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Re: 東方刃暁録-sword morn record - ( No.54 )
日時: 2014/04/05 09:17
名前: 黄昏。 ◆nYYwYkb6HQ (ID: H4NN94uP)

暁「俺の勝ちだ」

永琳 「ええ、負けたわ」

仰向けに倒れている永琳の上に馬乗りになり首に刀を突き付けていた。

暁の勝利だ。

暁 「ふぅ。死ぬかと思ったな」

刀をしまい、力尽きたように永琳の横に倒れこむ。

永琳が限界であったように、暁も限界。

今回勝てたのは単なる運だ。

暁「永遠亭にはこれからも行かせてもらうぞ」

永琳 「ええ、好きにしなさい」

咲夜「暁!」

咲夜が駆けてくる。

暁 「なんだ咲夜、来ていたのか」

永琳 「あら、来てたのね。」

永琳が答えた。

咲夜 「何でこんなこと」

暁 「おそらく必要だったのだろう。特に永琳にとってはな」

永琳 「そうね。知ってしまったからには」

咲夜 「でも、だからって!」

暁 「咲夜」

暁が遮る。

暁 「それはもう終わったことだ。咲夜は気にしなくていい。それよりも帰っておけ、紅魔館に。」

咲夜「…わかったわ。」

永琳「で、どうするの?」

暁「ああ、異変を起こす」

周りは驚いた表情を見せる。

「なんで?」

「これからも永遠亭に行くからな。このままでは永琳も安心できないだろ。それじゃ、ダメだ。だから、俺が輝夜を殺せる部分のだけを封印する。それが落とし前だからな。」

その工程に異変クラスのことが必要だ、と暁は話す。

暁「もちろん、永遠亭の勢力にも力を借りなきゃならない。周りにも協力してもらう必要もある。それなりに準備もしなければならない。決行日は次の新月の日、約一ヵ月後。無論永琳は強制参加だ」

永琳「ええ」

暁「まぁ詳しい話は後にしよう。鈴仙、兎達を呼んできてくれ。さすがにここから歩いて帰るのは無理だ」

鈴仙「えっ? う、うんわかった。ちょっと待ってて」

そういうと、鈴仙は永遠亭に向かって駆けていった。





「……」

「……」


永琳 「どういうつもり?」

長い沈黙の後、永琳が口を開いた。

暁 「なんのことだ」

もはや二人とも首も動かせず空を見たまま話す。

永琳 「あなたは勝者なのだから私のことなんて気にする必要ないじゃない」

暁 「はじめに言わなかったか?」



『俺にも大事にするものたちがいる』



暁 「永琳、お前だって含まれてるに決まってるだろう」

お互いがどんな顔をしているか、お互い見ることはできない。

遠くから鈴仙達の声が聞こえる。

どうやら戻ってきたようだ。



これからの一ヵ月おそらく大変なことになるだろう。

たくさんのものと争うことになるかもしれない。

だが、大事なものがいる。

やるだけのことはやろう。

そう決意した。