも死んで、しかも啄木鳥が残してくれた大事な本も奪われて・・・)
正直、疲れている。こんな生活を始めて一週間と少し。
何度も人の死を痛感して、精神もズタボロだ。
「・・・後で"アイツ"に聞きに行くか。とりあえず朝食だな。」
本当は誰とも顔を合わせたくなかったが、やはり空腹には負ける。俺はとりあえず食堂に行くことにした。
〈食堂〉
俺浮かない顔して食堂に入ると、何かの呪文のような声が聞こえてきた。
霞桜「・・・の新ちゃんのパンツ新八の人生
バルムンク=フェザリオンアイザック=シュナイダー
三分の一の純情な感情の残った三分の二はさかむけが気になる感情
裏切りは僕の名前をしっているようでしらないのを僕はしっている
留守スルメめだかかずのここえだめめだか……このめだかはさっきと違う奴だから池乃めだかの方だからラー油ゆうていみやおうきむこう
ぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺビチグソまりゅっ!!!って最後に噛みまみたでござるーーー!!!(泣)」
星野「寿限無 寿限無 五劫の摺り切れ
海砂利水魚の 水行末 雲来末 風来末
食う寝る所に住む所 藪柑子 ブラコウジ
パイポ パイポ パイポの シューリンガン シューリンガンのグーリンダイ
グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの
長久命の長助!!!って霞桜ちゃんそれ猿の名前よ!?」
龍園寺「あ、朝から何してんだ・・・」
俺が食堂に着くと秋宵、小鳥遊、流星雨以外全員いた。
・・・最初の頃から随分減って随分減ったな。
そして星野と霞桜何してるんだ・・・
星野「なんか霞桜ちゃんが『早口でも噛まない方法教えて欲しいでござる!!!』ってここに来て急に言われたから・・・」
龍園寺「そ、そうか・・・」
天風「でも見てるだけでも楽しいっすね!」
咲澄「そうだね!霞桜さんみてると元気になるよ♪」
春夏秋冬「ま、霞桜っちが能天気って理由もあるけどな。」
霞桜「それって拙者を誉めてるのでござるか?」
雛月「完全に馬鹿にしていますわね。」
霞桜「ウッキー!!!」
・・・確かに霞桜を見てると元気になれるな。
さっきまで俺落ち込んでたのに、今ではスッキリした気分になった。
霞桜「・・・龍園寺殿」
龍園寺「ど、どうした?急に。」
霞桜が真剣な顔つきで俺に近づいた。
霞桜「・・・最近笑ったでござるか?」
龍園寺「・・・え?」
霞桜「最近皆元気がないでござるよ・・・特に龍園寺殿なんて花火大会の時から笑顔がないでござるから・・・」
龍園寺「・・・結構見てるんだな。」
霞桜「拙者結構笑顔とかみるのが好きでござるから。辛いのは分かるでござるが、"笑顔"は大事でござるよ!じゃないと良いことが逃げちゃうでござるよ?」
龍園寺「霞桜・・・」
霞桜「きっと、落ち込んでる姿は死んでしまった皆も見たくないと思うのでござるよ。だから笑顔でござるよ!!!」にぱー☆
龍園寺「・・・そうだな。」
篝火『おーい!朝食できたから運んでくれー!』
咲澄「わーい!朝食だー!!」
霞桜「拙者も運ぶでござるー!!」
霞桜・・・いろいろ考えてるんだな。そうだ、最後まで諦める訳には行かない。
例えそれがどんな"絶望的な状況"でも・・・
こうして、今日という日が始まった。
〜数分後〜
