二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ダンガンロンパEXTRA 〜二人の幸運と一人の絶望〜 ( No.28 )
- 日時: 2014/03/22 23:48
- 名前: レイナ (ID: QcQewiLv)
〜午後8時〜
<龍園寺side>
いつもの俺なら夕食を食べに食堂に向かっているが、今はそんな気分じゃない。
龍園寺「父さん……母さん……姉ちゃん……」
モノクマから出された"動機"、それは俺の家が崩壊して、家族がいなくなってた光景だ。一刻も早くここから出て安否を確かめないと……
龍園寺「・・・ハァ、ダメだ。」
だからといって、ここにいる皆の中の誰かを殺すわけにはいかない。
身内の安否を確かめたくて出たいと思ってしまうのが"動機"なのだろう……
ピンポーン………
突然のチャイムに俺はビクッと震えた。
………こんな時間に誰だ?まさか俺を殺そうとしてるのか?
思い付くのは悪いことばかりだ。でもだからと言って出ない訳にもいかない。
俺は用心深くドアを開けた。すると、そこにいたのは・・・
<咲澄side>
咲澄「………どうしてこんなことになっちゃったのかなぁ………」
私は部屋に戻ってからずっと同じことを考えていた。
………ビデオにお父さんとお母さんが映っていて、突然ノイズが走ったと思ったら、映っていたのは崩壊した家だけ。お父さんやお母さんは映っていなかった。
咲澄「………ここから出たい。でも………」
そう思ってるのは皆同じ。私だけじゃない。さっき龍園寺君が言ってくれた。もし龍園寺君が私を励ましてくれなかったら今頃………
咲澄「・・・龍園寺君、ありがとう。」
ピンポーン………
咲澄「こ、こんな時間に誰かな!?」
こんな状況で私に会いに来るなんて・・・まさか!?
私は恐る恐るドアを開けた。すると、そこにいたのは・・・
<龍園寺side>
天風「・・・」
龍園寺「………天風?」
ドアを開けるとそこにはつなぎのチャックを上まで上げている天風がいた。だがいつもと様子が違う。
龍園寺「ど、どうしたんだ?一人で行動すると危ないぞ?」
天風「あの……その………」
龍園寺「もしかして何かあったのか?困ったことがあれば俺に相談してもいいぞ?」
これでも俺は天風の事を友達と思っている(あっちは俺みたいな一般人と違って超高校級だから友達とは思ってないかもな。)
外に出たいってのも分かる。だから例え俺を殺しに来たにしろ、少しは相談してほしいものだ。
天風「じゃあ、お言葉に甘えてお願いするっす………龍園寺さんの部屋で泊まらせてほしいっす!!!」
龍園寺「……は?」
天風の口から予想外の発現が出てきた。今俺の部屋に泊まりたいって言ったのか?それはちょっと危険じゃないのか?
龍園寺「きゅ、急にどうしたんだ?」
天風「一人じゃ寝るのが恐いんっすよぉぉぉ!!(涙)」
龍園寺「あぁ、そういうことか。」
どうやら天風はあまりにも怖くて一人じゃ寝れないようだ。
龍園寺「でもどうして俺の所なんだ?俺よりも信用性高い奴沢山いるだろ?」
天風「俺と龍園寺さんは既に『エターナルフレンド』の関係っすよ!だから龍園寺さんの所に来たっす!」
龍園寺(『エターナルフレンド』?日本語に直すと……)
龍園寺「"永遠の友達"・・・か?」
天風「そうっすよ!俺と龍園寺さんはとっくに友達を越えた『エターナルフレンド』っす!」
龍園寺「・・・悪くは、ないな///」
天風「というわけで『エターナルフレンド』の龍園寺さんと一緒にお泊まりしたいっす!」
龍園寺「おう、いいぜ!俺の部屋でよかったらな。」
天風「お邪魔するっすよ〜♪」
天風はこんな一般人の俺でも友達………いや、『エターナルフレンド』と呼んでくれたから凄く嬉しい。
俺は軽く部屋を掃除して天風を招き入れた。
<咲澄side>
星野「あっ、咲澄ちゃん!今大丈夫?落ち着いた?」
咲澄「………星野さん?」
ドアの前には星野さんが立っていた。どうやら私の事が心配で来てくれたようだ。
咲澄「まぁちょっと不安で恐いけど……大丈夫だよ。わざわざ来てくれてありがとう。」
星野「フッフーン、私が咲澄ちゃんの部屋に来たのはもう一つ理由があるのだー!」
咲澄「えっ、何かな?」
すると、星野さんは誰にも聞こえないように私の耳の近くで小声で言った。
星野「……龍園寺のこと気になるんでしょ?」ボソッ
咲澄「!?」
星野ちゃんが突然そんなことを言った。
な、何で分かったの!?
星野「エスパーだから!」ドーン
咲澄「ほ、星野さん!?私の思ってること読み取らないでよぉ!!」
星野「エッヘヘーごめんね!でも否定はしないんだね?」ニヤニヤ
咲澄「………あ」
星野さんのエスパー発言に気をとられていて否定するのを忘れていた。
星野「よーし!今日は咲澄ちゃんの部屋にお泊まりしてあんな事やこんな事を朝まで聞いちゃおっかなー♪」
咲澄「えぇっ!?お、お泊まりはいいけど朝までなんて無理だよぉ!」
星野「あ、お泊まりしていいいの?ヤッタァ♪」
咲澄「ちょ、ちょっと待ってね!」
私は急いで部屋を掃除して星野さんを招き入れた。