二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 東方刃暁録-sword morn record - ( No.93 )
- 日時: 2014/04/02 10:18
- 名前: 黄昏。 ◆nYYwYkb6HQ (ID: H4NN94uP)
第二十三章−執事。それは役柄であり、演じるのは勿論。‐
宴会から数日経ち、右腕もすっかり元通りになった暁。
今日はレミリアとの約束を果たすためレミリアの部屋へ向かう。
咲夜 「暁。これ持っていきなさい」
咲夜が差し出してきたのは執事服。
暁 「これは?」
咲夜 「まずは形から…でしょ?」」
暁「うむ、そうだな」
咲夜から受け取り、着替えた暁は早速部屋へ向かった。
暁 「おはようございます。レミリア譲」
レミリア 「ぇ? 誰?」
珍しく早く起きていたレミリアは、見知らぬ誰かに挨拶された。
執事服に後ろで一つに結んだ少し長めの髪。
暁 「ひどいですね。あんなに仲良くしていただいたのに……」
好青年っぽい見かけに丁寧語。
哀愁を漂わせた雰囲気にレミリアは慌てた。
レミリア 「?、え……あれ?」
やっぱり自分の知り合いには全くいない。
しかし、自分のことをそうやって呼ぶ者は一人しか思い当らなかった。
レミリア 「もしかして、暁……?」
外見に全く面影はない。
丁寧語で話していると、若干声も高くなっていて。
暁 「思い出していただけたようで幸いです」
さわやかな笑顔で告げた暁。
レミリア「すごい外見変わってるわね?」
いつの間にか現れた咲夜に問いかけるレミリア
咲夜「おはようございます。お嬢様」
暁は丁寧にお辞儀した。
どうやら、執事の間はこれで通すつもりらしい。
咲夜 「はい、変わってますね。」
レミリア 「咲夜?」
レミリアが肩を叩いて咲夜を呼ぶ。
咲夜 「え? あっ…なんでしょうか?」」
レミリア 「熱でもあるのかしら?ずっと暁の方見て」」
「ぇ」
思わず変な声を出した咲夜。
すると爆発したように顔から蒸気が出てきた。。
レミリア 「咲夜!」
暁 「重症みたいなので運んでおきますね。」
どうやら危ないらしい。
レミリア 「今日から一週間おねがいね?」
それから出た言葉は確かに宴会の日、咲夜の主が暁と約束していたことだった。
しかし、こんな姿の暁は普段の暁からは想像もつかず、
レミリア「でも…気味悪いわね」
その通りだった。
暁 「中々キツいですね」
苦笑しながらしょんぼりとした暁はやっぱり、
”気味悪いわね”
だった。