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Re: 【戦国BASARA3】影近黒子【武田軍】 ( No.13 )
日時: 2014/03/24 22:36
名前: 天良 (ID: 0O230GMv)


家人の方々に作って貰った善を食べていると、見たことのある手裏剣が飛んで来た。

猿飛からだ。

手紙が巻かれてあり少しだけ焦げている。

とても嫌な予感がするが、読まなくてはならない気がする。いや、必ずや読まなくては。

「……え……」

持っていた椀を手から落とすと目を見張った。

信じ難い内容だが、これは事実だ。受け入れたくない。

「才蔵……殿……」

次第に顔が青ざめていき死ぬ前の様なか細い声で何かを訴えるかのように幸村にぼやいた。

「……俺の、師匠……百地丹波……ははっ、弱ェな……」

目頭が暖かいモノでいっぱいになっていく。

(あ……嫌な予感って……これやったんやな……)

自分の力の無さに、自分の師の力の無さに、腹立たしい気持ちと寂しい感情で胸が張り裂けそうになった。




さて、今までの状況を説明しますと、甲斐武田領内の前で倒れていた伊賀流の忍、霧隠才蔵。百地丹波の教えにより顔の半分を覆っていた紙により武田軍の忍、猿飛佐助に正体をバラされた。
よって、雑賀衆との戦いについていく。
その途中、真田幸村の好敵手、奥州の独眼竜・伊達政宗。そして竜の右目として名高い片倉小十郎に出会う。その時、伊達政宗に自らの苦無を手渡し天下を取ったら取り替えしにいくと誓った。
雑賀衆で出会ったのは大きくなり雑賀衆の頭領になった昔の友人、雑賀孫市。
前田の風来坊、前田慶次とも接触し真田幸村の元でもうしばらく居候することにした。
少し落ち着き、猿飛佐助を休ませると武田信玄と出会う。
そして、自分の留守の間、第六天魔王の一人であり、その妹であるお市率いる織田軍残党に伊賀の里を潰されてしまう。そんな事は知るよしもない才蔵は本当に居場所を失ったのかと悲しさを感じていた。