二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 東方刃暁録-sword morn ( No.127 )
日時: 2014/04/04 19:02
名前: 黄昏。 ◆nYYwYkb6HQ (ID: H4NN94uP)

暁「時にフラン」

フラン 「ん? 何?」

暁 「なぜあの場にいたんだ?」

フラン 「それは、こんな面白そうなことほっとけないって皆で尾行し……ハッ」

自然な、違和感のない流れで聞かれて思わず口を滑らせたフラン。

そっと夕暁を上目遣いでうかがうと、珍しくカラカラと笑っていた。

暁 「そうか。尾行してたのか」

笑い事のように言う暁に、胸を撫で下ろし——

暁「喜べ、咲夜。今日の晩ご飯は吸血鬼の唐揚げだぞ」

ている場合ではなかった。

腕の中からヌタリという効果音と共に刀を引き出す。

レミリア 「止めなさい。フランを切るなら私を斬ってからにしなさい」

パチュリー 「いえ、この二人を切るなら私を!」

暁 「おまえらも同罪だ、馬鹿者」

二発間を開けず峰打ちが炸裂した。

パチュリー 「ちょっと暁! 今のは感動してお叱りなしの場面でしょ!」

暁 「黙れ、そこに正座しろ」

このやりとりの間、ツッコミの類の衝撃に慣れていないパチュリーは、しゃがみこんでプルプル震えていた。

暁 「それと、フラン」

フラン 「ッ!?」

暁 「今逃げたら吸血鬼のソテーだ」

フラン 「……はい」

暁の死角から逃げようとしていたフラン。

咲夜「その位に……」

しかし声は届いていないようだ…


暁「そもそも——」

それから暁のお説教は小一時間続き、三人は精魂尽き果てた様子で各自の部屋に帰っていった。


よくよく考えてみると、百年単位で追われ続けていた暁が、尾行などという行動に慣れていないレミリア達の尾行に気付けていないのはおかしいのであるが。

それもまた——————幸せな後日談、

何がともあれ、戻ってきた暁。

———時が過ぎようとも、

———年が経とうとも、

———争いがあっても、

折れないであろう、この絆。

運命の気まぐれか、はたまた偶然か、

空気はまだ、夏の香りがした。

そんな物語は、これからも、末永く続くのであった。

———東方刃暁録——これにて『完』

Inspiration

東方シリーズ
ZUN様


Scenario

黄昏。


Special Thanks

Only you.