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「おおい！」
きっと、ゴーストタイプの弱点を探しているのだろう。しかし、あたしは覚えていない。
（こんなときにたくにいがいてくれたら…）
いや、ないと首を横に振ったその時だった。
「少年、ジュペッタに最も効くのはゴーストまたはあくだぞー!」
「なんで…ここに…?」
あたしの頭をつかみ、そう言ってアドバイスをしたのは、まぎれもなく『彼』だった。
「たくにい……」
「小雪、久しぶりだな!」
そう言ってあたしを背負う、たくにい。
「ほら、お前の口からもう一回言ってやれよ。ちゃんと言えたら飴ちゃんやるぞ?」
「…悠治！もう一回言うけど…ジュペッタの弱点はゴーストかあくだよー!たくにい談だけど!」
聞きたい事は山々だけど——たくにいからもらったアドバイスはちゃんと届いたように見えた。
「で、どういうことですかたくにい！」
「いやー、しばらくエイセツの家借りてたんだけどさー、雪で飛行機が見えねぇんだよ!だから、もう一回あちこち行って、ついさっき到着したんだよ。にしても、ここ飛行機よく見えんな!」
「…で、家は?」
「あー、また借りようと…って、おお!お前そういえばここだもんな!一人暮らしの家!借りてもいいか?」
「もちろんいいけど？」
まあ、また一緒に喋れるならいいけど。
（ていうかずっとおぶられたままでもいいな）