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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【戦国BASARA3】影近黒子【武田軍】 ( No.5 )
- 日時: 2014/03/18 16:49
- 名前: 天良 (ID: aVnYacR3)
睨み合ったまま動かない二人に痺れを切らして才蔵が声を発した。
「あー!ちょっとお二人様!」
猿飛が止めようとするが苦無を手に持っているため止める事が出来ない。
「誰だ……お前?」
政宗が六爪を向ける。
後ろの男も刀に手を当てる。
「後ろの人も油を売っている訳にはいかないって言ってるじゃないスか。」
ね?といたずらっぽく笑うと今度は幸村が槍を向けてくる。
「才蔵殿っ!これは某と政宗殿の事でござるっ!」
怒っている様に見える幸村に才蔵は返した。
「なァ、あんま調子こいてると、首無くなるで……ええの?」
短刀を背中から抜くと落ち着いた声が後ろから聞こえた。
「俺もそー思うね。」
大型手裏剣をくるくると回している猿飛が口を挟む。
「竜の右目の意見に賛成するよ。大将、行くよ。」
しぶしぶついていく幸村をよそに政宗は才蔵に言った。
「見かけねー顔だな……ま、名前くらい覚えといてやるぜ。」
少し頭にきたがこの人に知ってもらえばと思い、口に出した。
「俺の名は、霧隠才蔵。天下人様に支える事が出来るなら、何でもする。」
持っていた苦無を政宗に差し出すとニッと笑った。
「お前が天下を取ったら、その苦無を取りに行く。」
竜の右目と言われた男は刀を抜こうとした。
「面白ェ奴だな!小十郎、放っておけ。」
「はっ。……おい、今度会った時は礼儀位覚えておくんだな。」
政宗の大きな三日月に夕焼けの光が反射してとても眩しかった。
それ位眩しい男なんだと思い猿飛の後をついていく。
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