二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Chapter0 プロローグ ( No.2 )
日時: 2014/02/25 06:18
名前: レイナ (ID: rRbNISg3)

龍園寺「ここが希望ヶ峰学園か………」

俺はそう呟きながら学園を見上げていた。
まるで、そこが世界の中心というように…

『私立希望ヶ峰学園』

あらゆる分野の一流高校生を集め育て上げることを目的とした、政府公認の超特権的な学園……… 何百年もの歴史を持ち、各界に有望な人材を送り続けている伝統の学園らしい。国の将来を担う“将来”を育て上げることを目的とした、まさに、“希望の学園”と呼ぶにふさわしい場所だ。

この学園の入学条件は二つーー

“現役の高校生であること”
“各分野において超一流であること"

新入生の募集などは全く行っておらず、 学園側にスカウトされた生徒のみが入学を許可される。そんな常識はずれの学園の前にーー俺は立っていた。

龍園寺「やっぱテレビで見るよりも大きいな…」

俺はパンフレットを片手に悠々とそびえ立つ建物を眺める。想像していたよりも遙かに大きい。そこで俺はパンフレットと一緒に届けられた招待状を見る。それは先週、学園から俺宛に届けられた一通の手紙だった。

『龍園寺 海斗様、貴方を“超高校級の幸運”として我が校に入学することを許可します。』

(幸運か………俺ってここでやっていけるのか?)

俺は手紙を貰ったときそう思った。

そうだ、自己紹介を忘れていたな。俺の名前は龍園寺 海斗(リュウエンジ カイト)だ。これと言って得意分野もなく、平凡な高校生だ。名前負けしてるのが辛いぜ……

龍園寺「俺のクラスメイトはどんなやつらだろうな?」

希望ヶ峰学園に選ばれる生徒達は本当にその分野では知らない人はいないほどの超一流高校生ばかりで、学園に入学する時に興味を思った俺は徹夜しながらもパソコンで調べていた。(そのせいで電車の中で寝てしまって乗り過ごそうとしていたことは内緒な。)
調べたところ、やはりどの選抜者も知名度も実力も高い"超高校級"の面々ばかりでうまくやっていけるか心配だ。

例えば、“超高校級の声優”として入学するのは、老若男女どの声も出来るすげー能力を持っている少女や………

“超高校級のサーファー”として入学するの は……世界中のサーフィンの大会で毎年優勝を獲得してると言う凄腕少年や………

“超高校級のファッションモデル”として入学するのは……… 有名ファッション誌「レインボー」で人気NO1の少女だったり…

他にも、「ピアニスト」「ソフトボール選手」「茶華道部」「文芸部」「お嬢様」「くの一」「ニート」「喫茶店オーナー」「ダーツプレイヤー」「応援団長」「鍛冶職人」「文化委員」「シェフ」と、個性的な メンバーが揃っている。中にはインター ネットに載っていない才能の持ち主も何人かいるようだが、まあ俺のクラスには関係ないだろうな。

「そろそろいかないとな・・・」
現在の時刻は7時だ。 予定では入学式の開催は8時からなので、まだ時刻に余裕がある。校内でも探索するか……。

入学初日ともあって、俺は頑張っていこ うと心の中で決意し、希望ヶ峰学園への第一歩を踏み出した。だが、それが間違いだった。

「は・・・!?」

急に目眩が起こり、俺の目の前の風景が飴細工のように溶けてぐにゃりと歪む。それは、あっという間に他の景色とどろ どろに混じり合って…。気づいた時俺は真っ暗闇の世界で、完全に意識を失ってしまった。

このとき、俺はこれから起こる出来事を予想だにしていなかった……