二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ゆずはね 〜ポケモンオリジナルストーリー〜 ( No.85 )
- 日時: 2014/10/04 13:22
- 名前: シャルティン (ID: /QNZT8rQ)
第6話:心の瞳
かくして、歓迎会パーティーが始まったころ。
私は、みんなの話に耳を傾けながらコルシア村特性の木の実で作ったジュースを飲んでいた。そこに、ルエが歩いてきた。
ルエは私の傍に来ると、私の隣に腰を下ろした。
「…何してんだ? お前」
「…いや、それこっちにも言える台詞。あっちでみんなと喋んなくていいの?」
「お前も歓迎される対象だ。こっちで喋っても問題ないと思うけどな」
確かにそうだけど…。と、小さく溜め息を吐きながら言う。
確かにさ、私もこの歓迎会の歓迎される方だけど…。
私の場合、むやみに喋っていいものか迷ってしまう。ホントはそんなの考えなくてもいいんだろうけど。
「…思ったんだが」
「何?」
「…お前、本当に俺と同い年か? 14歳か?」
「…私、そこまで落ち着いてる?」
「結構」
「………」
…そこまで? え、マジで?
いや、ないないない。ありえない、ぜっったいありえない。
と、私が頭の中で現実逃避していると、それを見透かしたように、現実を見ろ。と言われた。……なんか負けた気分。
「お前、結構顔に出てるぞ」
「それ言ったらアンタはポーカーフェイスすぎる」
「せめて無表情と言え」
「それ何も変わってないよね!?」
どこかズレたルエの発言に咄嗟にツッコミを入れる。…こいつ、若干天然要素持ってるよね。それに気づいてないのがまた呆れてしまう。
「はぁ…。ちょっと外出てくる」
「ん、いってら」
小さく手をひらひら振って見送られたので、同じように返してみる。
外に出ると、山、と言える程、平地よりは盛り上がったところなので、今日も空に満開の星が咲く。
「うーっ…。…ちょっと寒い」
やっぱり、夜は寒い。季節ももう冬になる。風が冷えていて、時たま風の音が聞こえる。手に息を吹きかけると白い息が出た。
「…〜♪〜〜♪〜♪」
幼い頃、姉がよく歌ってくれた歌を思い出しながら歌う。…歌詞は、未だ思い出せない。独特のリズム感が鮮明に残っていた。
その歌に合わせるかのように目の前に白い小さなものが降った。それが、雪だ、と気づいたのは数秒後だけど。
「わぁ……」
目の前に振る雪たちは、小さいながらもどんどん降ってくる。星空が出ていながらも振る雪たちは、幻想的だった。
私が見惚れていると、何かが聞こえてきた。どこか、叫んだような悲鳴が。
「———————————!!」
「……?」
「—————————ぁぁ!!」
「…え?」
悲鳴に気づいて上を見上げると、赤いような、黄色いような…ポケモンが『降って』来た。
「うわぁぁぁぁあああああ!!」
「え…きゃぁぁぁぁぁあああああ!?」
雪の降る村の中、2つの悲鳴が響いた。