二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Chapter2 ぜつぼうのなく頃に 悲 ( No.49 )
- 日時: 2014/04/23 22:54
- 名前: レイナ (ID: EFzJ4NBH)
『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ〜!さぁて、今日も張り切ってい きましょう!』
龍園寺「・・・」
今日はいつもよりも寝付けなかった。なぜなら……目の前で黒神、綾波の死を見たからだ。
でも、諦めるわけにはいかない。俺はとりあえず行くことにした。
<購買部>
龍園寺「いいやつこい……」ガチャ
【黄金のトランプ】
このトランプを愛用しているものには運が身に付くと言われるほどの幸運アイテム
【男のロマン】
男なら高い壁の先の世界を視るべきだ!!
トランプはいいとして、この桶は何だ?と思いつつ購買部を後にした。
<食堂>
俺が食堂に着いたときには小鳥遊、秋宵、奏鳴、啄木鳥がいなかった。
・・・校内探索の時よりもずいぶん減って虚しい気分になった。
モノクマ「ヤッホー!!おっはようございまーす! って おやおや〜?みなさん暗いですねー? 」
春夏秋冬「ッチ、元凶が現れたぜ。」
今日の春夏秋冬は機嫌が悪いようだ。
いや、春夏秋冬に限らず、皆機嫌が悪い。
モノクマ 「まぁまぁ、そんな怖い顔しないの。 今回はオマエラにビックニュースを届けに来たんだよ?」
咲澄「ビックニュース?」
モノクマ「なんと!二階に行けるようになりました!!」
二階に行けるようになったってことは……
今度こそ脱出の糸口が見つかるかもしれない!!
モノクマ「まぁ探索するかしないかはオマエラ次第だけどね。じゃあね〜」
そう言ってモノクマは食堂のドアから出て行った。
星野「………少し希望が見えたわ。」
天風「そうっすよ!二人の為にも先に進むっすよ!」
龍園寺「よし!朝食を食べたあとに皆で探索だ!」
皆元気が湧いたのか、揃って「オー!!」と叫んだ。
篝火「よし!今日は頑張らねぇといけないしな!!とりあえず夕嵐、卵焼き10人前作ってくれ!!」
夕嵐「そんなに卵焼きばかり食べたいのかい!?」
咲澄「あの、私は4人前ほど………」
夕嵐「合計で14人前!?僕全く朝食食べれないのさっ!?」
周りからアハハと笑い声が聞こえる。今の皆には笑顔が戻っていた。
流星雨「あ、ボクは初音ちゃんが心配だから見てくるね!」
夕嵐「ぼ……僕は遅めの朝食を食べるのさ………」
龍園寺「ん、了解。
………さて、今回もクジで3チームほどに別れるか?」
リエル「それがいいと思います!」
深淵「では、今いる人だけで引くとするかのう……」
こうして決まった組み合わせは……
1.龍園寺、リエル、天風
2.咲澄、星野、篝火
3.深淵、霞桜、春夏秋冬、雛月
龍園寺「何だ、このぐちゃぐちゃな組み合わせは………」
天風「まぁ、よろしくっすよ♪」
深淵「じゃあワシらのチームは1階で開いたであろう部屋を見てくるぞい!」タッタッタ…
星野「じゃあ私達は東棟を探索するわ。」
リエル「では僕達は西棟ですね。」
龍園寺「ま、そうするか。」
こうして二回目の探索は始まった。
<龍園寺side>
龍園寺「………なぁ、ここって一応学校の中だよな?」
天風「まぁ学園の中と言ったら中っすよね。」
龍園寺「じゃあ一つだけ言わせてもらう………」
龍園寺「何で室内に庭があるんだ!?」
俺が先に入った場所は"バラ庭園"。どのバラも立派に咲いていた。
リエル「ここには紅茶の葉やそれを淹れる道具があるようですね。」
龍園寺「これ完全にどっかの優雅なお嬢様じゃねぇか………」
天風「まぁとりあえず次行くっすよ!」
俺達はバラ庭園を後にした。
次(といっても最後だが)の部屋は……鏡やらタンスやらが沢山ある部屋だった。
タンスの中をよく見ると……ナースやメイドや執事服など俗に言うコスプレ衣装が沢山あった。
リエル「コスプレ!龍園寺さんコスプレですよコスプレ!!」