星野「で、今から何をするべきか皆分かるわよね・・・?」
龍園寺「えぇと・・・何だっけ?」
星野「勿論!四階の探索よ!!!」
そうか、学級裁判が終わると一つ上の階が解放されるんだっけな・・・
春夏秋冬「もし化学室とかあれば篝火っちプロテインとか欲しがりそうだよな!!」
篝火「ん?オメー知らねぇのか?男性ならプロテインの中のタンパク質が筋肉になるが、女性がプロテイン飲むと脂肪になるんだぜ?」
霞桜「マジでござるか!?じゃあ篝火殿のシャツからでも分かるボインは・・・」
咲澄&星野「「ガタッ」」
篝火「ちなみにオレはプロテイン飲んでないぜ。たくさん運動してたくさん食べてたくさん寝てるからな。」
咲澄&星野「「シュン・・・」」
篝火「しかも大きすぎると動きにくいから邪魔なんだよな。」
咲澄&星野「「な、何て羨ましい悩み!?」」
こ、こういう話の類は俺達男子が話しに入りにくいから困るな・・・
天風「は、話がずれてるっすよ・・・」
星野「えぇと、四階の探索の組み合わせ何だけど・・・」
雛月「今回は二組位でいいと思いますわ。」
龍園寺「じゃ、そうするか・・・」
そして、今回の組み合わせは・・・
1.龍園寺・篝火・星野・霞桜
2.咲澄・雛月・天風・春夏秋冬
龍園寺(今回も咲澄と一緒になれなかった・・・)シュン
咲澄(龍園寺クンがハーレム!?)ガビーン
星野(玲奈、ドンマイ。)
天風(龍園寺さんドンマイっすね。)
龍園寺「ま、まぁとりあえず行くとしますか。」
こうして四回目の校内探索が始まった。
- Re: ダンガンロンパEXTRA 〜二人の幸運と一人の絶望〜 ( No.114 )
- 日時: 2014/10/05 20:44
- 名前: レイナ (ID: GFkqvq5s)
1.龍園寺・篝火・星野・霞桜
〜龍園寺sise〜
俺達四人は、体育館側四階を調べることになった。
四階はやはり他の階と違う構造になっていた。
「結構広いわね・・・」
「鬼ごっこにはちょうどいいでござる♪」
「おっ!じゃあ今度オレが鬼になってやろうか!?」
「す、すぐに捕まりそうだな・・・」
とりあえず話し合った結果、散らばって部屋を調べることになった。
俺は教室と職員室だったが、(何も無かった為)他の部屋にも行くことにした。
〜音楽室〜
「あ、ここの担当は星野なのか。」
「そうよ?というか探索はどうしたのよ?」
「何も無さすぎて来た。」
「はぁ!?職員室よ!?何も無いなんておかしいじゃない!!!」
「お、俺に言うなよ!!!」
教室ならまだしも、職員室にはクラス名簿や出席簿、さらには担任の名前が書かれたネームプレートさえ無かったのだ。
「・・・モノクマが隠した、って考えた方がいいかもね。」
「何を?」
「だから職員室の・・・ってモノクマ!?」
「ヤッホー!」
神出鬼没、またどこからかモノクマがやってきた。
正直ワンパターンすぎて飽きてきた。
「今ボクを呼んだよね?」
「呼んではないけど、あんたが職員室の物全部隠したんでしょ!?」
「え?何を?思春期の子が持ってる本とか厨二病全開の黒歴史ノートとか?」
「そうじゃなくて!先生達の物よ!!」
「私物だけじゃなく、先生のネームプレートとかも隠すってそれほど見られたくないのか?」
「え?ボクは・・・成る程、そういう考え方もあるね。」
「「?」」
モノクマは何を言ってるんだ・・・?
