二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ポケモンとバトルと探偵と【キャラ募集】 ( No.50 )
- 日時: 2014/04/12 11:22
- 名前: レイR ◆SY6Gn7Ui8M (ID: z5ML5wzR)
- 参照: http://ge-novel.com/mtsg.cgi?
「所で、なんでウィッシュとホーピィを出したの?」
気になったので唐突に聞いてみた。こんな平和そうな街でバトルの準備をするなんて基本まずないと思うが、ディアはどういう訳か二匹を出し、俺も言われるままにオノノクスを出した。
「シャドーの気配がするんだ。しかもリザードンが向かった方角から」
ディアの勘は良い意味でも悪い意味でも非常に良い。彼が冗談で言ったつもりが本当に起きてしまうほどである。以前なんて彼が『明日は大雨で雷が鳴るな』と言っていた時があった。だが次の日の天気予報では晴れ後晴れの満天の晴れだった。だがそれなのにも関わらずディアの言うとおりとなった。もはや預言者である。
「………わかった」
俺も改めて周囲を警戒し始めた。ディアの事だから必ずシャドーが何処かに潜んでいるのだろう。
「レイ」
突然ディアが立ち止まった。
「俺達、必ずミレイを見つけ出して、一緒に帰れるよな?」
不安そうな彼の表情。口ではあぁ言っても内心はやはり不安なのだろう。そんなディアに自信たっぷりに言ってやった。
「ダイジョバ!絶対見つけられる!ヒトミ達も待ってるよ!」
ダイジョバとは簡単に言うと『大丈夫』と言う事で、ヒトミは俺の一つ年下の妹だ。世間で言うブラコンではあるが、芯は意外と確りしており、今は故郷で帰りを待ってくれている。
「ヒトミか……確かに待たせてるな」
「えっ?もしかしてディアって意外に年下がタイプなの?」
「何言ってる、俺はミレイ一筋……って何言わせんだ!!」
顔を赤くして取り乱すディアは通常は絶対に見られない。普段からバカみたいに静かで冷静沈着(しかも表情すら変えるかすら怪しい)の彼からは考えられない赤面っぷりである。
「とにかく、行こう!」
そう言って改めて走り出した。その先へ進むとディアがまた立ち止まり、そこにいる一人のトレーナーを指差した。
「どしたの?」
「さっきのやつさ。見たろ、リザードンが人をくわえてたの」
「もしかしてそのトレーナー?」
「可能性高いだろうな」