二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【Rー15G】バトロワ 〜血塗られた紅〜 ( No.19 )
日時: 2014/05/09 19:40
名前: 葉月@iPhoneにて執筆なのだよwww (ID: 4xvA3DEa)

*C−6*

山路に進んでいるのは赤や青、黄色緑紫とカラフルの髪をした少年少女と小さな少女二人。カラフルの髪をした少年達は天才バスケプレイヤーの「キセキの世代」と呼ばれるものだった。
キセキが全員揃っているのは彼らにとって嬉しい限りだった。あとは彼らの相棒や仲間も探して見つけたいところだ。

「みんなが一緒にいてくれるなんてまるで夢のような感じッス!」
「そうだね! 一人だけだと心細いけど、みんながいると安心だよね!」
「だが、警戒は怠るな。急に襲撃を受ける時もあるのだよ」
「ねぇ、この中で殺し合いに乗ってるっていう人いない?」
「あ? いるわけねぇだろ。乗ってるんだったら相当頭いかれてんだろうが」
「ですよね。僕達は殺し合いに乗らない人を集めて脱出することを考えましょう」

キセキの世代と幻の六人目(シックスマン)、彼らのマネージャーを務めた桃井と幼い少女二人……麻友と里桜はこのゲームに参加しないで、殺し合いに乗らない人を集めつつ、脱出することを決めた。

「なぁなぁ、お兄ちゃん達の武器って何なん? うち、トンカチなんやけど……」

麻友が声をかけて、支給された武器が何なのか黒子達に尋ねた。
麻友に言われた黒子達は鞄から支給された武器を取り出した。

「うちはカッターナイフやで?」
「僕はアイスピックですね」
「俺、日本刀ッス!」
「俺はボウガンなのだよ」
「俺はノコギリだな」
「俺、ハルバードだよ〜」
「僕はショットガンだね」
「私は苦無だよ。三十個あるよ」
「おい紫原むらさきばらwwwwww ハルバードってどうやってカバンから出したんだよwwwwww」
「伸び縮みするタイプ?」
「馬鹿め。ハルバードが伸び縮みするわけがなかろう」
「えーっと……俺達の武器はまともの方かな?」
「大分まともじゃね? 中にはこれ武器か? っていうぐらいひでぇやつもあるけどなwww」

武器を取り出して武器の支給品について色々話し合った後、彼らは今後の方針について話し合う。

「麻友ちゃんも里桜ちゃんも首輪で力が使えなくなっているから私達で守らないとね」
「そうッスね。この子達は今はただの幼い子だからね……みんなで守るッスよ!」
「出会い頭に襲われることを忘れずに、慎重に行こう。彼らが無事であることを願いつつ、移動しよう」

