二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 東方刃暁録-sword morn record - ( No.46 )
日時: 2014/04/01 12:14
名前: 黄昏。 ◆nYYwYkb6HQ (ID: H4NN94uP)

暁「レミリアの許可を得て入れてもらった。閲覧と貸し出しの許可を貰えないだろうか?」

パチュリー 「ダメよ。ただでさえ魔理沙に盗まれて減っちゃってるんだから」

あなたにまで盗まれたらたまらないわ、とパチュリー。

暁 「魔理沙? レミリアからも聞いたな。霧雨魔理沙のことか?」

パチュリー 「ええ、そうよ。本人は借りるって言ってるけど、許可なしに突入して許可を得ずに持ち去ったら、その行為は盗むよね」

ふぅと軽くため息を吐く。

暁 「自分で取り返さないのか?」

パチュリー 「外に出たくないし、喘息もあるからあまり長い間出てられないのよ」

暁 「本人は借りると言っているのだな」

パチュリー 「そうよ」

暁 「よし、ならば等価交換といこうではないか、図書館の主」

パチュリー 「等価交換?」

話を持ちかけたのは暁。

暁 「ああ、魔理沙に盗まれた本を一冊取り返すごとに一冊の閲覧か貸し出しの許可がほしい」

実は暁は視界の端に目的の本がありそうな棚を見つけていた。

日本の古書の原本。

それが目的。

しかし、パチュリーの返事は芳しくなかった。

パチュリー 「ダメね。それじゃ何も変わらないわ。せめて二十冊で一冊が妥当ね」

どれだけ盗んでるんだと思ったが、顔には出さず交渉を続ける。

暁「二冊で一冊だ」

パチュリー 「話にならないわね」

交渉は長く続き、六冊で一冊の閲覧か貸出、という条件で合意した。



パチュリー 「次来るときは直接来て良いわ。咲夜」

咲夜 「はい」

いつのまにか現れた咲夜が返事をする。

パチュリー 「他のメイドにもそう伝えてちょうだい」

咲夜 「かしこまりました」

逆らうことなく咲夜は了承した。

暁 「メイドとは大変なのだな」

パチュリー 「さぁどうかしら」

既に読書に戻っているパチュリーが適当に答えた。

暁 「では行ってくるとする」

パチュリー 「期待しないで待ってるわ」

その言葉どおりたいした期待はしてないようだ。

さして気にせず、暁は窓から歩いて出ていく。

めざすは魔法の森、魔理沙の家だ。