二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 東方刃暁録-sword morn record - ( No.74 )
日時: 2014/04/01 15:49
名前: 黄昏。 ◆nYYwYkb6HQ (ID: H4NN94uP)

遠回りに遠回りを重ね、霊夢達がようやく竹林の入り口に到達した頃には、すでに日は落ちはじめ夕刻に入る手前だった。

途中思いついたように、魔理沙が壁に向かってマスタースパークしたが、壊れた後すぐに再生し通れず、壊した後咲夜が時を止めるという作戦も、暁の力を最大限に受けているが故に、止まっている間も再生する壁の前に失敗した。

壁にぶつかりまくった四人の額は赤くなっている。

それを出迎えたのは、

霊夢 「あんた達が一面ボスだとは思わなかったわ」

妹紅 「ああ、私も一面ボスなんてやるとは思わなかったね。しかもこいつと一緒に」

輝夜 「あら、そんなに嫌なら私が殺してあげるけど」

フフフ、と袖を口に当て笑う輝夜。

その隣にいるのは妹紅。

輝夜 「とはいっても二面までしかないのだけど」

咲夜 「霊夢、魔理沙先に行って。ここは私とアリスでやるわ」

輝夜 「意外ね、どうしたの?」

咲夜 「お嬢様の命令よ。もしこういう状況になったら先に行かせなさいってね」

霊夢 「そう、じゃあお言葉に甘えようかしら」

輝夜が手に蓬莱の枝を、妹紅が背中に炎の翼を生やし、行く手を遮る。

輝夜 「素直に通すと思うのかしら?」

妹紅 「友の願いだ。楽には通さない」

それを抜くためにアリスと咲夜がスペルカードを使う。


——闇符「霧の倫敦人形」

——幻葬「夜霧の幻影殺人鬼」


魔理沙 「霊夢、掴まれ!彗星『ブレイジングスター』」

箒に掴まった霊夢とまたがった魔理沙は猛スピードでスペルに対応してる輝夜と妹紅の間を抜けていった。

妹紅 「クッ! 不死『火の鳥——』」

咲夜 「させないわ。時符『プライベートスクウェア』」

後ろから撃とうとした妹紅は咄嗟に中断、回避行動に移した。

結果、ダメージは受けなかったが、霊夢達ももう追えないところまで行ってしまった。



輝夜 「さぁ、じゃあ役目を果たすとしましょ」

妹紅 「そうだな。珍しく同意だ」

妹紅が首をゴキリと言わせ掌に拳を叩き付ける。

アリス 「は? どういうことよ!」

その言葉にアリスが反応する。

アリス 「あんた達はここで霊夢達を止めるためにいたんじゃ」

輝夜 「あら、一面ボスだとは言ったけどね。霊夢達を通さないとは言ってないわ。素直に通さないといっただけ。私たちの役目は霊夢と魔理沙以外をここから先に行かせないこと」

妹紅 「長く生きてると演技が上手くなるもんだな」

輝夜 「あら、妹紅の大根役者ぶりにバレないかひやひやしたけど」

妹紅 「お前だって大根役者なくせに!」

輝夜の言葉に噛み付く妹紅。

アリス 「じゃあ私たちが貴方たちを倒せば、計画は崩れるってことよね」

アリスが、ボソッと言った。

輝夜 「あら、永夜の時は二人でようやく勝った貴方にそれができるかしら?」

輝夜は言葉で返し、


——虚人「ウー」


妹紅はスペルカードで答えた。

輝夜 「さすが妹紅、やることが野蛮ね」

妹紅 「うるさい!」

二人は口喧嘩しながら敵を討ち滅ぼす為、踏み出した。