二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ゆずはね 〜ポケモンオリジナルストーリー〜 ( No.22 )
日時: 2014/05/20 23:10
名前: シャルティン (ID: 7yVkKRde)

第2話 …夫婦?

ミヅキの提案により、僕等はルエとリッカの居る家に向かった。
…今更だけど、ルエとリッカって、同居、なんだよね…。警戒心とかないの?
とか思ってる間に着いたわけで。
がちゃり、と音を立てて扉が開く。

「あれ?どうしたの?」

「あ、リッカちゃん!唐突なんですが、料理…というか家事を教えてください!!」

「…え?ってわぁぁぁ!!そ、そんな深々と礼をしなくても!?」

「え…。ですけど、教わりに来たわけですし…」

「そうみたいだけど!私一応年下だよ!?とーしーしーたー!!」

「はい、知ってます!!」

「そんなキリッとした顔で言う台詞じゃない!!」

…なにこれ、漫才?漫才なの?僕完全スルー?
不意にリッカの後ろからブラッキーの少年、ルエが出てきた。リッカとミヅキの漫才的なものを見ると、こちらに視線を向けた。

「…どういう状況だ?」

「さあ。僕無視されてるし」

「……お疲れ様」

「本当だよ…。ミヅキには料理上手くなったら食べてもらうって言われちゃってるし…」

「…本当にお疲れだな。そしてご愁傷様」

「早いよ。それ言うならルエもお疲れみたいだけど?目から血の涙が出て来そうなほどに赤いし。…ああ、ルエの目ってもともと血の様に赤いっけ。昔何したの?」

「何もしてねぇよ!?何想像してんだ!!」

…この2人はツッコミセンス持ち?わお、からかい甲斐ありそう。

「…今、変なこと思わなかったか?」

「うわ、読心術?すごーい」

「凄いとか言っときながらさりげなく引くのやめてくれないか!?こっちが傷つく!」

「え、やだ」

「やだ!?」

おお、からかい甲斐あるねぇあるねぇ。よし、これから暇なときはルエをからかおう。暇つぶし程度にからかわれるルエは不憫だけどからかい甲斐があるのが悪い。

「ルエー?台所使うよー?」

「ん、分かった。ついでに夕飯頼む」

「はいはい」

…何だろう、何か見てるとそこの2人…。

「…夫婦みたい」

「ふ……はぁぁっ!!?」

「ふ、ふふふふ夫婦っ!!?」

「あ、でも確かに今の会話そんな感じします」

「いやいや!何言ってるのミヅキ!!第一私とルエが夫婦って!!うん、ありえない!!」

「ちょっと待て!!そこまで言われたらこっちが傷つく!!」

「耐えろってことじゃないの?」

僕がしれっとルエに向かって言うとルエは「理不尽だぁぁ……」と言ってうなり始めた。なにこの光景。超面白い。昔ルエがこんな風になんなかったって言うのもあるけど。
ルエが変わったのは、リッカが来てから。人は恋をすると変わるともいう。じゃあ、ルエはもしかして…。

「そう、なのかな?」

「?何がだ?」

ルエが見てくる。あれ、最期の方声出てた。やば気付かんかった。んー、まあ適当に誤魔化そう。

「んーとね、ルエがコケが見える熊みたいだなー、と」

「誰が熊だ!!どこがコケだ!!何気に失礼だ!!」

最後のは感想まとめたね。
台所の方からはミヅキの料理音痴発言とリッカのツッコミが聞こえる。


「ミヅキ!!じゃが芋皮むいてないよ!?」
「え!?じゃが芋って皮むくんですか!?」
「むくよ!?」
「じゃ、じゃあえーと、…これ使えばいいんでしたっけ?」
「それ缶詰の蓋(ふた)開けるやつだよ!!」
「え、ええと…じゃあこれですか!?」
「菜箸(さいばし)でどうやって皮むくのぉぉぉぉおおお!?」


………。

「…大丈夫、だよね?」

「ああ。…多分」

その日の夕飯はリッカの頑張りもあっておいしかった。ていうかどーやって箸で皮むくの…。という感じで、同時にミヅキの料理音痴の酷さを思い知った。