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Re: 【戦国BASARA3】影近黒子【武田軍】 ( No.9 )
日時: 2014/03/20 22:28
名前: 天良 (ID: 5MQ4cIeK)

「アンタっ……俺を助けて……どーすんだ……?」

途切れ途切れの声を修めるかの様に傷口に薬を叩くように塗り付けた。

「ま、手加減とか、俺に必用無いから。今はお前が危ないで助けただけ。分かったら、さっさとこの薬を塗る!ちゃんとしいや!」

「ちょっ、叩くなって!痛ェだろ!」

「もう元気やんけ!アホ!」

素早く塗られていく薬を見つめながら孫市は考えた。

(……こいつがもしも才蔵だとすれば……)

よしっと心の中で言うと立ち上がり

「おい、お前、本当に才蔵なんだな……?」

「疑うんか?俺はサヤカの秘密を知っている!」

「おっ!なんだい?そりゃァ?」

「面白そうだね!」

猿飛と慶次と才蔵が始めて団結した時だった。

秘密と言われて少し動揺している様に見えたがすぐに開き直った様に

「ぃ、言ってみろ!」

ニヤついた顔で孫市に言った。

「それはな、お前は、小さい頃いつも寝るときに……」

『才蔵……』

『どした?小便漏らしたか?』

『殺すぞ。』

「そこまでは普通だった……」

『じゃー、どーしたんや?』

『……一人で……寝るの……怖い……』

「って、ポロッポロッ泣きやがって!あんときは往生したわ!」

プッと吹いた猿飛に理不尽に銃弾を撃つと孫市の顔が赤くなっている。

「うるさい、今度言ったら……あのときの仕返しをする!!! 」

「孫市って、意外と女っぽかったんだねェ……」

「うるさい!」

慶次目掛けて銃弾をぶっぱなすと何処からか大きな叫び声が聞こえた。

「うォォォォァォォォオオオ!!!!!!」

「大将っ!」

「おおっ!佐助に慶次殿!」




「それで、我らを雇いたいと……」

「うむっ、佐助!金を!」

戸惑っている様な表情の佐助が持ってきた金はとても少ない。

「大将の団子三週間分だよ。我慢してもらう……てか、こんだけしかないよ?」

「なっ、なんと!これだけしか!?」

「……残念ながら我らも命を懸けている。いくら力を評価しようと、これだけでは……すまないな。」

結局、赤い鐘ならないまま終わったのだった。

それからの才蔵はと言うと……

「うーん、幸村の旦那。猿飛の旦那。話はつけてあるから、もう少しお供させて貰うで。」

「……チッ、めんどいのが……」

「なんか言うた?!ん?猿飛の旦那?!」

武田軍……今は真田軍に少し居候させて頂く事になったらしい。