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Re: 東方刃暁録-sword morn record - ( No.67 )
日時: 2014/04/01 15:16
名前: 黄昏。 ◆nYYwYkb6HQ (ID: H4NN94uP)

さて時は進み、暁は白玉楼にて妖夢へのお願いを終え、博麗神社に来ていた。

霊夢 「あっお賽銭が来たわ」

暁 「失礼だな」

言葉ほどは怒る様子もなく、いつも通りにお賽銭をいれ手を合わせる。

祈願するのは異変の成功。

解決者の神社で祈願するのもおかしな話ではあるが。

霊夢 「何をお願いしてるのかしら?」

暁 「む、こういうものは口に出したら叶わないものであろう」

霊夢 「ふ〜ん、そういうものなのね」

暁は内心ひやっとした。

表面上はなんとか繕うことができたが、霊夢の勘がここまでとは。

だが、霊夢は問うたきり興味を失ったようで、お賽銭箱を開けてお金を取り出している。

入っている諭吉様を見てとろけるような笑みを見せる。

暁 「さすがに入れたものの前で取り出すのはどうなんだ?」

霊夢 「何よ? これはもう私のものよ。返さないんだから」

暁 「いや、返せとは言っていないが……」

ああ、そんなに好かれてちょっとだけ羨ましいぞ諭吉。



縁側には華扇が座っていた。

暁 「久しぶりだな、華扇」

華扇 「ええ、久しぶり」」

のんびりと答える華扇。

霊夢 「今お茶入れてくるわ」

そういうと霊夢は中へ入っていった。

暁「なぁ華扇」

華扇 「なに?」

暁 「もし、俺と霊夢が敵同士になったらどちらにつく」

と、問うと

「霊夢」

即答されてしまった。

暁 「それは何故だ?」

華扇「だって暁は鬼切丸でしょ? 恨んではないけど霊夢の方が世話になってるからね。」

ばれてしまったらしい。

恨まれていないだけましだと思うしかないようだ。

華扇 「ただ、手を出すなって言われれば出さないわよ。」

暁 「そうか、そうしてくれるとありがたい」

そう答えて、思案する。

紅魔館を除き、手を出してきそうな勢力には全て会った。

白玉楼と妖怪山、守矢神社は不干渉。

単一個体で戦力になりうる萃香はおそらく何もしないか、霊夢達の味方。

霊夢と魔理沙は異変を解決する側。

こちらは永遠亭+妹紅である。

戦力は十分だ。

後は術式の起動。

これだけは今いる味方では誰もできない。

永琳ができるのは解析まで、暁にいたってはそれがどういうものか知っているだけ。

魔法使いで今回頼れるのはパチュリーだけだ。

次の交渉が要になる。

だが、今日でちょうど二週間。

月は満月を過ぎ、欠けはじめている。

後は紅魔館だけなのだ。

後一つだが、一番重要な一つ。

一度本陣に戻り、対策を練るべきだ。

そう考えながら戻ってきた霊夢が用意したお茶をすすった。