二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 東方刃暁録-sword morn record - ( No.71 )
日時: 2014/04/01 15:36
名前: 黄昏。 ◆nYYwYkb6HQ (ID: H4NN94uP)

決行日の夜。

月は新月の一歩手前の朝月。

暁とてゐ以下兎達は魔理沙の家に侵入していた。

ピッキングテクニックで鍵を開けたのはてゐである。

あまりの手早さに暁が戦慄したのは余談である。

暁 「よし、これで最後だ」

てゐ 「じゃあ閉めるよ」

と、てゐが扉を閉めた。

だが、その時だ。

アリス 「ちょっと貴方達何やってるのよ!」

そう声を上げたのは、アリス・マーガトロイド。

肩には上海人形が座っている。

魔理沙がいないことも知らず訪ねてきたのか。

暁 「む、まずいな。新手か」

てゐ 「失敗したね。いつも家に籠もって人形作ってるから、出てこないと思ったけど」

暁 「ニートだな」

てゐ 「ニートだね」

アリス 「あんた達失礼ね!」

アリスがあまりの言われ様にキレる。

暁「暁、先に行ってて。私は本持ってないから、アリスを止めるよ」

暁 「しかし」

てゐ 「いいよ。これ終わったら私は出番ないし、この辺りで頑張っておかないと。倒してすぐに追いつくから」

暁は数瞬の逡巡の後、

暁 「了解した。無理はするなよ」

と言って紅魔館の方に向かって走りだした。

アリス 「待ちなさい!」

てゐ 「ここから先は行かせないよ」

暁を追おうとしたアリスをてゐが遮る。

アリス 「退きなさい!」

てゐ 「嫌だね。やるんだったら力ずくで」

アリス 「そう。覚悟しなさい!」

てゐ 「それはこっちの台詞!」

暁が信頼し任せた場。

イタズラ兎はそれを裏切りたくないと思った。

全力で戦う。

信頼に応えるために。

一度永夜で負けた相手でも。



負けてたまるものか!



——「エンシェントデューパー」!