七色キセキと麻友と里桜は慎重に道から出発した。殺し合いに乗らない人を集めつつ、脱出する術を見つけるために。


*現在の状況*


黒子テツヤ

【スタンス】

仲間と脱出する

【思考】

・殺し合いに乗らない

・バラバラになった仲間を探す

・麻友と里桜を守る


【武器】アイスピック

【体の状態】健康

【精神状態】健康

【現在地】C−6


坪井麻友

【スタンス】

脱出する

【思考】

・殺し合いに乗らない

・バラバラになった仲間を探す



【武器】トンカチ

【体の状態】健康

【精神状態】健康

【現在地】C−6



今野里桜

【スタンス】

仲間と脱出する

【思考】

・殺し合いに乗らない

・バラバラになった仲間を探す


【武器】カッターナイフ

【体の状態】健康

【精神状態】健康

【現在地】C−6


黄瀬涼太

【スタンス】

仲間と脱出する

【思考】

・殺し合いに乗らない

・バラバラになった仲間を探す

・麻友と里桜を守る


【武器】日本刀

【体の状態】健康

【精神状態】健康

【現在地】C−6



緑間真太郎

【スタンス】

仲間と脱出する

【思考】

・殺し合いに乗らない

・バラバラになった仲間を探す

・麻友と里桜を守る


【武器】ボウガン

【体の状態】健康

【精神状態】健康

【現在地】C−6



青峰大輝

【スタンス】

仲間と脱出する


【思考】

・殺し合いに乗らない

・バラバラになった仲間を探す

・麻友と里桜を守る


【武器】ノコギリ

【体の状態】健康

【精神状態】健康

【現在地】C−6



紫原 敦

【スタンス】

仲間と脱出する

【思考】

・殺し合いに乗らない

・バラバラになった仲間を探す

・麻友と里桜を守る


【武器】ハルバード

【体の状態】健康

【精神状態】健康

【現在地】C−6


赤司征十郎

【スタンス】

仲間と脱出する


【思考】

・殺し合いに乗らない

・バラバラになった仲間を探す

・麻友と里桜を守る


【武器】ショットガン

【体の状態】健康

【精神状態】健康

【現在地】C−6



桃井さつき

【スタンス】

仲間と脱出する

【思考】

・殺し合いに乗らない

・バラバラになった仲間を探す

・麻友と里桜を守る


【武器】苦無(30個)

【体の状態】健康

【精神状態】健康

【現在地】C−6


Re: 【Rー15G】バトロワ 〜血塗られた紅〜 ( No.20 )
日時: 2014/05/09 21:05
名前: 葉月@iPhoneにて執筆なのだよwww (ID: 4xvA3DEa)

*A−6*

A−6の海沿いの道に少年の絶叫が響き渡る。絶叫している少年は茶髪で、可愛い顔をしている桐皇とうおう学園高校の桜井良だった。彼は発狂し、完全に混乱していた。

「うわあああああああああ! あああああああ!」
「桜井さん! 落ち着いてください!」

発狂して海岸沿いの道まで走る桜井の後を追い掛けるのは、口調からして桜井より年下の少年で、彼と同じぐらいの身長だ。

「死にたくない死にたくない……! 僕達は殺し合うんだ……! 僕はまだ死にたくない!」
「桜井さん!」

少年は桜井を声を掛けるも、桜井の武器であるアサルトライフルに向けられる。

「あなたも僕を殺そうとするんですか……!? このゲームに乗って僕を殺す気ですか!」
「違います! 僕は乗ってません! ですから武器を収めて落ち着いてください!」
「嘘だ! あなたは僕を利用しようとしてるんでしょう!? 仲良くしたふりをして、殺そうとしてるんでしょう!?」
「そんな外道なやり方するわけありませんよ! 僕は殺し合いに乗ってません! 仲間を探しているだけです!」
「…………」
「僕は桜井さんを騙すようなことはしませんし、裏切るようなことは絶対にしません!だから落ち着いて武器も納めてください!」
「……本当に利用したりしないんですか? 裏切ったりしないんですか?」
「本当です! 信じてください!」

少年の言葉と瞳には嘘をついているとは思えないし、真実だということが分かった。
桜井は強い疑念と警戒を解き、構えていたアサルトライフルを下ろす。

「……スイマセン。僕も取り乱してしまいました……。純さんを疑ってしまって本当にスイマセン……」
「いえ、こちらこそ怖い思いさせてしまってすいません。僕を疑うのも無理もありませんね……。恐怖のあまり誰もが信じられなくなりますよね」
「今でも怖いですよ……。殺し合いとなると、仲間だと思っていた人が別人みたいに変わって……僕を殺そうとしてるんじゃないかって思うと……震えが止まりません……」
「そうですよね……きっとこの中には今の桜井さんみたいな人もいるかもしれませんし、殺し合いに乗る人も出るかもしれません。桜井さんが言ったように、仲間のフリをして相手を利用する人もいます。そういった人に警戒して、仲間を探した方がいいと思います」

