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Re: 東方刃暁録-sword morn record - ( No.82 )
日時: 2014/04/02 09:03
名前: 黄昏。 ◆nYYwYkb6HQ (ID: H4NN94uP)

魔理沙「何で自分が避けないんだよ!」

助けられた形になった魔理沙が叫ぶ。

霊夢 「気付いてないの? あいつ魔理沙が苦手みたいよ」

魔理沙 「え?」

思わず声を洩らし、暁の方を向いた。

だが、そこに暁の姿はなく。

霊夢の両手が思い切り魔理沙の胸を押し、その反動で自らも反対側に倒れこむ。

傾いていく視界で魔理沙は暁ではなく、鬼切丸を捉えた。




——殺符「鬼神殺劇抜刀斬」




巨大化した刀が、一瞬前までそこにいた場所に突き刺さり、刀身の赤が視界を埋める。

暁「チッ!」

舌打ちしながらも、地面に突き刺さった刀を強引に引き抜き、巨大なまま横に薙払う。

周りに生えた竹を何本も切り飛ばすが、上空に逃げた二人を捉えることはない。

暁は無い足場を駆け上がり、魔理沙に向かう。

それに霊夢が割り込み、刀を幣で受けとめた。

暁「降華蹴!」

霊夢 「昇天脚!」

蹴で打ち合い、

霊夢 「神技『天覇風神脚』」

バク転するような霊夢の蹴が暁にヒットした。

暁は衝撃に逆らわず、体を後ろに流しながら着地、再び縮地で霊夢との距離をつめる。

霊夢は封魔針を投げながら一瞬魔理沙と目を合わせた。

それは長年一緒にいた時間がそうさせたのか、魔理沙は霊夢の言いたいことをを理解した。

曰く、『何も考えず、火力でぶち抜け』。

下手に連携を用いない最適化された指示。

暁 「何か考え付いたか?」

霊夢 「今日はずいぶん饒舌ね」

暁 「自ら望んで勝ちたいと思うのは久しぶりでな」

互いの武器を合わせながら会話する二人。

暁の目はずっと欲しかったものが目の前にある子供のように輝いている。

霊夢 「そう、でも簡単にはいかないわ、よっ!」

言葉尻にあわせ、妖怪バスターを放つ。

暁は一歩引き半身になることで避け、その引いた足を霊夢に向かい踏み出す。

暁 「ふっ」

短い息が暁の口から洩れ、霊夢に三本の斬撃が迫る。

霊夢は地面に札を置き簡易結界によってそれを防いだ。

そして、シンクロするように互いに袈裟切りをうち、結果弾き合う。

そこから先に切り返したのは霊夢だった。