二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ダンガンロンパEXTRA 〜二人の幸運と一人の絶望〜 ( No.40 )
日時: 2014/04/06 14:15
名前: レイナ (ID: ms4vV0xW)

モノクマ「うぷぷ、議論の結果が出たみたいだね!
では、投票タイムと行きましょう!オマエラ、お手元のスイッチで『クロと思う人物』に投票してください!
あっ、言っておくけど、必ず誰かに投票してくださいね。こんなつまらないことで罰を受けたくないでしょ?」

皆「・・・・・」

モノクマ「では、張り切ってまいりましょー!! 投票の結果クロとなるのは誰か!! 果たして、その答えは正解なのか不正解なのか!!」



『VOTE』

【アヤナミ】 【アヤナミ】 【アヤナミ】



モノクマ「ヤッホー!大・正・解!!黒神サンを殺したのは綾波奏流クンでした!!」

綾波「・・・」

龍園寺「どうして……どうして黒神を殺したんだ……」

綾波「………そんなのとっくに分かってんだろ?」

秋宵「………動機のことか。」


動機………俺でさえ恐ろしいと思った内容だった。家族が…家が……全て壊されて消えていた。綾波の動機とは一体……?


綾波「……俺の両親が映ってた。だけど俺が気になってたのは別の人だ。」

咲澄「別の人?」



綾波「………俺の、妹だよ。」

龍園寺「妹………?」

綾波「あぁ、俺にはさ、妹が一人いるんだ。俺がプロのサーファーになったきっかけが妹だったんだ………」


綾波は"超高校級のサーファー"になった経歴を教えてくれた。

モノクマ「おっと!ここからはちょっと長くなるから興味ない人はスキップしてね!」












<綾波side>

俺の家系はお袋、親父、俺、そして4歳離れてる妹がいたんだ。普通の家だったさ。


……妹の名前は沙羅。昔は元気なヤツだった。
だけど俺でさえよくわかんねぇ病気になっちゃってさ、ずっと家のベットの上で寝たきりの生活を強制させられて……
今までの笑顔が嘘のようになくなっていたんだ。


『俺は……沙羅を助けたい。病気を治していつもの笑顔を見せてほしい。』

小学生の時から俺はそう思っていた。






「はぁ!?ハワイ旅行ぉ!?」


ある日、俺が小学6年生になるときにお袋が商店街でハワイ旅行のクジを当てた。本当だったら嬉しいことだが、当然沙羅は連れていけない。


「そうなのよぉ、たまたま当たっちゃってね〜3泊5日当たったの〜」

「母さんすごいじゃないか!」

「ちょっと待て!沙羅はどうするんだ!?沙羅は外に出れないだろ!?」


親は妹の事をなにも考えていない……
俺はハワイに行くのを拒んだ。だけど沙羅は作り笑いでこう言ってきたんだ。



「私のことは心配しなくていいよ。私がいたらお兄ちゃんが不幸になっちゃうよ。」




その言葉に、俺は傷ついた。どうして沙羅だけがこんな目にあわなくちゃなんねぇんだよっ!?俺の怒りは爆発寸前だった。







結局俺達は妹を親戚に預けてハワイに行った。俺は妹が心配で全く楽しみじゃなかった。


……俺の人生が変わったのは旅行最終日のこと。

その時サーフィンの大会が行われていたんだ。俺はある女性のサーフィンをしている姿を見た。




ーあの波に乗ってる時の笑顔、



ーボードの上に乗って、波の上を走っているような感じ………




俺は完全にサーフィンに一目惚れしていた。


大会が終わったあと、その女性が俺に近づいてきてさ、『サーフィンやらないか?』って言ってきたんだ。当然俺はやるって言った。

俺がサーフィンやってるところを見たときその女性は驚いてたぜ。そしてその人はこういったんだ。


『キミ、サーフィンの才能あるね!!よかったらプロ目指してみないかい!?』


その言葉は、俺も驚いた。その人曰く、俺には才能があるらしく、光る原石のようだって言ってたぜ。


しかも大会の優勝賞金は結構高いらしい。
それさえあれば沙羅の病気を治せる。そう思った俺はプロのサーファーを目指す事にした。






問題が起きたのは帰ってきた後。親戚の人が沙羅の容態が急変して病院に連れていったと教えてくれた。


病院について病室に入ったときにさ、沙羅は酸素マスクつけていたんだ。


「グズッ…沙羅……一人にしてごめんよ……」


俺はその時、一人でハワイに移住することを決めた。
そしてプロのサーファーを目指して一ヶ月、俺は優勝した。

俺は優勝賞金を全て両親に沙羅の治療費として渡した。





今となっては酸素マスク無しで喋れるようになった。だけど病気は全く治らない。だから俺は希望ヶ峰学園に入ってもっと活躍しよう。そうすれば沙羅の治療費が払える。そう思って俺は"超高校級のサーファー"として入学したんだ。








<龍園寺side>

龍園寺「そんなことがあったのか……」

綾波「あぁ、人殺しは悪いことだって分かってる。だけどあの映像に沙羅は映っていなかった……病院にずっといたからな……」

龍園寺「綾波………」



小鳥遊「フン、たかがそんな事の為だけに殺したのか。無様だな。」


小鳥遊は綾波を嘲笑うカのように言い放った。


星野「ちょっとアンタ!なに言ってんのよ!?」

リエル「そうですよ!綾波さんは妹思いなんです!こんな立派なお兄さんの姿を"無様"って言うんですか!?」

小鳥遊「フン、どんな理由があったにしろ人殺しは人殺しだ。そうであろう?」

奏鳴「そ、それはそうですけど……でもッ!!」

小鳥遊「なら、そなたは理由があれば人を殺していいとでも言うのか?」

奏鳴「そ……それは………」

小鳥遊「そういうことだ。所詮平民や愚民共は無様だということだ。」


小鳥遊の鋭く、冷たい目が皆に刺さる。
ここまで言うなんてひどいだろ…………







モノクマ「ねぇねぇ、悪いんだけどさ、皆もそろそろ待ちくたびれたと思うしさ!オシオキしちゃって、いいかなー!?」

綾波「お、オシオキ……それって……"処刑"!?」

モノクマ「では、"超高校級のサーファー"である綾波奏流クンにスペシャルな、オシオキを用意しました!」

綾波「ま、待ってくれ!!!妹は!?沙羅はどうなったんだ!!?」

モノクマ「それでは!張り切っていきましょう!オシオキターイム!!!」


綾波「い、嫌だ………

嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!」


モノクマがボタンを押すと、綾波の首に鎖が掴まれ、
奥の扉に連れていかれた。