この殺し合いというゲームは人間性が滲み出るようなものだ。中にはゲームに乗って殺し合いをするかもしれないし、他人を騙して裏切る人もいるかもしれない。
そういった人物に警戒し、仲間を集めなければならないのだ。もし、先程の桜井のような状態に陥り、疑心暗鬼になっている人が現れたとすれば、落ち着かせるのも至難の技だ。相手を刺激すれば、殺されるというリスクがある。

「あの……純さん、支給された武器はどういうものですか? あ! 僕なんかがこんなこと聞いてスイマセン!」
「武器ですか? えーっと……手榴弾ですね。全部で百個あります」
「百個って多いですねwww」
「桜井さんのはアサルトライフルですよね? 弾の数はどれぐらいですか」
「多分五十発はあると思いますね」

純の武器が手榴弾ということが判明し百個のうちの数個は純のズボンのポケットに入れて残りは鞄の中だ。
桜井はアサルトライフルを持ったまま、彼と共に行動する。一緒にいる純はちらりと桜井を見る。

(今は落ち着いてるけど……桜井さんはところどころ情緒不安定だからなぁ……。またさっきみたいに発狂してアサルトライフルぶっ放すという展開にならなきゃいいんだけど……)

「取り敢えず、森の中に入りましょう。この中に仲間もいるかも知れません」
「殺し合いに乗らない人、見つかるといいですね」

純と桜井は共に行動し、離れ離れになった参加者を探しに移動する。

彼らが無事であることを祈りながら……。




*現在の状況*

石田 純

【スタンス】

仲間と脱出する

【思考】

・殺し合いに乗らない。

・バラバラになった仲間を探す。

・桜井がまた発狂しないか心配。


【武器】 手榴弾×100

【体の状態】健康

【精神状態】健康

【現在地】Aー6


桜井 良

【スタンス】

生き残る

【思考】

・殺し合いに乗るかは状況による。基本は乗らない形。

・バラバラになった仲間を探す。

・僕を騙したり利用したりする人は誰であろうと許しません!

【武器】アサルトライフル(残り50発)

【体の状態】健康

【精神状態】やや不安定

【現在地】Aー6

Re: 【Rー15G】バトロワ 〜血塗られた紅〜 ( No.21 )
日時: 2014/05/10 21:56
名前: 葉月@iPhoneにて執筆ッス(≧∇≦) (ID: 4xvA3DEa)

※作者組から死者が出ます。


*???*


とうとうここで犠牲者が現れた。この人物は不意打ちをかけようとして逆に返り討ちにあってしまう。武器も奪われ、丸腰状態である。

「__……待ってくれ! 話せば分かる! 別にお前らを騙すつもりじゃ……」
「は? 何言ってんの? 作者風情が。あんたの読みぐらいお見通しだっつぅの」
「はっきり言ってバレバレなんだよ」

二人の冷たい視線と言葉で一人の男性はガクガクブルブル震えていた。彼は作者の一人で、二人の少年を騙し討ちを仕掛けようとしたが、見事に返り討ちにあってしまう。
筋肉質の少年にがっしりホールドされて木で押さえつけられ、猫目の少年に腹部や胸、腕などに滅多刺しされる。
当然刺されたところから血が流れている。

「がっ……あ……っぐぁっ!」
「あははは! いい気味だよ! 俺らを騙そうなんていい度胸だね! ほら、胸とかお腹とかもう感覚ない? 」
「ひっ……っぐ……! あがぁ……!」
「じゃあ次は目を潰そうか?」

少年が作者の男性の目に向けて突き刺した。刺された男性は悲鳴に近い絶叫を上げた。

「ひぎゃああああああああああああああああああああ! 目がああああああああ!」
「じゃあね、トーチさん。地獄で見てね?」
「あっ……あぁ……あがぁああああ!」

少年はとどめを刺そうと鋭利なものから銃に変えて作者の男性……トーチの眉間を撃ち抜いた。
撃ち抜かれたトーチは目から血を流してそのまま息を引き取った。


【トーチ死亡】

トーチさん、こんな扱いですいません!(>人<;)

