二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ダンガンロンパEXTRA 〜二人の幸運と一人の絶望〜 ( No.127 )
日時: 2014/12/27 12:53
名前: レイナ (ID: qiUm6b63)

〈1階 体育館〉

また、来てしまった。恐らく皆そう思っていた。小鳥遊は相変わらず余裕の態度だが、他の人は緊張の顔付きをしていた。


「オマエラ!全員揃ったね!!」


俺が来たときには既にモノクマがいた。
モノクマの声が体育館内に響き渡った。


「オメーのことだからまた動機だろ?オレはそんなものに引っかからねぇぜ!!」
「俺っちも、どんな脅迫でも人殺しはしないぜ!!」


篝火と春夏秋冬は既に覚悟を決めていたようだ。二人だけじゃない。咲澄や天風、星野も・・・皆覚悟しているようだ。


「脅迫って酷いなぁ。ボクはただオマエラが人殺しをするためのきっかけを作ってるだけだよー。」
「だからそれが脅迫って言うのよ!DVDとか、自分の秘密とか・・・!」
「じゃあさ、脅迫じゃなかったらオマエラはコロシアイしてくれるの?」


・・・え?


「それって、どう言うことっすか?」
「おっ!興味持ってくれたかなー?今回はご褒美をつけることにしたよ!」
「ご褒美・・・?」
「ウププ、コロシアイをしてくれたクロ先着一名に、〔一つ願いを叶える権利〕をプレゼンしまーす!!!」


〔願いを叶える権利〕・・・?そんなのが今回の動機だと言うのか・・・?


「ウププ、本当は100億円とかにしようと思ったけど、それに動じない人もいるからね〜」
「・・・フン。」
「・・・願いを叶えるって、何でもか?」
「出来る限りはボクも頑張るよ。でも、コロシアイやオシオキの停止、脱出させるとかは不可能だからねー。それ以外は大体大丈夫だよ。事件起こす前にボクに言ってくれると嬉しいなぁ〜!と言うわけでサイナラー!」


そう言ってモノクマは消えていった。



その後、皆はぞろぞろと体育館から出ていった。
けど、俺が出るときには小鳥遊一人だけが体育館に残っていた。


「・・・黄瀬・・・妾は・・・」


俺は小鳥遊が呟いていた言葉が聞こえなかった。


俺は自室に戻り、すぐに着替え、アナウンスがなる前に寝た。




〜Morning Time〜


「・・・ハッ、今日食事の当番だった。」


時計をみると、今はAM6:30。良かった、普通に起きれた。
確か食事当番は俺と流星雨だったな。


「よし、すぐにでも行きますか!」


俺は制服に着替え、食堂に向かった。



〈1階 食堂〉

「あ、龍園寺クンおはよう!」
「おはよ。来るのはやいな。」
「えーっと、ちょっと寝れなくて・・・」


流星雨の顔をよく見ると、目に隈がはっきりと出ていた。
恐らく、十分な時間寝れていないのだろう。


「・・・じゃあ朝食どうしよっか?」
「俺、一度朝食パンケーキ食ってみたい!」
「洋食とパンケーキはボクの得意料理だよ!」
「流石"超高校級の喫茶店オーナー"俺は、カップラーメンと、炒め物と、ソーセージなら・・・」
「(ソーセージ?)じゃあ・・・スクランブルエッグとソーセージ焼いてもらっていい?」
「それ位なら頑張るぜ!」
「うん!任せたよぉ!」


こうして、俺と流星雨の料理が始まった。


〜数分後〜

「・・・龍園寺クン、それ何作ってるの?」
「これ?ソーセージでカニとタコ。」
「す、凄い・・・」
「と言っても俺が出来るのはこれ位だけだしな。他の料理はThe・普通って感じだ。」
(ソーセージが得意料理って、こう言うことか・・・)


〜そして十分後〜

よし、お皿も並べて、料理も盛りつけて、っと。
なんとか完成したな。


「おはよ〜・・・」
「おーっす。ほら、天風起きなさい。」
「・・・おはようございました?」
「何で過去形なんだ・・・。」


準備が完了できた時には咲澄と星野、寝ぼけてる天風も来ていた。
その後も他の人がぞろぞろと食堂に来ていた。

そして、食事が始まった。


「・・・これ、本当に龍園寺っちが作ったのか!?」
「タコさん可愛いよぉ〜!」
「流星雨みたいなプロの料理は出来ねぇけど、姉ちゃ・・・姉貴に教えて貰った料理はカンペキだぜ!」


俺は料理はどちらかと言えば出来ない方だが、昔から親や姉ちゃんに料理教えて貰ってる部の料理は完璧だ。


「龍園寺さんにはお姉さんいらっしゃるのですか?」
「おう!うちの姉ちゃ・・・姉貴はすげぇぞ!だってソーセージでコアラやアザラシ、お花だって出来るんだからな!」

((姉さんスゲェ・・・))
(わざわざ姉ちゃんを姉貴って言い直す龍園寺クン可愛い。)
(玲奈ならそう言うと思った。)

「あの冗談半分の求婚発言さえなければ完璧だけどな・・・」

((お姉さん一体何者!?))
(ライバル出現!?)
(いや、血がつながってるなら従兄弟でもない限り結婚無理だから。)



今日の朝食会は、昨日のことを忘れてしまうほど楽しんだ。
・・・やはり秋宵と小鳥遊はいなかったか・・・。



〜Lunch Time After〜

今日は中華にしようと思い、偶然食堂に来ていた霞桜に麻婆豆腐の作り方を教えて貰っていた。が・・・。


「今日のは凄く辛かったよ・・・」
「あぁ、霞桜本格的なの教えたからな・・・。」


そう、唐辛子とかコチュジャンとか入れたから麻婆豆腐が激辛になっていた。
甘党の俺は勿論、流石の篝火と咲澄もあまりにもその辛さに苦戦していたが、天風だけは『あ、この麻婆豆腐めっちゃ美味しいっすね!!!』と涼しい顔で食べていたのだ・・・。


「まさか天風くんが辛いもの好きだったとはねぇ・・・。」
「あぁ、驚いたぜ。」
「あ、そこのお皿まとめて持ってきてもらっていい?」
「ん、分かった。」


俺と流星雨は今昼食の後片付けをしていた。

今日の夕食何作ろうかな。そう思いつつお皿を持って行こうとした時、











「た、大変でござるよー!!!!!!」


息を切らした霞桜が突然食堂にやってきた。
あまりにも急に来たのに俺と流星雨はビックリした。


「ど、どうしたんだ?」
「だ、誰かが娯楽室で倒れていたのでござるよ!!!」
「えっ!?」
「・・・まさか!?」


俺と流星雨は慌てた様子の霞桜に何かいやな予感を感じ、急いで向かうことにした。



〈三階 娯楽室〉

「あ、あそこにいるでござるよ!」
「!?あいつは・・・!!!」


俺は一瞬目を疑った。


・・・なんで"アイツ"がそんな所で倒れているんだ?
いや、そんなことよりも"アイツ"の無事を確かめなければ!!!

俺はドアを開けたと同時にすぐに"ソイツ"の元へ向かい、首元をさわった。が・・・もう・・・




























"超高校級のお嬢様"、小鳥遊舞姫の身体は既に冷たくなっていた・・・。


Chapter4 CODE Despair (非)日常編、完