龍園寺「分かってる!分かってるから!また変に盛り上がるな!!」
とりあえずリエルが暴走する前に止めておいた。
天風「龍園寺さーん!リエルさーん!」
龍園寺「ん?何だ?」
リエル「どうしたんですか?」
天風「ここ見てほしいっす!」
天風が指差した先には、火元管理者というプレートが張られていた。
………よく見ると『浦島 桃』と掲げられている。
龍園寺「『浦島 桃』?誰だ?その人。」
天風「うーん、俺は全く知らないっす。リエルさんは?」
リエル「残念ながら僕も……」
龍園寺「そうか……」
この学園には謎が沢山ありすぎる……
龍園寺「とりあえずここまでだな、じゃあ戻るか。」
天風&リエル「了解っす(分かりました)!」
<咲澄side>
篝火「うーん……今度はプールでもあったら最高なんだけどな……」
咲澄「篝火さん泳ぐの好きなの?」
篝火「好き……というか基本は運動系は何でも好きだ!!毎日鍛えないと筋力が落ちるからな。」
星野「わぁ……この学校の生徒ってすごい人ばかりね……」
咲澄「花音ちゃんもすごいけどね!」
星野「そ、そうかな///」
咲澄「うん!篝火さんは篝火さんで凄いけど花音ちゃんも凄いよ!」
星野「もぅ!玲奈は可愛いんだからぁ!!!」ダキッ
咲澄「はぅぅぅぅ!?!?」バタバタ
篝火「ハハッ、二人は仲良いんだな!」
三人で仲良く喋っている間に"水錬場"に着いた。
篝火「おぉ!トレーニング機器が勢揃いじゃねぇか!?」
星野「奥にはプールがあるみたいだね!」
咲澄「更衣室に入るには電子生徒手帳が必要なのかな?」
モノクマ「そーなのです!」
咲澄「うわわっ!!」
またモノクマがヒョコっと出てきた。うぅ……慣れない……
モノクマ「更衣室のロックを解除するためにはドアの横にあるカードリーダーに自分の電子生徒手帳を重ねてください!
男子の手帳で入れるのは男子更衣室のみ!
女子の手帳で入れるのは女子更衣室のみ!
あ、例えオカマでも戸籍上の性別で入るようにね!
もし間違えて入ろうとした場合は、そこのガトリングガンでドドドッって処罰します!」
星野「最後の話こわっ………ところで男女で生徒手帳貸し借りした場合はどうなるの?」
モノクマ「はっ!気付かなかった!じゃあ校則に『 電子生徒手帳の他人への貸出禁止 』って項目を追加するね!じゃあ!」
そう言ってまた何処かに行ってしまった。
咲澄「……次いこっか。」
星野&篝火「「それに賛成よ(だ)。」」
私達は次に向かうことにした。
- Re: ダンガンロンパEXTRA 〜二人の幸運と一人の絶望〜 ( No.50 )
- 日時: 2014/08/15 19:32
- 名前: レイナ (ID: vstNT7v3)
次に私達は"図書室"に着いた。だけど先客がいたようで、ずっと本を読んでいるようだ。私はその人に話しかけてみた。
咲澄「啄木鳥さん!」
啄木鳥「…………」
咲澄「啄木鳥さん?」
啄木鳥「は、はい!?わわわ私ですかぁ!?わわわわざと無視したわけではないんです!!!ごめんなさぁい!!!」
咲澄「あ、別にそこまで思ってはないけど…………」
星野「相変わらずのマイナス思考ね……」
咲澄「アハハ、ここにいるのは啄木鳥さんだけなんだね。」
啄木鳥「あ、あの………先ほど秋宵さんも来てましたが何かを持ってすぐ出ていきましたぁ………」
星野「へぇ………何を持っていったんだろうね?ところで啄木鳥ちゃんは何してるの?」
啄木鳥「あ、あの……これだけ本があればどこかに手がかりがあると思うので………」
咲澄「そっか!啄木鳥さんの瞬間記憶能力を使えば、何やら手がかりが見つかるかも!!」
啄木鳥「き、ききき期待しないでくださいね!?
……それと、さっきこんな紙を見つけました。」
そう言って私に一枚の紙切れを渡した。私はその手紙を読むことにした。
『白……ま……へ
今どこで何をしているの?全く連絡来ないけど大丈夫?私は元気だよ!最近学校に来なくなったみたいだけど大丈夫?
白……が早く学校に戻ってくるのを楽しみに待ってるね!!!
黒神 あすかより』
咲澄「………へ?」
何で黒神さんの名前が!?
