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〜午後8時〜

<1階 龍園寺自室>

龍園寺「ふぅ……食った食った。 」


今日の夕食は夕嵐が一番得意とするオムライスだった。俺もあんなフワッとしたの作ってみてぇな………


ピンポーン………


龍園寺「ん？こんな時間に誰かきた？」


俺は急いでドアを開けた。すると……


星野「ヤッホー！一時間ぶりー！」

咲澄「お邪魔するね！」


星野と咲澄が現れた。


龍園寺「どうしたんだ、？こんな時間に……」

咲澄「あのね、春夏秋冬君が皆の絆を深めるためにカラオケ会しようって！」

星野「誘えるだけ誘ってるけど……アンタもどう？」

龍園寺「カラオケかぁ…最近行ってないしな。よし、俺もいく！」

星野「了解、一名様ご案内〜♪」


俺達は会場となるカラオケ屋に向かった。



<1階 カラオケ屋>

春夏秋冬「おっ！龍園寺っちが来たな！」

龍園寺「おう！……俺が最後か？」


今この場にいるのは俺、咲澄、星野、天風、春夏秋冬、綾波、黒神、リエル、霞桜、奏鳴、雛月だ。

奏鳴「他の人は忙しいらしくて来ませんでした……」

綾波「まぁとりあえず中に入ろうぜ！」


俺達はドリンクを持ってカラオケ屋に入った。


黒神「んで、誰が最初に歌うの？」

春夏秋冬「ここは主催者である俺っちから歌うべきだろ！」ピッピッピ


そう言って春夏秋冬がいれた曲は……


『女々しくて』

うん、いかにも春夏秋冬が歌いそうな歌だ。


春夏秋冬「女々しくて×3、つらいよーおー！！！」


歌声はまぁ上手いようだ。途中から振り付けとかいれて盛り上がっていたが、最後の方にはもうバテテいた・・・



リエル「では、次は僕が歌わせてもらいます！」ピッピッピ


日本LOVE男のリエルか……一体何を歌うんだろうな？俺はドリンクを飲みながら曲をいれる様子を見ていた。


『笑点のテーマ』

龍園寺&綾波「「ブー!!!」」←飲み物吹き出し


俺と綾波は飲み物を吹いてしまった。いや、だってしょうがないだろ！？これなんて出オチだよ！？


リエル「ゲラゲラ笑って見るテレビ〜♪ 」

龍園寺「しかも歌えるのかよ！？」


曲に似合わず結構美声だったな………なんかもったいない。



奏鳴「よし、次は私が歌っちゃいます！」ピッピッピ

そう言って奏鳴がいれた曲は……


『千本桜』


奏鳴「はっつはつにしてやんよ♪」

咲澄「ねぇ、もう完全に初音ミ」

奏鳴「それを言ったらダメですよ♪」ニコッ

咲澄「は、はーい……」


この曲はボカロに詳しくない俺でも知ってるぞ。有名人がカバーして歌ってたしな。


奏鳴「 千本桜ー 夜ニ紛レ 君ノ声モー 届カナイヨ
此処はうたげー 鋼の檻 その断頭台で見下ろしてー

三千世界 常世之闇（とこよのやみ） 嘆ク唄モ聞コエナイヨ 青藍（せいらん）の空 遥か彼方 その光線銃で打ち抜いて!!! 」


うん、完全に初音○クだったな。 まぁでも結構上手かったな…



龍園寺「といっても俺どうしようかな……第一音痴だし、最近の曲知らねぇし……」

天風「まぁ楽しめたらいいんすよ！……あ！龍園寺さん！この曲デュエットしようっすよ！」ピッピッピ


『青春アミーゴ』

龍園寺「まぁこれなら歌えるな。」

天風「じゃあ俺から先に歌うっすよ！」


そう言って天風は歌い始めた。


天風「鳴りひびいた、携帯電話………」


うぉっ！？結構上手い！？この後に俺が歌うのか…
そう思いながら俺も歌い始めた。


龍園寺「な、情けな、いーぜ↑、助けて↓、くーれー↑」


星野&黒神「…………フフフ」←声に出ない笑い

綾波「オマエすげぇ音痴だなwww」

龍園寺(お前ら………許さん、特に綾波!!!)


