二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【...000...】『キミノ消エタ日』 ( No.6 )
- 日時: 2014/04/15 20:36
- 名前: ソラ(-.-) ◆dQO3LlCLQE (ID: zx5jjBXL)
【第1章】第3話『終わりの切符』
《りんごside》
ビリビリっ!一斉に手紙の封筒を破いた。此処はすずらん中学校、物理部の部室。今此処にいるのは私、あんどうりんごと幼なじみで魚屋の息子、ささきまぐろくん。それと私達の先輩のりすっぽくてクマみたいな先輩、略してりすクマ先輩。この部室に入っていた手紙が私達の3人宛らしくて......とりあえず中身を確認することにしたんです。
「......何、コレ......」
「.....................★」
「ふむ、コレは.................」
私もまぐろくんもりす先輩も、困った表情を浮かべた。封筒を破いてまず初めにこの瞳に映った文字、それは、
「『おめでとうございます』............?」
だった。うん、何?何かの抽選とかに応募した覚えはないし......あ、もしかして郵便屋さんが間違えて届けてしまったとか!?そうか!そうに違いない!!...と思ったが、封筒をよく見ると郵便屋の印鑑は何処にも押していなかった。となると...これは...どうやってこの部屋まで来た?郵便を使用しないとしたら直接届けるほか無い。しかし封筒の裏には『あんどうりんごさん宛』とちゃんと書いてあるのだ。私達の名前も把握していて、しかも部屋まで分かるとは......学校の先生か?...いや。確かこの学校は副業禁止だったはず。...........ムム。振り出しに戻る、か。
「...............う〜ん......」
「!、り、りんごちゃん!!」
「? 何、まぐろくん。まぐろくんが〝★〟を付けないなんて珍しいね」
「アッ......そんなことよりさ。手紙の中身、覗いてみてよ★!」
「?」
手紙をスススッと抜いてみると、なんだか不思議な文章が書いてあった。
『おめでとうございます』
『貴方は、特別な人生への切符を手にしました。』
『××××年、×月××日 一緒に入れておいた地図に示された場所に来て下さい』
『危害は加えません。御安心を。その日、待っています。』
「え、え.........?コレだけ....................................?」
後はなにも入っていなかったし、裏にも何も書かれていなかった。コレだけ?
「.........困りましたね」
今の私の気分を最大限に表した小さな小さなため息は、部室に効いたエアコンの音にかき消された。