二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 東方刃暁録-sword morn record - ( No.57 )
日時: 2014/04/01 13:10
名前: 黄昏。 ◆nYYwYkb6HQ (ID: H4NN94uP)

まずは妹紅だ。

永遠亭の勢力を除けば、妹紅は暁の知り合いの中で最大戦力。

妹紅にはやってもらはねばならないことがある。

妹紅 「異変を起こす?」

暁 「ああ。手伝ってくれないか?」

妹紅 「嫌だね。面倒ごとはごめんだ。こればっかりは暁のお願いでも聞けない」

だが、断られてしまう。

妹紅 「手を出すなって言うなら良いだろ。だけど協力は無理だ」

妹紅でなければおそらく打倒できない敵。

数少ない頼れる戦力を逃すわけにはいけない。

暁は切り札を出すことにした。

暁 「一昨日、酒に酔い潰れた妹紅を運んだのは誰だったか……」

妹紅 「うっ、そっ、それはそれだ」

暁 「そうだ。確か妹紅、お前は九歳の時——」

妹紅 「あー! 待て! それは言うな! というか何で暁が知ってるんだよ!」

九歳、というワードだけでわかってしまうほど恥ずかしい思い出があるらしい。

何故知っているか?

そんなものは当たり前だ。

暁「元主はな秘密事があると刀に向かって話す癖がある。おそらく自分の知ったことを整理する手段なのだろな。つまり、頼光が知ってることは何でも知ってる。例えばじゅ——」

妹紅 「待て! だから言うなって! わかったよ手伝う! 手伝うから!」

暁 「そうか。助かる」

妹紅「全く、恨むぞ頼光」

妹紅が呟いた。

暁 「無理強いしてすまない。だが、この異変に妹紅は不可欠だ。故に一番はじめに此処に来た。近いから、ということではなく、な」



——俺にはお前が必要だ



そう言った。

妹紅 「お前もなかなかずるい奴だな」

暁 「さてなんのことだかわからんが」

二人は笑い合った。

妹紅 「これからどうするんだ?」

暁 「次は人里にな。慧音に人間に次の新月までは竹林に入らないように言ってもらう。慧音が言えば、人里の人間も聞くだろう。後は鴉を捕まえに、な」

人里でのねらいは二つ。

慧音に注意を喚起してもらうことと、妖怪山に知り合いを作ること。

鈴仙が言うには、新聞を書いているものが人里に売りに行くことがあるらしい。

賭けではあるが、そのまま突っ込んで敵対しては介入される可能性が増す。

だから、それは最終手段。

時間のある今は、できるかぎりリスクを減らすことにした。