モノクマは俺達の頭にハテナを浮かべているのを気にせずに話した。
「一つだけ言うと、"ボクは何もしてないよ"。」
「ハァ!?絶対何かしてんだろ!?」
「だって"ボクが物を隠す必要なかった"位に"何も無かったもん"!!!」
「"何も無かった"・・・?どういうことだ?」
「それ以上は教えないよ!!じゃあねー!」
いつものようにまたモノクマは何処かへ消えてしまった。
「・・・どういうことかしら?」
「俺も分からねぇな。この事は報告会で言うか。」
「そうね。」
「って、話変わるけど、ここには何があるんだ?」
「特に何も無いわよ。特にピアノがあるだけよ。」
そう言って星野はピアノがある方向を指さした。
そのピアノはどこから見ても立派なものだった。
ピアノ・・・
俺の頭には、ふと"超高校級のピアニスト"、奏鳴初音の顔が思い浮かんできた。
──奏鳴は、"奏鳴家を守る"、そして"双子の弟に会いたい"という理由で夕嵐を殺害し、モノクマのピアノによるオシオキで殺されたのだった・・・
「・・・私、奏鳴ちゃんのこと思い出してた。」
「・・・あぁ、俺もだ。」
「奏鳴ちゃん、大好きだったピアノに殺されて・・・そして流星雨クンが・・・」
「もう言わなくていいぞ。言うと辛くなるだけだ。」
もうこれ以上惨劇を繰り返すわけにはいかない。みんなの死を無駄にするわけにはいかない。その為に新しいフロアを探索して脱出口を探しているのだ。
もうこれ以上調べることはないと判断した俺達は音楽室を出ることに・・・
『────のロッカー・・・。』
「ん?今後ろの方から何か聞こえなかった?」
「俺も、何か聞こえた・・・」
俺達は声が聞こえた方に顔を向けると・・・
───死んでしまったはずの奏鳴が、目の前に立っていたのだ。
「え・・・?」
「う、嘘でしょ・・・?」
奏鳴の体は実体が無く、何かの光に包まれているようだった。
奏鳴は、俺達の間を通り抜けながら透き通った声で言った。
『──脱衣所のPCの一つ右のロッカー、お願いします。』
そして、俺達がもう一度奏鳴の方へ顔を向けると、光のようなものがブワッと広がり、既に奏鳴の姿はなかった。
「な、何だったんだ今の・・・」
「わ、私に聞かないでよ・・・幽霊とか?」
「じゃあ天風が聞いたら怖がるかもな。」ハッハッハ
「そ、そうね。とりあえず次行きましょ。」
「そ、そうだな・・・」
俺達は先程の現象を気にしつつ、音楽室を出て次の部屋に行くことにした。
「ウニャー!!!」ゴロゴロ
「何してんだ霞桜・・・」
次の部屋へ向かってる途中、霞桜が不気味なモノクマカラーの扉の前でゴロゴロしていた。な、何してんだ・・・
「この扉『開けゴマ』しても開かないのでござるよー(涙)!!!」
「えっ、開かないの?」
そう言って星野がドアノブをガチャガチャするが、全く開く気がしなかった。
「ここ『情報処理室』ともう一カ所ある『校長室』は全く開かなかったでござるよ。」
「無理矢理開けるとかは出来ないのかしら?」
「・・・星野、これを見ろ。」
そう言って俺は電子生徒手帳の『校則』の欄を開いた。
『 5 学園長ことモノクマへの暴力を禁じます。監視カメラ、鍵のかかった扉の破壊を禁じます。』
「だから無理矢理壊すと霞桜はお仕置きされてしまう訳だ。」
「成る程ね・・・」
「・・・」
「どうした霞桜?」
「え!?・・・あ、いやぁ、別に『ゴロゴロした後に壊そうかな』とか思ってなんかないでござるからねっ!!!」
「ツンデレかよっ!?」
さっきの一瞬の沈黙はきっと回りすぎたからだろう。(なんか足が千鳥足みたいになってたしな・・・)
とりあえず俺たちは篝火がいる部屋を見に行くことにした。
- Re: ダンガンロンパEXTRA 〜二人の幸運と一人の絶望〜 ( No.115 )
- 日時: 2014/09/17 22:10
- 名前: レイナ (ID: lSjkm3fN)
〜化学室〜
「あれ、秋宵?こんなところで何してんのよ?」
「・・・別に。」
「秋宵のやつ、オレが来る前に一つ一つ薬を見てるみたいだぜ。」
「・・・」
化学室に行くと、する事がなく暇そうな篝火と、薬品を一つ一つ見ている秋宵がいた。
いつも脱衣所にいたからこんな所で会うのは珍しいな・・・。
というか秋宵冷たすぎやしねぇか?
(ただ龍園寺と咲澄にだけに心を開いているからだと思うけどね・・・)
「?」
星野が何故か俺の顔を見ていたが・・・気のせいだろう。
それにしてもここは薬品臭いにおいがするな・・・。実験器具や薬品もあるし、『化学室』とかそこら辺か?
