二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【戦国BASARA3】影近黒子【武田軍】 ( No.11 )
- 日時: 2014/03/23 19:58
- 名前: 天良 (ID: JPHNpDb7)
昼食、夕食、一日目のご飯は猿飛が用意してあったのでなんとかなった。
だが、問題は次の日からだ。
二日目
「幸村の旦那!今日は何します!?」
「そうだな……しかし、腹が減っては何をするにも……」
ぐーっと腹の虫が鳴る幸村に才蔵は頷いた。
「俺も、腹へって動けへんねよな……」
朝10時、いつもより遅い起床に猿飛の有り難さを感じられる。
猿飛は毎朝、美味しい飯を用意してくれるのだが、自分達で猿飛に休ませたのだ。なんとかしないと日がくれる。
「よし!俺は、器用や、何でも出来る!!」
立ち上がると即座に台所に立つ。
そして、白米を抱き上げ目分量で付け合わせを作った。
「完成!百地様より教わった、豆腐田楽や!」
串にさした白い豆腐に味噌をつけ、それを香ばしく焼き上げたものだ。
「これは、伊賀の名物では……」
「いい香りがしますね……」
武田の臣達がひょこひょこと顔を覗かせた。
「これなら、猿飛殿を越すかもな……」
その言葉に「もう越えてるわ。」と誰にも聞かれぬ様に呟き幸村に田楽を渡した。
「さ!幸村の旦那!食ってみて下せェ!」
幸村は目を輝かせ田楽を口に放り込むとからんっと焼けた箸を床に落とした。
「旨すぎて、倒れてるわ……え?倒れてる?」
田楽を飲み込んだ瞬間、幸村は呻き声と共に倒れていった。
「ゆ、幸村殿……」
「幸村の旦那ァァァァ!!!」
額の上に桶に入れた水を勢いよくかけた。
「ひゃうっ!」
水に濡れた赤い鉢巻を握ると才蔵が顔を除き混んだ。
「女みたいな声だして……大丈夫か?」
「……大丈夫だが……一体なんだ?あの時感じた、感覚は……」
「感覚?」
うむっと頷くと幸村は話始めた。
「田楽を口に入れた瞬間、ふわっと体が軽くなって……意識が吹っ飛んだのだ。」
「それって、俺の作った料理が……」
「まぁ、ハッキリ言えば、不味かった。」
ニカッと笑う幸村に才蔵は持っていた水をかけて
「あ、ありえへんわ!!」
とだけ言い捨て台所へ走っていった。
その後、才蔵が倒れたのは言うまでもなし……