Re: 【Rー15G】バトロワ 〜血塗られた紅〜 ( No.22 )
日時: 2014/05/10 23:03
名前: 葉月@iPhoneにて執筆ッス(≧∇≦) (ID: 4xvA3DEa)

*Dー2*

「はぁはぁ……誰か……誰か助けてぇ〜!」

一目散に逃げるのは、猫の姿におさげの少女だった。彼女はポップン界の有名なMCであるニャミだ。ニャミが何故こんなに必死で木々の中で走っているのかというと、誰かに追われている状況だったからだ。

「ミミー! タイマー! 助けてよぉ! ……!?」

ニャミの足に細い線が掛かり、躓いたのかと思いきや、彼女の右足が切断されていた。彼女の右足の膝のあたりより下が地面に転がっていた。

「!? あああああああああっ!」

ニャミの右足がなくなって、大きな声で叫ぶ。右足からはドバドバと血が流れて激痛が走り、彼女の目から大粒の涙が零れた。

「うあああっ! あ……あああ!」
「あははは! 何やその無様な格好は! わざわざ自分から引っかかってくれるとは思ってもみぃひんかったわ!」

ニャミの背後からは少女の笑い声。少女の笑い声は少々狂気に満ちていた。少女は背中あたりまで伸びた長い髪で、大人びた雰囲気を醸し出していた。
しかし、彼女の目は瞳孔が開いていてニタァと口がつり上がり、首もカクンとした。彼女の顔を見たニャミは右足を抑えながらビクビクと怯えていた。
実はニャミは彼女から追われていたからだった。そのためニャミは彼女に対して恐怖心を抱いている。

「そないな顔しんといてや。怖がることなんてないやん。やって……うちが楽にしたるからな」
「いやっ! いやああああ! 誰かぁああ! 死にたくない死にたくない死にたくない!」
「無駄や。いくら呼んだって助けは来ぉへんよ。あんたと……うちだけや」

少女は狂気じみた笑みを浮かべながら得物の出刃包丁を握り締めてニャミの腹を突き刺し、心臓も目掛けて突き刺した。
少女に刺されたニャミは悲鳴を上げることもなく、体を後ろに倒れてヒューヒューと苦しそうな息をした後、そのまま息を引き取った。
少女ーー笹倉千尋はニャミの鞄の中身を探り、支給された武器を見て不敵な笑みを浮かべた。

「なぁんや……この子日本刀も持ってたんか。うちに追われとる時に何でこれを使わんかったんやろ……」

千尋は黄瀬と同じ日本刀も見つけて、そのままこの山路を移動する。
だが、この日本刀は黄瀬の武器とは異なっている。黄瀬の日本刀は刀身が九十センチ以上である野太刀、ニャミが持っていた日本刀は刀身が短い小太刀だった。

(でも、瑞樹(みずき)はどこにおるんやろ……。早く会いたいわぁ。まぁ、瑞樹以外やったら殺すつもりやけどな)

千尋の言う瑞樹は彼女が思いを寄せている少年だ。邪神の力を持つ少年は何処かにいるのか分からない。彼女自身も魔女の力を持っていて、今の状態と組み合わせたら極めて凶悪だ。
だが、今の千尋と瑞樹は首輪によって魔女と邪神の力が使えなくなっているため、何処にでもいる少年少女と変わらなくなった。それでも千尋は人格が変わるため、魔女の力がなくても発揮出来る。
彼女は瑞樹を探すため、歩き始めた。瑞樹以外の参加者だったら殺す、と千尋は決めて移動する。




【ニャミ死亡】

Re: 【Rー15G】バトロワ 〜血塗られた紅〜 ( No.23 )
日時: 2014/05/10 23:09
名前: 葉月@iPhoneにて執筆ッス(≧∇≦) (ID: 4xvA3DEa)