星野「玲奈、どうしたの?」
咲澄「こ、これ!見てみて!!!」
私は二人にこの紙を見せた。
星野「嘘!?黒神ちゃんが!?」
篝火「おかしいだろ!?だってあの裁判が終わった後にココに行けるようになったんだろ!?」
咲澄「じゃあもしかして生きてるかも知れないってこと!?」
啄木「それはあり得ません。」
啄木鳥さんは一度眼鏡を掛け直し、断言した。
啄木鳥「私が検死をした人は正真正銘黒神さんでした。だから生きているはずがありません。」
咲澄「そ、そうだよね……」
啄鳥「………彼女が偽者だったら話は別ですが。」ボソッ
咲澄「ん?何か言ったかな?」
啄木鳥「い、いえ!!何でもないです!!」
私が聞き直そうとしたときには元に戻っていた。
咲澄「と、とりあえず急いで皆に報告しよう!」
星野&篝火「「えぇ(おぉ)!」」
啄木鳥「わ、私は他に情報がないか調べます……」
咲澄「うん!お願いね!」
私達は急いで食堂に戻った。
啄木鳥「………」
誰もいなくなった図書室で啄木鳥はある紙を見た。
その紙は、皆を疑心暗鬼にさせないためにあえて隠しておいたものだ。
啄木鳥「もしこの情報が正しかったら……
幸運は"一人だけ"ってことになりますね…………」
啄木鳥はポツリと独り言を呟いた。
<龍園寺side>
春夏秋冬「皆戻ったか?ではこれより!第二回校内探索報告会を開始する!まずは俺っち達からだ!」
春夏秋冬のグループの人は立ち上がり、報告を始めた。
深淵「一階は倉庫が開いてあったぞい!」
霞桜「いろんな部品があって大助かりでござる!あそこは四次元ポケットかなにかでござるか!?」
そのネタ微妙にアウトー!!モノクマ的にアウトー!!
雛月「後は……脱衣所、大浴場、サウナがあった位ですわね。」
篝火「サウナ!サウナだー!!」
篝火が大喜びしていた。結構な風呂好きなのだろうか?
雛月「以上ですわ。」
リエル「次は僕達の番ですね。」
龍園寺「そうだな。」
俺は西棟にバラ庭園、衣装部屋があったことを報告した。
龍園寺「そういえば皆は『浦島 桃』って人を知ってるか?衣装部屋の火元管理者の名前で張り出させていたんだが……」
星野「浦島先輩!?」
星野は突然立ち上がった。
龍園寺「星野は知ってるのか?」
星野「知ってるもなにも、私の才能を開花させてくれた前の学校の先輩よ!!」
咲澄「えぇ!?花音ちゃんには師匠がいるの!?」
星野「うん、"超高校級の演劇部"浦島桃。一、二つ上の先輩で私の師匠とも呼べるほどの天才よ。」
龍園寺「す、すげえな………」
星野「でも浦島先輩の名前があるってことは………ここは正真正銘希望ヶ峰学園ってこと?」
雛月「そう考えるのは早いと思いますわ。考えるのは全ての探索結果を聞いてからにしましょう。」
星野「………そうね。」
星野は興奮状態が収まったのか、席に座って真剣な顔つきに戻った。
天風「俺達の結果は以上っす。」
篝火「じゃあ最後はオレ達だな!!」
篝火達は水錬場、図書室について報告した。
咲澄「皆!さっきおかしな物を見つけたの!」
深淵「何か発見したのじゃ?」
星野「これを見て!」
星野は俺達に誰か宛の手紙を見せた。ってこれ……
龍園寺「黒神が書いた手紙か!?」
篝火「それだけどよぉ、さっき啄木鳥が図書室で見つけたみたいらしいぜ。おかしいだろ?」
雛月「………黒神さんは二階が行けるようになる前に死にました。
ということは黒神さんの書いた手紙が図書室にあるのはおかしいですわ。」
霞桜「同姓同名の人の手紙ということはないでござるか?」
リエル「同姓同名って……探すのは難しいでしょう、かつ、希望ヶ峰学園に同姓同名がいるなんて聞いたことありません。」
霞桜「じゃあ分身の術使えばノープログレムでござるね!」テヘリン☆
龍園寺「それ霞桜しか使えないだろ………」
春夏秋冬「そういえば……この手紙誰宛なんだ?」
深淵「名前のところがかすんで見えなくなってるのう…」
雛月「…………一体誰宛でしょうか………」
リエル「ここに来たのは先週が初めてのはず。ここにいる人以外で希望ヶ峰学園の生徒と仲が良かったのでしょうか?」
咲澄「星野ちゃんみたいなパターンもあるから珍しくはない………と思うよ?」
星野「うーん……」
話が詰まった…………
天風「とりあえず秋宵さんか啄木鳥さんに聞いてみた方がいいと思うっすよ!」
龍園寺「じゃあ後で秋宵にでも聞いてくるか。」
リエル「司会さん、とりあえず終わりましょう。」
春夏秋冬「そうだな………では、第二回校内探索報告会を終了する!」
こうして報告会は終了した。