二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ダンガンロンパEXTRA 〜二人の幸運と一人の絶望〜 ( No.63 )
- 日時: 2014/06/08 20:23
- 名前: レイナ (ID: GDWSGe53)
「ム?」
「深淵、どうした?」
「男子更衣室に何故かゴムが落ちているのじゃ、一体誰のじゃろうか・・・?」
「ゴム?」
深淵が見つけてくれた物をよく見ると、普通のヘアゴムだった。
【深淵が見つけたヘアゴム】
男子更衣室で発見されたもの。誰のかは分からない。
「・・・龍園寺。」
「秋宵か、何か分かったか?」
「・・・分かったことは、全身に刺されたハサミの傷と他に腹部に一カ所刺し傷がある事、そしてその傷がハサミと比べて大きいって事だ。」
【秋宵の検死結果】
ハサミの刺し傷の他に一カ所刺し傷があり、ハサミより傷が大きい。
「・・・後は、夕嵐の電子生徒手帳が無くなっているってこと位だ。」
【消えた夕嵐の電子生徒手帳】
何故か夕嵐の電子生徒手帳が無くなっている。
「分かった。ありがとな。じゃあプール調べてみるわ。」
「・・・あ、これ。龍園寺に渡しておく。」
そう言って渡されたのは俺の自室の鍵によく似た鍵だった。
「・・・時間があるなら調べて欲しい。呼び出しメモが部屋に置いてある可能性もある。」
「ん、分かった。」
「・・・気を付けろ。今回の事件は不思議な点が多すぎる。」
「分かった。秋宵も頑張れな!」
「・・・うん」
俺はプールを調べることにした。
〈プール〉
(これといって特には・・・うん?プールサイドに微かだけど血が付いている・・・)
【プールサイドの血痕】
おそらく洗い流したと思われるが微かに残っていた。
「りゅ、龍園寺っち〜・・・」
「春夏秋冬!?何で濡れてるんだ!?」
何故か春夏秋冬は全身がビチョビチョになっていた。
「雛月っちが『プールに変なものが落ちていますわ!』って言って俺っちをプールに突き落としたんだ・・・」
「ワオ・・・」
「あら、バカは風邪を引かないという諺があったと思うのですが・・・」
「ことわざでもねぇし俺っちはバカでもねぇぞ(多分)。まぁでもそのお陰でこんなのが見つかったぜ・・・」
「これって・・・果物ナイフか?」
【プールに落ちてた果物ナイフ】
春夏秋冬がプールに飛び込んで見つけてくれた。だが何故果物ナイフが落ちてるんだ?
「ブエックショイ!!!」
「お前大丈夫か?」
「プールに飛び込むなんてバカですわねぇ・・・」
「雛月っちが落としたんだろ!?」
「と、とりあえず風邪引いたらあれだから着替えてこい。」
「そ、そうだな・・・すまねぇ・・・」
春夏秋冬は自分の部屋に戻り、着替えに行った。
ちなみに雛月は黒い笑いを浮かべながらどこかに行った。
一階
(夕嵐ごめんな・・・勝手にはいるぜ・・・)ガチャ
〈夕嵐の自室〉
夕嵐の部屋は料理本やいつも着ているスーツ、着ている姿を見たことがないシェフの格好など、いかにも"超高校級のシェフ"らしい部屋だった。
(さて、メモはーっと・・・)ゴソゴソ
ガチャ
「おやおや、龍園寺殿も気になっていたでごじゃりますか!」
突然霞桜が夕嵐の部屋に入ってきた。
「まぁな、でもメモ帳はあってもメモみたいなものが見当たらねぇんだよ・・・」
「そういう時は・・・そのメモ帳に注目してみるでござるよ!!」
「メモ帳、か・・・?」
「こう言うときは・・・サラサラ〜っと。」
霞桜は夕嵐の机からシャーペンを借り、メモ全体を塗り始めた。
「おいおい、これが一体何に・・・」
「まぁまぁ、見てるでござるよ・・・よし!出来たでござる!」
塗り終えたメモを見てみると、何やら文字が写っていた。
【呼び出しメモ】
『今夜10時頃、誰にもバレずにプールに来て欲しい。不安なら護身用に凶器を持ってきても構わない。 夕嵐』
「霞桜すげぇな!よくやった!」
「え!?あ、あの・・・ありがとうございます///」
霞桜、いつもの語尾がなくなっているぞ・・・
「でも、この文章ちょっとおかしくないか?」
「被害者の夕嵐殿が誰かを呼び出した事ですござるか?」
「まぁそれもあるんだけどよぉ・・・この『護身用に凶器を持ってきてもいい』って所なんだよな。」
「じゃあ夕嵐殿はその護身用の凶器で殺されたってことでござるかねぇ〜・・・」
「うーん、今のところはそうだな。ここはもう何も無いようだからどっかに行くか。」
「了解でござる!」ドロン
「さて、食堂か倉庫でも調べてみるか。」
俺は夕嵐の部屋を出た。
「龍園寺ー!」チョイチョイ
(ん?星野?何か見つけたのか?)