*現在の状況*

笹倉千尋

【スタンス】

生き残る

【思考】

・殺し合いに乗る。

・瑞樹を探す

・瑞樹以外は出会い頭に殺す。


【武器】出刃包丁、日本刀(小太刀)

【体の状態】健康

【精神状態】多重人格化(ヤンデレ、冷酷、狂気)

【現在地】Dー2

Re: 【Rー15G】バトロワ 〜血塗られた紅〜 ( No.24 )
日時: 2014/05/10 23:22
名前: 葉月@iPhoneにて執筆ッス(≧∇≦) (ID: 4xvA3DEa)

+Fー7+

人の気配すら感じない民家の近くにて悲劇が起きた。精神がほぼ壊れかけているのが数名ほどいた。しかも、地面が血の海になっていた。
血まみれで倒れているのは白い肌にタンクトップを着た女性と天使の少女だった。白い肌にタンクトップを着た女性がWiiフィットトレーナー、天使の少女がポエットだ。彼女達の原型はとどめておらず、Wiiフィットトレーナーははらわたが引き摺り出されていて、頭も真っ二つに割られていた。ポエットは天使の象徴である輪っかもなくなっていて、白い羽は無残にもぎ取られ、片方しかない。両目も抉り取られていて両目に血が流れている。
このような無残な姿にさせたのはお尻まで覆い隠した長い黒髪と白いブラウスに赤いスカーフとスカートの少女だった。某美術館の幼女を思い浮かべる感じの身なりだ。しかし異なる部分があり、左腕に蛇の刺青が入れていて、少女らしからぬ 爆乳の持ち主だ。
少女の得物であるノコギリとメスを地面に落として膝もカクンと落とした。Wiiフィットトレーナーとポエットの二人を殺したのが彼女だった。
彼女はつい先程まで錯乱状態に陥り、落ち着かせようと止めに入った二人をぐちゃぐちゃにした。二人の返り血も浴びて全身血塗れだった。はあはあと息を切らして、しばらくしてから正気に戻るとカタカタと体が震えだす。

「あ……あぁ……これ……うちがやったん……? なんで……? なんでなんでナンデ……!?」

頭を抱えて体を震わせて 自分がやったことに対する恐怖に怯えた。そんな彼女の耳に届いたのは複数の足音。

「沙綾! こんなところにいたのか!」
「とにかく無事でよかった……!? え……? 何これ……?」
「どうした!?」

数人ほどの男女で沙綾と呼ばれた少女の姿を見て駆け寄るも、凄惨な光景を見て立ち止まる。血塗れの沙綾と、無残な姿で死んでいるWiiフィットトレーナーとポエットを見たからだった。

「沙綾ちゃん、これは一体何!? どうして血塗れなの!?」

一人の少女が沙綾のところに駆け付けて問い掛ける。

「……して」
「え?」
木実このみちゃん……うちを殺して……」
「!? 殺して!? 沙綾ちゃん、どうしてそういうこと言うの!?」
「やって……この二人……うちが殺したんや……!」
「こ……殺した!? 何でこんなこと……!」
「うちだって分からへん! 頭ん中ぐちゃぐちゃで……一心不乱に暴れて……。気がついたら血の海になってもうた! こないな光景で……うちの周りが赤くなって……」
「…………」
「もう嫌や! こないなとこいたない! 人格が変わる前に早く殺してや! うち……また殺すかもしれんからその前にうちを殺して!」
「沙綾ちゃん……」

二人を殺したことに罪悪感を感じて、血に染まってしまったという沙綾。木実に自分を殺してと半泣きになりながら懇願した。再びそうなる前にいっそのこと自分を殺して欲しいと彼女は言う。

