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Re: 東方刃暁録-sword morn record - ( No.83 )
日時: 2014/04/02 09:10
名前: 黄昏。 ◆nYYwYkb6HQ (ID: H4NN94uP)

亜空穴、無時間移動だ。

暁は、こんな近くで発動されるとは思ってもいなかった。

完全なる不意打ちになる。

後ろから蹴り飛ばされ、

霊夢 「今よ、魔理沙!」



——恋心「ダブルスパーク」



辛うじて暁は態勢を立て直し、刀を体の前にさしだし耐える態勢をとる。

スペルを発動する時間さえない。

こうして直撃を受け、暁は地面に叩きつけられ、バウンドした。








要因の一つは暁のテンションだ。

残機の概念は精神値。

故に増えることもあれば減ることもある。

今のダブルスパークは完全に暁の残機を奪い取ったはずだった。

いや、事実奪い取った。



だが、暁は叫んだ。




「EXTEND!!」





地面に触れた瞬間に踏みだす。

勝負所だ、と見た暁は懐から小瓶を取出し、借り物のスペルを発動するために宣言した。



——生薬『国士無双の薬』



一口で飲み干すと、ぐんとスピードが上がり、霊夢に切り掛かる。

先ほどまでの拮抗が嘘のように押し込まれていき、

「沈んでいろ! 喪符『鬼神哀愁歌』」

そうして地面に叩きつけられた霊夢。

魔理沙はこの様子を黙ってみていたわけではなかった。

そして、準備されたのは自らが持つ最高火力。

魔理沙 「これで終わりだぜ! 魔砲『ファイナルマスタースパーク』!」

迫りくる破壊の光。


それに向かいながら、暁は刀を収めた。

それは決して諦めなどではなく。

すべては次の一撃のために!



——神鬼「羅生門」



放たれた赤は魔理沙が撃ったファイナルマスタースパークを真っ二つに切り分けた。

あまりの衝撃に動きが止まる。

それが致命的だった。

暁 「退場だ」



——「黄泉比良坂」



右手に新月が如く全てを覆い隠すような黒を左手には満月が如く全てを狂わすような白を携え、二つは同時に放たれた。

魔理沙を中心に白と黒が交じり合い、弾けて消えた頃には、魔理沙は残機を失っていた。