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Re: 東方刃暁録-sword morn record - ( No.72 )
日時: 2014/04/01 15:41
名前: 黄昏。 ◆nYYwYkb6HQ (ID: H4NN94uP)

第十九章−異変の始まりはじまり。‐

暁「大丈夫か、てゐ」

暁はパチュリーを本陣に連れていった後、まだ戻っていなかったてゐを迎えに来ていた。

暁 「んー、大丈夫だよ。でも相討ちってところかな。アリスを止められたけど代わりに博麗神社の方行っちゃった。たぶん魔理沙に知らせに行ったんだと思う」

すでに魔法の森の出口に来ていたてゐが答えた。

暁 「それなら問題はない。どのみち知らせなければならなかったんだ。おそらく今ごろ咲夜がレミリアの命で向かっている頃だ」

てゐ 「そっか。じゃあ私はちょっと休むね。後はよろしく」

暁 「ああ、任された」

てゐを背負うと暁は本陣に向かって走っていった。




さて、本陣に戻った暁。

ついに異変の開始である。

暁は呪の解放を行う。

「鬼切丸」

赤い刀身がその呼び掛けに応えるように煌めき、凛として音を鳴らす。

握った手を突き出し、刃先を下にむけ、柄から手を離した。

ゆっくりと地面に突き刺さる刀。

その動きが止まった瞬間。




——幻想卿から音が消えた




次の瞬間には何かとてつもなく大きな物が落ちたような音が響き渡った。

森から驚いた鳥達が飛び立とうとして何かにぶつかり、次々と墜落していく。

暁 「鈴仙」

鈴仙 「うん」

続けて鈴仙が能力を行使した。

出来上がったのは透明な壁の巨大な迷路だ。

上からの脱出は不可能、壁に関しても強度が高く、さらに再生機能等、暁の能力を最大限に繁栄させたものとなっている。

この迷路によって空気中の気の流れを制御し、まずは三宝絵に書かれた術式を起動する。

だが、霊夢の勘ならばその前にここまで辿り着いてしまうだろう。

霊夢達の到着は発動後、夕刻でなければいけない。

そのための鈴仙の能力だ。

鈴仙の能力によって認識を揺らす。

それと同時に気の流れを操作する。

それによって、術式の起動と霊夢たちの足止め両役を担う。

第一段階は成功した。

暁 「ふぅ。なんとかうまくいったな。少し休む。霊夢たちが来たら教えてくれ」

鈴仙 「わかった」

鈴仙が請け負い、暁は突き刺さったままの刀に戻っていった。