俺は玄関ホールに行くことにした。
〈玄関ホール〉
「ど、どうしたんだ、俺をここに呼びだして・・・」
「"レターボックス”を見てみなさい!」
「"レターボックス"・・・?」
星野に言われた通りにレターボックスをあけると、二つの電子生徒手帳が入っていた。
「これって・・・」
「そう、黒神ちゃんと綾波のよ。」
「黒神と、綾波の・・・」
黒神、イベント事には積極的に参加して、綺麗な歌声でカラオケ大会を盛り上げてくれた ・・・
綾波、ナンパしてたりバカ発言とか色々してたけど、妹思いで一緒にいて楽しい奴だった・・・
けど、その二人はもういない・・・
「話に戻っていいかしら?」
「・・・お、おう。」
そうだ、今は今回の犯人を見つけるのが先決だ。俺は二人の事を考えるのを止め、星野の話を聞いた。
「私が思うにわね、二人の電子生徒手帳を使えば"8つめのルールは意味がなくなる"と思うわ!」
「8つめって、最近追加された『生徒手帳を借りるのは禁止』ってやつだろ?」
「私が思うに、
『禁止なのは他人への貸与で、借りるのは禁止じゃない。死んだ人の電子生徒手帳を借りるのは校則違反にならない。』って思うの。だからこれを使えば誰でも男子更衣室に入れるんじゃないかしら?」
「そうか・・・」
【星野の推理】
黒神と綾波の電子生徒手帳を使えば『他人への貸与禁止』というルールは破られる。
キーンコーンカーンコーン・・・
『オマエラ、そろそろお時間ですよー。前回よりも時間がかかったみたいだねー。 それじゃあ、いつものように赤い扉の中でお集まりください!』
「また始まるのね・・・」
「あぁ・・・」
後は咲澄の捜査に賭けるだけだ。
〈赤い扉〉
咲澄「・・・"十神白夜"、"ジェノサイダー翔"、"腐川冬子"・・・」
咲澄は赤い扉の前で何か考え事をしていた・・・
- Re: ダンガンロンパEXTRA 〜二人の幸運と一人の絶望〜 ( No.64 )
- 日時: 2014/06/08 22:15
- 名前: レイナ (ID: GDWSGe53)
〈咲澄side〉
〈男子更衣室〉
(さて、私も始めないとね。)
「あの、咲澄さん・・・」
「啄木鳥さんどうしたの?」
「少し気になることがあって・・・一緒に図書室に来てくれませんか?」
「私はいいけど・・・見張りはどうするの?」
「見張りは・・・あ、篝火さん!」
啄木鳥さんは篝火さんに見張りの代役を頼んだ。
「おう、いいぜ。オレは捜査とか何も出来ねぇしな。」
「ありがとうございます!では咲澄さん行きましょう!」
「うん!」
私は男子更衣室を出て、図書室に向かうことにした。
〈図書室〉
「そこの書庫の中に"ジェノサイダー翔"についてのファイルがあった・・・と思います。」
「啄木鳥さんは見たの?」
「えっと、書庫に手がかりがあるかもしれないと思って・・・」
「そっか。」
私達は書庫に入った。
〈書庫〉
「・・・正面から見て右の棚、2列目の右から8冊目に『ジェノサイダー翔』の事件についてのファイルがある。」
啄木鳥さんはいつの間に瞬間記憶能力モードになっていた。
私はそれに構わずファイルをめくっていった。すると・・・
「こ、これって!!!」
ファイルに載ってある被害者は全員ハサミでハリツケにされた状態だった。
「そう、これは全部"ジェノサイダー翔"によって殺された人々の状況。メディアでは犯行現場に『チミドロフィーバー』っていう血文字が書かれているのは報道されているけど、『ハリツケの状態』ってのは世間に公開されてない。」
「へっ!?」
「しかも、ジェノサイダー翔は多重人格者の可能性がある。」
【ジェノサイダー翔事件簿】
啄木鳥のセリフ参照
「じゃあ今回の犯行は模擬犯じゃなくて本物のジェノサイダー翔って事!?」
「そういうこと。」
ということは、私達の中にジェノサイダー翔がいるって事か・・・でもそれが誰だか見当が・・・
『・・・うよ!』
(・・・え?)