「でも……沙綾ちゃん、まだやり直せるよ? 二人殺したからってそんな言い方は駄目だよ……」
「木実、もういい。彼女を楽にしてやれ」
「零児さん!? どうしてそういうこと言うんですか!? 沙綾ちゃんはまだ生きてるし、これから一緒に脱出することも出来るはずです!」
「沙綾の体はどうということではないが、精神の方はもう限界に近い。このまま彼女が壊れるのを見届けろというのか?」
「それは……沙綾ちゃんが壊れるのは見たくないけど……」
「お前が辛いのは分かっている。だが、友としての役目でもあるだろう? せめてお前の手で沙綾をやってくれ」
「友としての役目……」
「友達を殺すのは辛いかもしれねぇ……けど、沙綾の望み通りにしたいんだよ。こいつが人格が変わるの知ってんだろ? だから、こいつの人格が変わって、殺めてしまう前にこの手で仕留めてくれ」
火神かがみさん……」

零児と火神に言われ、木実は覚悟を決めた。友達を殺すのは辛いことなのは誰でも知っている。
木実は覚悟を決めて、銃を構えて沙綾に狙いを定めた。銃を構えながら木実は最期に沙綾に話し掛ける。

「……沙綾ちゃん」
「何……?」
「これで……いいんだよね? これで私の役目が終わるよね?」
「うん……そうやな」
「本当は一緒に脱出したかったよ。でも……沙綾ちゃんが死にたいって望むのなら、望み通りにしてあげる。もう苦しむ沙綾ちゃんは見たくないから……」
「ありがとうな……あと、妹の沙千(さち)によろしくと伝えてな?」
「分かったよ……じゃあ私が人殺しをやるのは最初で最後だからね? ……バイバイ、沙綾ちゃん」

カタカタと銃を構えながら体を震わせて、木実は沙綾に向けて銃の引き金を引いて額を撃ち抜いた。撃ち抜かれた彼女は後ろに倒れて地面にも倒れた。額に銃弾が命中して即死だった。
零児は沙綾の右手を取って脈を計り、しばらくは動いていたが、少し経って止まった。

「次に行こうぜ。仲間がいる場所に」
「……そうだな。木実、歩けるか?」
「はい……でも、その前に支給品も……」

沙綾やWiiフィットトレーナー、ポエットが遺した支給品をそれぞれ持って、その民家を発った。
二度とその悲しみが訪れないことを祈りながら……。



【Wiiフィットトレーナー、ポエット、坪内沙綾死亡】

Re: 【Rー15G】バトロワ 〜血塗られた紅〜 ( No.25 )
日時: 2014/05/10 23:53
名前: 葉月@iPhoneにて執筆ッス(≧∇≦) (ID: 4xvA3DEa)

*現在の状況*

村田木実

【スタンス】

仲間と協力して脱出する。


【思考】

・殺し合いに乗らない。

・バラバラになった仲間を探す

・沙綾のような人物が二度と出ないことを祈る。

・出来ることなら一人でも助けたい。

【武器】 メス(沙綾の武器)、銃(木実の武器)


【体の状態】健康

【精神状態】やや不安定

【現在地】 Fー7


有栖零児

【スタンス】

仲間と協力して脱出する。


【思考】

・殺し合いに乗らない。

・バラバラになった仲間を探す。

・首輪を外す方法を探る。

・仲間と合流する。

【武器】 ノコギリ(沙綾の武器)、???(零児の武器)


【体の状態】健康

【精神状態】健康

【現在地】 Fー7



火神大我

【スタンス】

仲間と協力して脱出する。


【思考】

・殺し合いに乗らない

・仲間と合流する。

・特に相棒である黒子と合流する。

・沙綾のような人物が二度と出ないことを祈る。


【武器】???(Wiiフィットトレーナーの武器)、???(ポエットの武器)、???(火神の武器)


【体の状態】健康

【精神状態】健康

【現在地】 Fー7

Re: 【Rー15G】バトロワ 〜血塗られた紅〜 ( No.26 )
日時: 2014/05/11 00:17
名前: 葉月@iPhoneにて執筆ッス(≧∇≦) (ID: 4xvA3DEa)