後で覚えてろよ………と思いつつとりあえず歌いきった。


龍園寺「だから俺は音痴なんだって・・・」ドヨーン

霞桜「だ、大丈夫でござるよ！龍園寺殿はジャ○アンよりは上手いでござるよ！」


それフォローになってねぇぞ……さて、次は誰が歌うんだろうな？

星野「次は私が行かせてもらうわ！」ピッピッピ

『only my raelgun』


星野(御○)「 これが私の全力だぁーー！！！ 」

咲澄「おぉ！物真似すっごーい！」

星野「………
放て！心に刻んだゆめをー未来さえ置き、ざーりにしてー！ 限界など知らない 意味無い!！この能力チカラが光散らす その先に遥かな想いを!!! 」



うん、流石キャラソン出してるだけはあるな。……悪いが俺は一度も聴いたこともない………



雛月「では次は私が歌いますわ。」ピッピッピ

『凛として咲く花の如く』


咲澄「あ！これ知ってる！ゲーソンだよね！！！」

リエル「和風でカッコいい曲名ですね！！！」


咲澄とリエルが歌う前から盛り上がっていた。


雛月「 いきますわ………
春深くゆーめの輪郭を ぼかして行き過ぎて舞い戻る
花びらは仕草を追いかけ、 薄明かりの下でー……… ひー……そーやーかー!!! 」


綾波「うぉっ！？急にテンポ速くなったぞ！？」

咲澄「ひ、雛月ちゃんカッコいい！」キラキラ


ふ、普段の雛月からは想像できないほどのハイテンポな曲だった………でも歌声は綺麗だったなぁ……


綾波「じゃあ次は俺だな！うーん………どうしようか……」

龍園寺「・・・」ピッピッピ←遠隔操作


『 ultra ○oul 』

綾波「！？」

龍園寺「ニヤリ」


さっき綾波に大きな声で笑われたので仕返しとばかりにこの曲を選んでやった。


綾波「龍園寺!!!オメーか!!!？」

龍園寺「まさか演奏停止とかしないよなぁ？(さっきの仕返しだ！！！)」

綾波「うぐぐ……仕方ねぇな……」

綾波は覚悟を決めて歌い始めた。


綾波「ゆ、夢じゃないあれもこれもー！ その手でドアを開けましょう！ 祝福が欲しいのならー！ 悲しみを知り独りで泣きましょうー！

そして輝くウルトラソウル !!!」


皆「「「ヘイッ！！！」」」

綾波「ち、畜生………///」

皆ノリがいいな……まぁ綾波を辱しめさせただけでもいいか。



黒神「じゃあ次は私ねー！うーん……これでいっか！」ピッピッピ

『 再生-rebuild-』


龍園寺「・・・なぁ、これ宣伝とかじゃないよね？」

黒神「ん？なんのこと？」


よかった……メタじゃなくて純粋に曲を選んだようだ。

黒神「……… 限りない蒼空そらを受けとめてー 染まらない心なかを見せてー
途切れない瞬間ときの儚さをー すべて抱きとめー！てゆけ ー！
天使よ息を吸いこんで− 再び天そらをめざせー
千切れた翼 脱ぎ捨ててー！ 思うまーまーに ー!!!」


綾波「黒神ちゃんすげぇ………」

咲澄「こっちはこっちでカッコいい！」キラキラ

黒神「イェイ」ピース


め、めっちゃカッコよかった……冗談抜きでカッコよかった……
こいつ歌手にでもなれるんじゃねぇか？


黒神「んー久しぶりに歌ったー！さぁて、次誰が歌うの？」

雛月「あの……次は女子数人でメドレーしていいでしょうか？」

龍園寺「俺は別に構わないぞ。もう歌わないしな。」

雛月「感謝しますわ。」ピッピッピ


『ゲームソングメドレーver1.0』

1曲目「 ちくわパフェだよ☆CKP 」


星野「咲澄ちゃん！これ一緒に歌おうよ！」

咲澄「え、えぇ！？ち、ち○わパーティ？この曲知らないよ！？」

星野「いいの！こういうのはノリで乗りきっちゃうのー♪」

星野「 ち・く・パ ち・く・パ ちくわのパ フェなんだよっ？ 」

咲澄「ち、 ち・く・パ ち・く・パ おいしいめう おしゃれめう？ 」

星野&咲澄「「 ちくパ♪(！)ちくパ♪(！)CKP！CKP！ ちくパ♪(！)ちくパ♪(！)ちくパサイコー！(？) 」



咲澄知らない曲なのに頑張ってるな……


リエル「おぉ！これが日本の萌え曲でしょうか！！！」


そしてリエルが何故喜んでるんだ…
……



2曲目「朧」

雛月「 追いかーけても 、追いかーけても 、
するり 指をぬける 水のよう
あなたーだけに、 あなたーだけに 、見つめられて 漂う 星の影
夢でも つかまえて ………」


咲澄「この曲もカッコいい！」

龍園寺「雛月は綺麗に声が透き通ってるな。」

雛月「ウフフ,誉めてもなにも出ませんわよ？」




3曲目「めうめうぺったんたん！！」

星野「
めめめめうめうー！（ めめめめうめうー！）
ぺったんぺったんぺったんぺったん 大好き !!!

めめめめうめうー！（ めめめめうめうー！）
ハンコで世界中しあわせ!!

めめめめうめうー！ （めめめめうめう ー！）
ぺったんぺったんぺったんぺったん 大好き !!!