『それは違うよ!』
(何?今の?)
突然男の子の声が聞こえてきた。周りを見渡してもいるのは啄木鳥さんだけだった。
『アタシが"超高校級の殺人鬼"ことジェノサイダー翔!』
『すべて、お前のでっち上げなんだッ!!』
『すまねぇな兄貴・・・男同士の約束・・・守れなかった・・・』
(え!?"ジェノサイダー翔"!?)
突然頭に流れてきた映像、それには私たちと同じように裁判をしている風景があった。
そこには自分がジェノサイダー翔だと自白している三つ編み少女や、いかにも暴走族といった感じの男子や、キリッと服装を整えている男子、さらには頭にアンテナが付いた男の子など、色んな人が私達みたいに学級裁判をしていた。
(どういう事・・・?私こんなの知らない・・・)
何故こんな映像が頭に流れてきたかは分からない。だけど、分かることは一つ。
(この映像が本当なら・・・"ジェノサイダー翔"は私達の中にいない!!!)
だけど、今のままでは誰も信用してもらえない。だったら証拠を見つけないと!!!
「ねぇ啄木鳥さん、昨日図書室にずっといたんだよね、他に誰か来たりした?」
「誰か・・・あ、昨日20時1分56秒から三時間ほどリエルさんがいましたぁ。」
「3時間ほど、か・・・」
【啄木鳥のアリバイ】
昨日夜8時頃から11時頃までリエルと一緒に図書館にいた。
「あ、確か私が目を離している間に誰か来たような気がしますぅ・・・」
「分かった。リエル君に聞いてみるね!」
私は急いでリエル君を探しに行った。
〈食堂〉
「咲澄さーん!そんなに慌ててどうしたっすか!?」
「だ、大丈夫ですか?」
「よ、よかった・・・探す手間が省けた・・・」
食堂に行くと天風君と、捜していたリエル君がいた。
「リエル君って昨日図書室にいたんだよね?」
「えぇ!日本の文学はおもしろいです!昨日読んだ本の中で・・・」
「あ、時間無いから今度・・・ところで、途中でだれか図書室に入ってきた人いる?」
「昨日・・・あ、確か小鳥遊さんが書庫に入っていきましたね・・・でも数分で出て行ったので啄木鳥さんには気づかれていないと思います。」
【リエルの証言】
昨日書庫に小鳥遊が入っていった。
「あ、そういえば天風君のアリバイってあるかな?」
「うーん、アリバイというアリバイは無いっすけど・・・夕嵐さんなら夜目撃したっすよ。」
「えっ!本当!?」
「確か夜9時半頃っすね、何気に夕嵐さんに声をかけたら、『呼び出したくせに遅れると申し訳無いから悪いな!』って言いながらどっか行ったっすよ。」
「夜に用事・・・?」
【天風の証言】
昨日の夜9時半頃に夕嵐を目撃。夜に用事があったみたいで忙しかったようだ。
キーンコーンカーンコーン・・・
『オマエラ、そろそろお時間ですよー。前回よりも時間がかかったみたいだねー。 それじゃあ、いつものように赤い扉の中でお集まりください!』
「また、始まるんっすね。」
「そうだね。」
私達は赤い扉へと向かった。