二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ダンガンロンパEXTRA 〜二人の幸運と一人の絶望〜 ( No.71 )
日時: 2014/06/24 21:45
名前: レイナ (ID: tuakPBCn)

〈龍園寺side〉

奏鳴「だから夕嵐さんは、私のために命を差し出してくれたんです・・・」

天風「そうなんっすか・・・」


これで夕嵐の呼び出しメモの疑問に納得した。
『護身用に武器を持ってきても構わない』って、その時点で死を覚悟してたんだな・・・


流星雨「・・・じゃあ、初音ちゃんの"動機"って何?」

奏鳴「・・・」

モノクマ「では!黙秘権を発動した奏鳴サンの代わりにボクがお答えしましょう!!!」


モノクマが突然しゃしゃり出てきた。


モノクマ「奏鳴サンはね、"双子の弟を捨てた"んだよね!!!」

咲澄「えっ!?」

奏鳴「ッ!!!」


奏鳴が・・・双子の弟を捨てた?双子がいたなんて知らなかったぞ・・・。


モノクマ「えー、ここで奏鳴サンの過去話するので、めんどい人は省略してねー!」


そう言いながらモノクマは絵の描かれた紙を持って、紙芝居を始めた。








『あるところに、双子の姉弟がいました。
姉の名前は奏鳴 初音。代々プロのピアニストを生み出している奏鳴家の子供です。二人は幼い頃仲良く暮らしていました。けれど、奏鳴家にはある決まりがあったのです。


それは、『第二子以上は産まないこと』でした。
奏鳴さんの父親は"プロは二人もいらない"という考えを持っていました。


しかし!母親が産んでしまった子はなんと双子なのでした!!!


それに怒った父親、母親に暴力をふることが続きました。でも流石に処分するのは不可能でした。それでも考えを突き通したい父親は二人が三歳になったある日に第二子である弟を捨てたのでした!


こうして父親は母親に暴力をふることもなくなり、3人で幸せに暮らしましたとさ!めでたしめでたし〜』





「めでたくないですよ!!」


奏鳴は怒りを露わにしてモノクマに言い放った。


奏鳴「だってそのせいで・・・私のせいで"ヨウちゃん"が捨てられたんです!!!」

星野「悪いのは奏鳴ちゃんの親でしょ?奏鳴ちゃんは関係ないわよ!!!」

秋宵「・・・本人は自分のせいだと思っている。それだったら自分に関係する動機だって成立するからな。」

流星雨「そ、それをバラさせたくなかったの?」


流星雨の質問に、奏鳴はコクッと頷いた。


奏鳴「この事実が世間にバレたら奏鳴家はもう終わりですし、私自身も・・・でも"ヨウちゃん"が、弟が心配で・・・」

モノクマ「ねぇねぇ、一つ言っていいかな?」


モノクマが興味ないというような顔で話にはいった。




モノクマ「さっきまでその大事な弟を見殺しにしようとしてたって奏鳴サンはお間抜けさんだねぇ!」

奏鳴「・・・へ?それってどういう・・・」

モノクマ「ねぇねぇ!今どんな気分かな、"流星雨クン"?」

流星雨「へ・・・?」

モノクマ「あ、ごめんね!"奏鳴"クンって言うべきだったね!!!」

奏鳴「嘘・・・」


奏鳴の表情は、"絶望"に満ちているような顔をしていた。



流星雨「ボクなの・・・?どうして・・・?」

星野「ちょっと!!!電子生徒手帳はちゃんと本名が出るんでしょ!?だったらどうして流星雨のは本名が出なかったのよ!?」

モノクマ「えぇ〜だってセレ何とかさんならまだしも、流星雨クンは自分の本名知らなかったみたいだからねぇ!だからちゃんと"流星雨"にしたんだよ?ボクってやさしぃ〜!!!」

雛月「ありがた迷惑ですわ・・・」


そんなことを言っている間に、奏鳴と流星雨はお互いの目を見て向き合った。



奏鳴「こんな最悪な形で会えるとは思わなかった・・・」

流星雨「初音ちゃ・・・お姉ちゃん・・・」

奏鳴「私、葉沙を殺そうとしてた・・・!!!弟を探したいってずっと思ってて・・・秘密もばらされたくなくて、夕嵐さんの命まで奪っておいて、挙げ句の果てにはその弟を殺そうとしてた・・・!!!」

流星雨「ボクはお姉ちゃんの子でよかったと思ってる。ボクの為にこんなことをしてくれて・・・それにね、お姉ちゃんと過ごした三年間、曖昧だけど、楽しかったよ。」

奏鳴「葉沙・・・・・・う・・・・うぅ・・・うわぁぁああああん!!!」



奏鳴はその場に座り込んで泣いてしまった。奏鳴の目からは、大粒の涙がこぼれていた。
だけど、俺たちには何もできない・・・






”アイツ”のせいで、二人の再会は、終わりを告げようとしていた。




モノクマ「はぁ・・・長すぎるよ長すぎるよ!!ツマラナサすぎて絶望的だよ!!!というわけで、オシオキしちゃって、いいかなー!?」

流星雨「お、オシオキ・・・"処刑"!?」

奏鳴「・・・」

モノクマ「では、"超高校級のピアニスト"である奏鳴初音サンにスペシャルな、オシオキを用意しました!」

流星雨「ま、待って!!まだ聞きたいことたくさんあるの!!!ねぇ、止まって!!!」

モノクマ「待ちません!!!それでは!張り切っていきましょう!オシオキターイム!!!」


モノクマは手元のボタンを叩いた。すると、ゲーム絵の奏鳴がモノクマに連れ去られていった。


奏鳴「葉沙ごめんね、お姉ちゃん・・・悪い子だったよ・・・」


流星雨「お姉ちゃ・・・ん・・・





お姉ちゃぁぁぁああああんん!!!」



流星雨は奏鳴に近づき、必死に手を伸ばした。
しかし、その時には鎖に掴まれ、扉の中へ連れて行かれた。



流星雨の手は、空を切った・・・







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チーク様、ご感想ありがとうございます!!(初めてのコメントkitr)
こんな駄作読んでくださってありがとうございます!
ほう、何か小説を書かれるのですね?そのときはお邪魔させてもらいます!