*G−5*

一方は木実や零児、火神がいた民家とは異なる場所。
民家のすぐそばにある大きな木に腰をかけて焚き火をしているのは四人の男女だった。黒の短髪で眼鏡を掛けた少年と茶髪のショートヘアに太い眉毛、優しそうな顔をした大人っぽい少年と、茶髪のショートヘアで赤いヘアピンをした少女と黒髪で、つり目の少年だった。
彼らは誠凛(せいりん)高校の日向(ひゅうが)順平と木吉鉄平と相田リコと伊月(いづき)俊で、黒子と火神の先輩である。
初っ端からこの四人になるのはまさに奇跡で、驚きと喜びの再会だった。

「まさかこんなところで再会するとはな……」
「はっ! 再び会えると書いて再会、再会してゲームも再開! キタコレ!」
「伊月黙れ。というか全く来てねぇから」
「バラバラだったらどうしようと思ったんだけど、みんな一緒でよかったわね!」

木の株に座り、彼らが囲むように焚き火がパチパチと上がっている。本題を切り出したのは木吉だ。彼は日向、リコ、伊月の三人に問いかける。

「そういえばお前達はこのゲームに乗るか? 殺し合いに」
「乗るわけないでしょ? あたし達、共に過ごした仲間だし……」
「俺も乗らないよ。ただ、仲間に手を出そうという奴がいるなら容赦しないけど」
「俺も伊月と同意見だ。仲間に手を出そうというなら許さねぇ!」
「だよな。俺もみんなと同じだ。出来ることなら殺し合いに乗らない人を集めて首輪を外す在り処を探さないとな」
「でも鉄平、首輪を外すってそう簡単に出来るわけないでしょ? むやみに外そうとしたら爆発するわよ」
「そうだな。首輪を外せる人も探しつつ、仲間を集めないとな」

日向、木吉、伊月、リコの四人は殺し合いに乗らず、仲間探しと首輪の解除を探す。首輪の解除が出来る人も探さなければならない状況だ。

「名簿見たが、黒子と火神もいるんだな。あいつら無事だといいんだけど……」
「あたしが気になるのはあいつらね……鉄平と同じ無冠の五将の人達」
「おっ、花宮もいるじゃないか!」
「花宮は何しでかすかわかんねぇから注意しないとな。あと、ランスロットさんも気になるな」
「あの人ねぇ……作者から聞いた話だと、あの人隠密行動してるらしいわよ?」
「あんみつ?」
「お・ん・み・つだダァホ! 伊月てめぇ、抜かしたこと言ってんじゃねぇよ! 何が『あんみつ』だよ!? 『あんみつ』と『おんみつ』じゃ全然違うだろうが!」
「あんみつって美味いよな」
「木吉までボケるなよ! 今はあんみつ関係ねぇだろ!」

途中から伊月によるあんみつとおんみつというカオスな話も混ざってきたが、話を戻してランスロットの隠密行動について話し合う。

Re: 【Rー15G】バトロワ 〜血塗られた紅〜 ( No.27 )
日時: 2014/05/11 00:28
名前: 葉月@iPhoneにて執筆ッス(≧∇≦) (ID: 4xvA3DEa)

「……はぁ、カオスな話もそこまでにしましょ。彼女の隠密行動の事だけど……何やら単独で探しているらしいわね……」
「一人だと危ないじゃないか! 誰かと一緒にいないと!」
「いや、彼女なら一人でも平気だ。たとえ誰かに襲われたとしても太刀打ち出来る力を持っている。以前作者が送った映像を見ただろ? 俺達人間じゃ出来ないことをやれるんだよ」
「けど、いくらランスロットさんが強くてもな……それは無謀すぎるんじゃないか?」

単独で隠密行動をするランスロットを木吉が案じているが、リコと伊月は大丈夫だと言い聞かせる。彼女の実力は葉月からも聞いていて、強いということは知っている。
だが、このゲームは油断が大きな命取りだ。たとえマリオのような実力者でも、脱落すると言っても過言ではない。僅かな隙でもそこまでだ。