合言葉は 萌えおこし 萌えおこし
(M・O・K・S!! M・O・K・S!!)
ぺたっとぺたっとぺたりこー!! わふー!! 」


この曲電波ソングすぎだろ！？というかリエル！！！変に盛り上がるな！！！



4曲目「黒髪乱れし修羅となりて」

黒神「高くー！高く！舞い踊ろう 月の影を背にして ………
愛しい者を守る為 我は 修羅となろう!!! 」

リエル「おぉ！この曲も中々・・・」

龍園寺「リエルの好みが嫌ってほど分かったぜ……」



5曲目「 虚空と光明のディスクール 」

咲澄「 ああ 光の下で ………背伸びをしてるー
誰にも言えず そう 誰にも
ああ うつむきがちに 肩並べて 響く 遠くで ………」


奏鳴「わぁ！きれいな曲です！そして咲澄さん歌うのお上手です！」

咲澄「エヘヘー、歌うのは得意なんだ。」

龍園寺「っと…今9時過ぎか…あと少しだな。」

霞桜「奏鳴氏！デュエットしないでござるか？」

奏鳴「いいですよ！よろしくお願いします！………これとかどうですか？」ピッピッピ

『脳奬炸裂ガール』


霞桜「いいでござるね！早速いくでござる！せーのっ！」

奏鳴「さあ！」
霞桜「さあ！」

奏鳴&霞桜「「 狂ったように踊りましょう！
どうせ100年後の今頃には みんな死んじゃってんだから
震える私を抱きしめて！
もっと激しく脳汁分泌させたら 月の向こうまでイっちゃって ー……」」


おぉ、今回は噛まずに歌えたな……………自己紹介の時には噛んだのにな。


春夏秋冬「あ！こあの曲があったな！」ピッピッピ


『紅蓮の弓矢』


お前は定番しか歌えないのか………？


春夏秋冬「 囚われた屈辱は 反撃の嚆矢こうしだ!
城壁の其の彼方獲物を屠る≪狩人≫(イェー ガー) !!!
迸る≪殺意≫(しょうどう)に 其の身を灼 きながら
黄昏に緋を穿つ
紅蓮の弓矢 ー!!!」


奏鳴と霞桜が引いているのはきのせいだろうな。うん。


黒神「私カゲプ○いっちゃいまーす♪」ピッピッピ


『チルドレンレコード』

黒神「アニメになるからよろしくねー☆」

龍園寺「おい！ここで宣伝するな！！！」

黒神「細かいことは気にしなーい気にしなーい。

少年少女前を向く！ 暮れる炎天さえ希望論だって
「ツレモドセ」 三日月が赤く燃え上がる！

さぁさぁ、コードを0で刻め ！想像力の外側の世界へ！ オーバーな空想戦線へ ……」


星野「ちなみにこの作品は私も声優としてでまーす！」

龍園寺「本当か！？」

星野「ごめーん、嘘w」

龍園寺「だよな！？」


星野が言うと冗談に聞こえねぇ……


奏「うーん…、あの曲歌いますか……」ピッピッピ


『ロミオとシンデレラ』

奏鳴「 ずっと恋しくてシンデレラ
制服だけで駆けていくわ
魔法よ時間を止めてよ
悪い人に 邪魔されちゃうわ……

逃げ出したいのジュリエット
でもその名前で呼ばないで
そうよね 結ばれなくちゃね
そうじゃないと楽しくないわ……

ねえ 私と生きてくれる？ 」


咲澄「奏鳴さんいろんなジャンルの曲歌えるんだね！」

龍園寺「もうピアニストやめて歌手にでもなれば？」

奏鳴「お断りします」ニコッ


ワーコトワラレター


霞桜「お次はお次は拙者でござる！」

龍園寺&咲澄「「あ」」

天風「二人してどうしたっすか？」

龍園寺「き、雉を狩にいってくる……」タッタッタ……

咲澄「お、お花を摘みに行ってくるね！」タッタッタ……

綾波「ん？こんなところに雉いたか？」

全員((この人バカだ……))


霞桜「・・・あ！澪田氏の曲があるのでござる！」ピッピッピ



<1階 中央>

龍園寺「ふぅ……疲れた…」

咲澄「ここにしか手洗い場ないもんね。」

龍園寺「そうだな………よし、戻りますか。」トテトテ…

咲澄「そうだね」トテトテ…





<1階 カラオケ屋>

龍園寺「・・・は？」


俺は扉の前で立ち止まった。扉に耳を当てても騒いでるような音は全くしなかった。


咲澄「まさか、何かあったの！？」

龍園寺「皆！大丈夫か！？」バーン


俺はとっさに扉を開けた。すると・・・
霞桜以外皆気絶していた。


天風「うぅ…」

龍園寺「天風！大丈夫か！？何があった！？」


どうやら天風はまだ意識があるようだ。


天風「か、霞桜さんが……澪田先輩の曲を歌って………」

龍園寺「もうしゃべるな！大人しくしろ！！！」

天風「は………犯人は………ヤス……」パタン



龍園寺「あまかぜぇぇぇぇええええ！！！！」



咲澄「龍園寺君、うるさいよ？あと天風君、故意の熟睡は校則違反だよ？」

龍園寺「あ、悪い。・・・霞桜、その歌もう歌うなよ？」

霞桜「りょ、了解でござる……」

龍園寺「校則……あ、気絶って故意の熟睡とは違うから皆は大丈夫か。」

咲澄「とりあえず夜時間になるまでに皆を運ぼっか。」

龍園寺「そうだな。」


こうして無理矢理第一回カラオケ会が終わった。