「秋宵、何か分かったか?」
「・・・これといった手がかりはないが、ここは薬物がほとんどだな。『Aの棚』は栄養剤、プロテイン関係が中心だ。」
「プロテインか。まぁオレは全く使わないけどな。」
「・・・『Bの棚』は頭痛薬や腹痛薬などの薬剤、これは問題ない。けど・・・一番厄介なのは『Cの棚』だ」
「『Cの棚』?何があるでござるか?」
「・・・『Cの棚』は、これは"毒薬"だな。成分的に危険物ばかりだ。」
「どっ・・・!?」
"毒薬"という言葉に俺達は驚きを隠せなかった。
・・・いつか来るだろうとは思っていたが、ついに出てきたか。
ん?ちょっと待て。
「秋宵、なんで毒薬とかそんなの分かるんだ?」
「・・・普通に成分とか覚えただけだ。」
「もしかして、薬剤師か何かデスカ?」
「・・・薬剤師は国家試験合格しないとなれない職業。高校生はできない。」
「秋宵って、アルバイトしたことある?」
「・・・やる気がない訳じゃない、俺にあったアルバイトが無いだけだ。」(`・ω・´)キリッ
・・・ニートにもほどがあるだろ。言い訳が定番すぎる。
これほど『宝の持ち腐れ』という言葉が似合う人は早々いないだろう。
まぁとりあえず、ここでの調べ物はこれ位だな。
「・・・とりあえず、『Cの棚』には近づかないように言ってくれ。」
「お、おう。」
「・・・あ、報告会が終わったら、いつもの所に来てくれ。」
「あぁ。分かった。」
「・・・俺はもう少し調べる。」
そう言って秋宵は薬品(特にCの棚)を調べ始めた。
・・・まぁ、秋宵のことだから変なことはしないだろう。
俺達は食堂に向かうことにした。
〜咲澄side〜
私達はあのカラオケや花火会場があった部屋を調べることになった。
四階は他の階同様、綺麗に建てられていた。
よく見ると次の階へと続くシェルターがあった。
──じゃあ、ここは最低でもこの学校は五階建てということかな。
とりあえず一つ一つ部屋を見に行くことにした。
〈茶華道室〉
「ここは、茶華道室みたいですわね。」
「おぉ!俺っち茶華道室とか始めて来たぜ!」
ここは、お茶を飲むための道具や着物などから多分茶華道室なのだろう。
・・・多分リエルクンだったら大いに喜んでたかもしれない。
「・・・咲澄さん。」
「雛月さん、どうしたのかな?」
「いえ、大したことではないのですが、茶華道教える約束ありましたわよね?」
「うん!覚えてるよ!
・・・私、ここから出たら雛月さんに教えて貰うって約束したから。」
「・・・そうですか、でしたら咲澄さんの次にお茶会をするとすれば、外人の方とか緑茶嫌いの方を連れて行きたいですわ」ウフフ
が、外人さんはまだしも緑茶嫌いの方は止めといた方がいいかもね・・・
ここは特に何もなかったので次の場所に行くことにした。
〈剣道場〉
ここは・・・剣道場みたい。
隣には柔道場があったが特に何もなかったので剣道場を見に行くことにした。
──懐かしいな、柔道は苦手でそんなに続かなかったけど、唯一剣道は続いたんだっけ・・・
「あっ!!!」
「あ、天風っちどうした?」
私が剣道をやってた頃を懐かしんでいると、天風クンが何かを見つけたようで何かを見つけたようだ。
(まるで無くしていた物を見つけたように目をキラキラさせていた。)
手に握っていたのは・・・に、日本刀!?
「ちょ、天風っち!?そんな危ないもの持ってたら危ないぞ!?」
「大丈夫っすよ!この刀は鞘が簡単に抜けないようになってるっすから。」
「へぇ・・・こんな立派な日本刀誰が作ったのでしょうか?」
「あ、これは自分で作ったっすよ?」
「へぇ、そうなん・・・えぇ!?」
あまりにも衝撃的な発言に私は驚いた。
じ、自分で作ったって、凄すぎるよ!!!
「名前は『天月風斬(アマツキカザキリ)』自分の才能が親に認められてから初めて自分で作った日本刀っすよ。」
「ね、ネーミングセンスはアレだけど凄い立派そうな刀だな。」
「確かに・・・天風さんが丁寧に作った、というのが感じられますわ。」
「そうなんっすよ!!これ一本作るのに何ヶ月も掛かったんっすよ!!
