二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 東方刃暁録-sword morn record - ( No.61 )
日時: 2014/04/01 13:26
名前: 黄昏。 ◆nYYwYkb6HQ (ID: H4NN94uP)

暁が出ていった後、大天狗に話を通し、確約してもらった文は博麗神社に向かっていた。

(紅白達に伝えないということは約束してないですしね)

そちらのほうが面白い記事が書けそうだ、と文。

文 「こちらの方が一枚上手でしたね」

とほくそ笑む。

そうこうしている間に博麗神社の鳥居が見えてきた。

霊夢はちょうど境内の掃除をしているようだ。

文 「霊夢さ〜ん!」

霊夢 「あら、文じゃない。何かあったの?」

文 「ビックニュースですよ! 実は……」



——あれ?




霊夢 「実はなによ」

文 「ちょっと待ってください」

今一瞬前まで話そうと思っていたことが思い出せない。

文 「あれ?なんで」

おかしい。

記者であり、記憶力は普通よりあるつもり。

だが、全くなにを言おうとしたのかわからない。

霊夢 「文、あんたボケたの?」

文 「あやや、失礼な!」

しかし、思い出せないのも事実だ。

霊夢 「思い出せないなら大したことじゃないのよ」

そう霊夢は言った。

そう言われればそうかもしれない。

文 「じゃあまた思い出して大したことだったら来ますね」

霊夢 「ええ、期待せずに待ってるわ」

そう挨拶を交わすと文は妖怪山に戻っていった。











暁 「やはり、か」

神社に向かっている途中、血の盟約の発動を感じた。

暁 「警戒しておいて正解だな」

文は気づかなかった。

約束されたのは、『妖怪山の住人による異変への不干渉』

その中には、他ならぬ文自身も含まれているということを。

異変の起こることを霊夢達に伝えることは、当然のごとく干渉行為だ。

血の盟約とは形ある約束。

本来形の無い約束を、暁の能力により形を有る事にされたもの。

それは約束されたことを強制させる。

暁 「口は災いの元、か」

暁のほうが一枚上手だった。