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Re: 東方刃暁録-sword morn record - ( No.86 )
日時: 2014/04/02 09:27
名前: 黄昏。 ◆nYYwYkb6HQ (ID: H4NN94uP)

第二十二章‐宴会、ここに開催された。 ‐

早朝、暁の意識は回復した。

倒れたときには呪を解放していたので、表面上はほぼ全快である。

鞘に入った刀を抱き抱えながら眠っている咲夜を起こさないように、そっと刀から出る。

周りには刀を手入れするための道具が散らばっている。

どうやらあの後血を拭い、手入れをして終わったところで寝てしまったようだ。

暁は心の中でお礼を言うと、そっと毛布をかけてやり、居間に向かった。








永琳の診察室には入らないからだろうか、普段から他の部屋よりも念入りに清潔にされているこの部屋を治療のために使ったようだ。

昨日弾幕ごっこをした者はみんな永遠亭で眠っている。

さて、みんなの朝ご飯の準備だ。

紫 「早いのね。一番遅いと思ったのだけど」

そんな時傍らに切れ目が入り、そこから一人の女性が顔を出した。

暁 「む、確か御淑女は八雲紫でよろしかったか?」

紫 「ええ、気軽にゆかりん♪って呼んで良いわ」

暁 「ではゆかりん♪」

冗談をわざと真に受け、ボケ殺しする暁。

紫 「なかなかやるわね」

暁 「なにがだ、ゆかりん♪?」

暁が♪を付けるのも中々シュールである。

暁 「それはそうと少々頼みごとがしたい」

紫 「何かしら?」

暁 「外界のビールという酒が欲しい。幻想卿には無いようなのでな」

紫 「あら、何か報酬はあるのかしら?」

暁 「む、これといったものはないが、旨い飯は約束しよう」

紫 「十分よ。じゃあ行ってくるわ」

そういうと、紫はスキマの中に戻っていった。

暁は宴会で出す料理を考えながら、朝ご飯の為に台所へ向かった。