これを自分で作ったときの鉄と鉄とを打ち合う感覚!そして匂い!これが最高なんっすよ〜♪」
「・・・自己紹介でも同じ言言ってたな。」
「えっと・・・鉄フェチ?」
「それとはちょっと違うと思いますわ・・・」
・・・と、とりあえず他も探した方がいいよね。って思ったけど・・・
これといった手掛かりは何もなかった。
「でもここに置いてあったってのが不思議っすね。俺、ここに来たのは初めてっすよ?」
天風クンはたまたま近くにあった竹刀袋に『天月風斬』(日本刀)を入れながらそう言った。
「入学当時はどうしてたの?」
「確か・・・希望ヶ峰学園に送って、自分の部屋に飾ろうかと思ってたんっすよ。」
「でしたら、何故剣道場にあるのでしょうか?」
「うーん・・・・うーん?」
「まぁ、後の報告会で話しましょう。
ところで、結構危険物のような気がするのですが・・・結構大切なものでしょうか?」
「そうっすよ!!!コイツは俺の魂みたいなもんすよ!!!
・・・俺が死ぬときは、コイツも一緒っす。」
そう言って天風クンは私たちに向けて刀が入ってる竹刀袋を掲げた。
おぉ、刀が似合う人が持ってると凄くかっこよく見えるよ!!!
まぁ、とりあえずここの部屋はこれまでだね。私達は急いで食堂に向かうことにした。
- Re: ダンガンロンパEXTRA 〜二人の幸運と一人の絶望〜 ( No.116 )
- 日時: 2014/10/05 22:03
- 名前: レイナ (ID: GFkqvq5s)
〜食堂〜
春夏秋冬「これより!『第四回探索報告会』の開催を宣言する!!!」
星野「開催って、暑苦しいわね・・・」
龍園寺「まぁな。まずは俺達の方から話すか。」
俺達は
・音楽室、化学室、職員室、校長室、情報処理室があること
・化学室には危険物が沢山あるから近寄らないこと
この二点を話した。
龍園寺(流石に奏鳴の幽霊が出たって言ってもすぐには信じてくれないだろうな・・・)
霞桜「でも校長室と情報処理室は開いてなかったでござるよ・・・」
春夏秋冬「『瞬間移動の術』とか出来ないのか?」
霞桜「まぁ出来ないことはないでござるが・・・」
天風「出来るんっすか!?」
霞桜「いやでも行ったこと無い場所だと無理でござるね・・・座標とか、部屋の広さや、家具とかの配置を確認しないと・・・」
星野「座標って・・・どこかの超電磁砲の取り巻きとかが使いそうな能力みたいだわ・・・」
篝火「もし、家具とか壁のあるところに移動したらどうなるんだ?」
霞桜「・・・多分、いろんな部分がマミるでござるね。」
マミるって何!?咲澄と星野は『あぁ、あれか。』って理解してるみたいだけどアニメか!?なんかのアニメ用語か!?
春夏秋冬「その作品ってあれだろ?文化祭のコスプレ喫茶で知ったが・・・
ドリル金髪の子が恵方巻きにがぶr」
星野(な○は声)「スターライトブレイカー!!!」シュン!!!
春夏秋冬「ティロ・フィナーレっ!?」ゴッ!!!
突如星野が春夏秋冬に向かって腹パンした。うわぁ、お腹抱えて・・・
凄い痛そうだぜ・・・
・・・と言うか星野、それ作品違くね?
咲澄「とりあえず次は私達の方の報告するね。
私達のフロアは、茶華道室と柔道場、剣道場があったよ!!」
雛月「脱出の手掛かりとなるようなものは見つからなかったのですが・・・一つ気になるものを発見しましたわ。」
龍園寺「気になるもの?」
天風「"コレ"のことっすか?」
そう言って天風はいつの間に肩に掛けていた竹刀袋を取り出し、日本刀を取り出した。あ、日本刀か・・・日本刀!?
