二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ゆずはね 〜ポケモンオリジナルストーリー〜 ( No.61 )
- 日時: 2014/08/08 01:05
- 名前: シャルティン (ID: /QNZT8rQ)
第4話 訪れ
「—————ふー…。ここが、コルシア村ですか。…ご主人様…どこですか…?」
リッカseed
「おーっ、今日もいい天気—!」
村の高台から山の絶景を見下ろす。うん、今日も快晴! 日向ぼっこしたら気持ちよさそうかもー…。見下ろしながらぽけーっ、としていた私は、とあることに気づいた。
「…? 誰か倒れてる…??」
よく見てみたら、それは一匹のポケモンでした。
—————ってのんびりしたナレーション入れてる場合じゃないじゃん!!
「そ、そこの人—っ!! 大丈夫ですかぁー!?」
へんじはない。ただのしかばねのようd
「って屍じゃないからぁー!! はっ、私、なに一人ツッコミしてんだろ…」
少しうつむきながら下の方に向かう。近くに行って分かったが、サンダースのようだ。うつぶせにして倒れている。行き倒れかな…? と思ったが、よく見るとまだ子供だった。多分、私よりも年下。
…まず考えるより先に起こそうかな。
「だ、大丈夫…ですかー?」
途中に敬語を忘れながらも呼びかけてみる。すると、少しだけ声が聞こえた。
「…ん………?」
「あ、起きた。大丈夫です?」
「え、っと…はい…?」
…一応最後が疑問形なのはスルーで。とりあえず倒れてた理由を聞こうと思い、自己紹介も交えて素直に聞いてみた。
「私はリッカ、この村の住民よ。あなた、どうしてあんなとこに倒れてたの?」
サンダースの子は倒れていたと聞いて少し下を向いて考えてから顔を上げ、話し始めた。
「助けてくれてどうも…ライだ。実は、俺、とある人のポケモンで…。どのご主人様を探しているのです」
ご主人様、という言葉に疑問を覚える。…ご主人様、ポケモンのご主人様、それはトレーナー…?
「んーと、あなたの言うご主人様ってポケモントレーナーのこと? それなら残念だけどこの世界にはいないよ」
今度はライが頭に?マークを浮かべていた。
「どういうことでしょうか…?」
「そう言われても、本当のことよ。この世界にはポケモンしか住んでいない。もし、あなたのトレーナーとやらがこの世界にいたらどうなってるのかしらね」
恐らく、ポケモンになったりしてるんじゃない? と、言ったところでライは考え込んでしまった。そのトレーナーとやらもそこまで極悪非道じゃないならライを探してると思うし。
「ともかく、そのトレーナーさん、こっちに来るかもしれないし。…しばらくここにいたら? お互い旅をしてすれ違いでもしたらそれこそ会えないし」
「……そう、ですね。それでは、そうさせていただきましょうか」
というライの一言で結論が出た。まぁ、そんなとこで…そこの家の後ろに隠れてるあの子たちを呼びましょうか。くるり、と後ろを振り返り、その2人の名を呼んだ。
「こーらっ、ヒナノ! エズキ!」
「えっへへー、ばれてたかー」
「ざーんねん」
「とっくにばれてましたー!!」
ヒナノとエズキが笑顔で残念そうに言うのでちょっと可愛いなぁ、と思う。そこでふとライを見るとぽかーん、と呆気にとられていた。…当然でした。
「…すいませんが、あなた方は誰ですか?」
2人はその言葉でライの方を向き、笑顔で自己紹介を始めた。
「初めまして、新しい住民さん!! ボクはヒナノ、よろしくねっ!」
「ぼくはヒナノの双子の弟のエズキ。よろしくー」
ヒナノが両手を上げてぴょんぴょん跳ねながら、エズキは片手をひらひら振りながら言う。
「俺はライ、よろしく」
ライは年下が相手だったからか敬語を崩した。…ヒナノとエズキ年下に見えてあなたと同い年だと思うけどね。
「うん! あ、そうだっ!! みんなのとこ行こー!」
「ライ、おいでー!」
「えっ、ちょ、引っ張るなー!!」
2人は両手でお互いライの片手を持ちながら走って行った。大方、村のみんなのところに行ったのだろう。私から見たら微笑ましい光景だ。…ショタコンでもロリコンでもないよ、小っちゃい子が好きなだけ。…どう考えてもロリコン&ショタコンでした。orz
「はぁ…」
私は、
こんな毎日が続けばいいな。
そう思って家に帰った。