二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 東方刃暁録-sword morn record - ( No.90 )
日時: 2014/04/02 09:57
名前: 黄昏。 ◆nYYwYkb6HQ (ID: H4NN94uP)

——難題「龍の頸の玉 -五色の弾丸-」



誤植に光る玉が暁に向かう。

ぶっぱされた攻撃など当たるはずもなく、軽々と避ける。

それは最前列で見ているレミリアの五十センチ手前何もない空間で止まり、静電気のようなバチという音と共に消えた。

どうやら宣戦布告のつもりらしい。

永琳から問題ないと聞いていた暁は全く気にせず距離を詰める。

「技巧『久遠の檻』」

一人の暁が作った九本の斬撃から成る檻がレミリアを襲う。

輝夜 「昨日の勢いはどうしたのかしら? それとも舐めてるの?」

暁 「舐めているのはどちらだ?」



——「黄泉比良坂」



放たれた白と黒に輝夜は嬉しそうに言った。

暁 「そう、これよ! それでこそ叩きつぶす意味があるわ!」


———神宝「蓬莱の玉の枝-夢色の郷-」



紅と白と黒が交じり合い、拮抗し、消えた。

先手を取ったのは輝夜。

神宝「ブリリアントドラゴンバレッタ」

光る玉が暁に向かう。

暁はタイミングを合わせ、
美鈴 「そこです!」

後ろ回し蹴りを入れようとした。

タイミングは体術に関して監修した美鈴が、思わず声を出した。

だが、輝夜の攻撃力はそれを上回った。

逆に弾き飛ばされ、辛うじて足場で体勢を立て直す。

尚も輝夜は止まらない。

——『 永夜返し -待宵-」

ドラゴンバレッタとは比べものにならぬ網状の弾幕。

小さな体が引き絞るように捻られ、強烈な勢いで迫る。

「憑符『童子切』」

刃が合い、互いに弾き合う。

押し切られないように踏ん張った足が、悲鳴を上げ始める。

だが、何とか流し切りその場をしのいだ。

レミリア 「確か、血を吸われたら霊力が半減するんだったかしら?」

レミリアが声を漏らす。

———永夜返し -子の四つ-



先ほどの弾幕とは違う猛攻撃。

暁 「うむ、数打ちゃ当たる、か」

暁は鞘にしまい居合いの構えを取ると、いつもより三拍長く溜めをつくり、解き放った。



——居合「鬼神斬」



目には目を、数には数を。

世界を染める黒を光を超えた赤が切り裂き、月が顔を覗かせる。

しかし、ただ一つ、鬼神斬には弱点があった。

有効射程だ。

届くのは一メートルから先。

つまり、

輝夜 「ここは安置よね」

ゼロ距離は安置。

武器の性格上、そうならざるをえないのだ。

本来ならば、近付ける隙間は無い。

だが、小さなコウモリが通る隙間ぐらいならある。

鬼神斬を撃つために場を踏みしめていた足は蹴を放てない。


———「永夜返し 明けのm———」

明けの明星を放とうとした輝夜が止まった

結界内に入っていた虫が輝夜の袖に付いたのだ。



——人鬼「羅生門—裏—」



そんな大きな隙を、暁が見逃すはずもない。

鬼切丸の峰が輝夜の頭にぶち当たった。

しゃがみ込んだ体勢で頭を抱え、あまりの痛さに唸っている。

暁 「油断大敵だな、輝夜」

そうして暁は勝ち名乗りを上げた。