星野「な、なんでそんな危ない物持ってるのよ!?」
天風「あ、なんかデジャヴっすね。」
霞桜「まぁ刃物だからしょうがないでござりますな。」
天風「でも剣道場にあったのが不思議なんっすよ。」
咲澄「自室に送ろうとしたら、何故か剣道場にあったんだっけ?」
天風「そうなんっすよねー、またまた謎が増えていったっすよね。」
皆「「うーん・・・」」
龍園寺「あ、そうだ!!気分転換に皆で風呂は入りにいこうぜ!!!」
確か秋宵に報告会の後脱衣場に来てくれと云われてたんだったよな。
天風「龍園寺さん・・・もう少しまともな言葉を見つけた方がいいっすよ。」
星野「しかも自分で何を言ってるか分かってないというか・・・」
雛月「無自覚の変態ですわね♪」ウフフ
咲澄「おぉ!龍園寺クン大胆だね!!!」
星野「玲奈、意味も分からずにその言葉使うのはやめなさい。」デコピン
咲澄「あうっ・・・」オデコヒリヒリ
な、何だ?ただ秋宵とAI見に行くだけなのに、俺に対する印象が悪くなったぞ・・・?
しかも咲澄が何故か星野にデコピンされてるし・・・
と、とりあえず俺達は脱衣場に行くことにした。
※原作のネタバレあり
同時刻
〈苗木side〉
〜未来機関 アジト〜
「こまる、無事かなぁ・・・」
ボクの名前は、苗木誠だ。ボクは78期生の殺し合いから生き残り、未来機関に保護された生徒のうちの一人だ。
今は未来機関のスーツを着ている。
「・・・苗木クン。」
声のした方向を向いてみると、霧切さん、十神クン、朝日奈さん、腐川さん、そして葉隠クンがいた。
──ここにいる皆は、あのコロシアイで生き残った人達だ。
「苗木クンが落ち込むなんて、珍しいわね。」
「うん、妹が心配で・・・ほら、今あんなことがあってるからさ(詳しくは『絶対絶望少女で』)」
「そうね、妹だったらまだ生きている可能性もあるわね。」
「まぁ私も弟が心配なんだけどね・・・」
「俺っちは母親が心配だベ・・・」
「こんな大掛かりな暴動だ。生きてたらもう"奇跡"とか言うしかないな。」
「"奇跡"か・・・」
絶望的大事件の根源が死んでも、暴動は止まることはなかった。
それでも、ボク達は希望の為に、戦わなくちゃいけないんだ!!!
「所で苗木クン、あの79期生のコロシアイの事なんだけど・・・」
「うん、まさかあんな事になってるなんて・・・」
「わ、私達が閉じこめられてる間にそんなことがあったなんて・・・」
「うーん、でもいつあんなのが出来たんだベ?」
「こういう時は・・・」チラッ
「な、ななな何よ!?あ、アイツに代わるのは嫌なんだからね・・・!!!ま、まだ制御しきれてないし・・・」
腐川さんに顔を向けると、すぐに拒否された・・・。
知ってる人は知ってると思うけど、腐川さん多重人格者で『ジェノサイダー翔』という殺人鬼の人格を持っている。
しかも凄いことに彼女は"記憶"は共有しないが"知識"は共有するようだ。
だから、彼女なら"アレ"が何なのか、分かるかもしれない。
「十神クン、出番よ。」
「チッ、仕方ないな・・・」
そう言って十神クンは腐川さんの側により、耳元で何かを囁いた。
「腐川・・・頼れるのはお前しかいない。」ボソッ
「ハクション!!!」
「ジャジャジャジャーン!!呼ばれて飛び出てジェノサイダー!!!『絶対絶望少女』良かったら皆買ってねー!!!」(ハサミシャキン☆
「ここでまさかの宣伝!?」
「俺の質問に答えろ、アレはいったいなんだ?」
「実はあそこは・・・」
〜説明中〜
「って言う訳なんですよ白夜様〜!!!」
「成る程な・・・。」
「さ、流石希望ヶ峰学園だね・・・」
「・・・」
「霧切さん?」
霧切さんが腕を組んで何か考えていた。
「私達の場合は、江ノ島盾子がテレビ中継を通して人類を絶望に染めようとしたでしょ?」
「そうだね。あの時テレビ中継って知ったときは驚いたよ・・・」
「今回のコロシアイも、まるっきり私達と同じようだな。」
「じ、じゃあ、『私達と同じようなコロシアイをしている』って言うことになるじゃない!?」
「わざわざ同じ様なことをして何のメリットがあるんだべ・・・?」
ボク達は知らなかった・・・こうしている間に、絶望的計画が準備されていたことを・・・