「確かにランスロットさんは強いよ。問題は彼女がゲームに乗っているかどうかだな……」
「乗っていないことを祈るしかないな」

しばらくの沈黙にパチパチと火を焚いている音が聞こえてくる。
最初に沈黙を破ったのは日向だ。日向は鞄の中を漁り、取り出したのはグレネードランチャーだった。

「そうだ。そういえば支給された武器は何だったんだ? 俺はグレネードランチャーだったぜ」
「あたしはちり取りよ」
「俺は盾と槍だ」
「俺は金属製の釘バットだな」
「この中でアウトなのはカントクのちり取りだなwww ちり取りでどう戦えってんだよwww」
「プラスチック製のちり取りね。殴られたら痛いわよ?www」

日向に聞かれた三人も鞄の中を漁って武器を見せる。木吉は盾と槍、伊月は釘バット、リコはちり取りという武器になっていた。伊月の釘バットはまだ分かるが、リコのちり取りはアウトだろう。
いざという時にちり取りだったらやりようがないのが問題だ。

「でも危なかったら逃げるわよ?www」
「そうだよなwww それが一番だよなwwwwww」
「さぁて、今は寝るか。見張りは誰がやる?」
「木吉か日向がやればいいんじゃないか?」
「は!? 伊月がやれよ! お前、その目があるからさぁ!」
「でも鷲のイーグル・アイは長時間使えないだろ。じゃあ三人で交代とかはどうだ?」
「それが効率いいが……誰から見る? じゃんけんで決めるか? じゃんけんで決めるなら負けた奴が見るということでいいな?」
「そうだな。それでいっか」

見張り役を決めるためにじゃんけんをする日向と木吉と伊月の三人。
三人でじゃんけんをするとグーチョキパーそれぞれ出すため決めるのは少し難しい。だが、彼らの場合は一発で勝負が決まり、最初の見張り役が日向に決定した。ついでに二回目のじゃんけんの結果は二番目が伊月、三番目が木吉となった。

こうして、彼らは交代交代で見張りをすることになった。

Re: 【Rー15G】バトロワ 〜血塗られた紅〜 ( No.28 )
日時: 2014/05/11 14:37
名前: 葉月@iPhoneにて執筆ッス(≧∇≦) (ID: 4xvA3DEa)

*現在の状況*


日向順平

【スタンス】

仲間と共に脱出する。


【思考】

・殺し合いに乗らないが仲間に危害を加えるなら殺す。

・カントクのちり取りwww

・仲間と合流する。

・特に後輩(黒子と火神)と合流する。

・見張り役……解せぬ(´;ω;`)

・首輪を外す在り処を探す


【武器】 グレネードランチャー(弾数:30)

【体の状態】健康

【精神状態】健康

【現在地】Gー5



木吉鉄平

【スタンス】

仲間と共に脱出する。


【思考】

・殺し合いに乗らない

・仲間と合流する。

・特に後輩と合流する。

・リコのちり取りはないwww

・ランスロットが気がかり。

・首輪を外す在り処を探す。

【武器】盾(戦闘中の忍が持ってるアレ)、槍

【体の状態】健康

【精神状態】健康

【現在地】Gー5



伊月 俊

【スタンス】

仲間と共に脱出する。

【思考】

・殺し合いに乗らないが仲間に危害を加えるなら殺す。

・仲間と合流する。

・共に後輩と合流する。

・ちり取りwwwwww

・首輪を外す在り処を探す。


【武器】金属釘バット

【体の状態】健康

【精神状態】健康

【現在地】Gー5

※鷲の眼の使用も制限されています。

相田リコ

【スタンス】

仲間と共に脱出する。

【思考】

・殺し合いに乗らない。

・仲間と合流する。

・特に後輩と合流する。

・武器がちり取りってwwwwww

・首輪を外す在り処を探す。

【武器】ちり取り

【体の状態】健康

【精神状態】健康

【現在地】Gー5