二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【Rー15G】バトロワ 〜血塗られた紅〜 ( No.33 )
日時: 2014/05/14 13:26
名前: 葉月@iPhoneにて執筆ッス(≧∇≦) (ID: 4xvA3DEa)

*Hー6*

「死に晒せやコラァ!!」
「ぜってぇぶっ殺す!!」
「あはははは! 人殺しかな! かな!」

森の中で激しい戦闘を繰り広げられているのは三人の男女だった。一人は黒ずくめの少年、一人は茶髪のボブに白い服に胸と腰に紫色のリボンをつけた少女、ニンニク鼻にまん丸な身体でギザギザの髭とケツ顎が特徴の男だ。
名前はそれぞれ竜宮レナ、ワリオ、伊邪空鎌といい、只今命をかけた大乱闘を繰り広げているところだった。手にしているものは空鎌は金属バット、ワリオはメリケンサックと手榴弾、レナは鉈だ。先に動き出したのは空鎌で、金属バットを振りかぶってレナの腕を目掛けたが、レナは咄嗟にかわして鉈を空鎌に向けて横に振るった。ワリオは二人に向けて一個手榴弾を投げて爆発させる。
空鎌とレナはワリオの手榴弾攻撃を避けるも爆風で火傷を負うが、まだ動けないわけではない。

「このクソデブがぁ……てめぇから今すぐ殺してやろうか!? あぁ!?」
「隙を見てやったまでだぜバァカ!」

空鎌はワリオに怒りを覚えてターゲットを彼に変更して走り出した。彼の顔は鬼そのものになっていてブッコロモードに入っている。
ワリオはけたけたと笑いながらこちらに向かっている空鎌をメリケンサックで迎え撃つ。打ち合うことで森の中に響き渡る金属音。左手のメリケンサックで金属バットを貫通させて、もう片方のメリケンサックで空鎌の顔を殴る。
レナは隙を狙ってワリオの頭を狙って鉈を振り下ろすが、バックステップでかわした。ワリオは見た目とは裏腹に身体能力は高く、怪力を活かした連続攻撃をする。下品だがオナラも強力だ。

「トロいんだよ!」

レナに向かって手榴弾を投げつけると再び大きな爆発を起こした。木々も吹き飛ばされて地面も粉々に砕かれている。
レナは手榴弾をまともに受けて全身大火傷で服もボロボロになっているのだが、辛うじて生きている。何という生命力だ……。
空鎌はバットを杖代わりにしてフラフラと立ち上がり、バットを構えてワリオに向けて走り、横に振るうが、ワリオは空鎌の攻撃をしゃがんでかわし、右手でアッパーをお見舞いした。
ワリオのアッパーを食らった空鎌は顎が抉られて後ろに飛んで倒れた。彼の意識が朦朧となりそのまま目を閉じた。

「ケッ! てめぇらの強さはこんなもんかよ。こんなんじゃ俺の肩慣らしにもなんねぇよ。とどめを刺すのはなしにしてやるよ。せいぜい痛みにもがき苦しみな!」

ワリオは無様な姿になった空鎌とレナの姿を見て、興醒めをするとそのまま立ち去った。

Re: 【Rー15G】バトロワ 〜血塗られた紅〜 ( No.34 )
日時: 2014/05/14 15:11
名前: 葉月@iPhoneにて執筆ッス(≧∇≦) (ID: 4xvA3DEa)

*現在の状況*

ワリオ

【スタンス】

優勝する

【思考】

・殺し合いに乗る。

・参加者を出会い頭に殺す

・特にマリオを殺す。

【武器】 メリケンサック、手榴弾(使用した数:2)

【体の状況】健康

【精神状態】健康

【現在地】Hー6



竜宮レナ

【スタンス】

優勝する

【思考】

・殺し合いに乗る

・皆殺し


【武器】 鉈

【体の状況】全身火傷(大)

【精神状態】気絶中、L5

【現在地】Hー6



伊邪空鎌

【スタンス】

優勝する



【思考】

・殺し合いに乗る

・皆殺し

・特にワリオを殺す。


【武器】金属バット(貫通)

【体の状態】全身火傷(小)、顔面破損

【精神状態】気絶中、憎悪

【現在地】Hー6


Re: 【Rー15G】バトロワ 〜血塗られた紅〜 ( No.35 )
日時: 2014/05/14 18:00
名前: 葉月@iPhoneにて執筆ッス(≧∇≦) (ID: 4xvA3DEa)

*Bー1*

宵闇を照らす月の下海沿いでザザーッと波が流れている音を聞きながら 、一人の少女が歩いていた。外見は沙綾と瓜二つで、彼女と異なるのは分け目と蛇の刺青の位置。目つきも両者ともにつり目だが、沙綾の方が若干鋭い眼光をしている。
少女は沙綾の双子の妹の沙千で多重人格者だ。人格の数は七つと多いが、姉は九つと姉と比べると二つ少ない。
沙千はかくんと膝をついて呟いた。

「お姉……何で……? 何で先に逝くん……?」

彼女は姉の沙綾が死んだのが分かった。双子の片割れのためか、姉がいなくなることが誰よりも辛い。

「なぁ……木実ちゃん……何でお姉を殺したん……?」

相方を失った悲しみと姉を殺した憎しみが入り混じる。浜辺の砂を掴み手の跡をつけた。
かつて自分達を救ってくれた親友が何故姉を殺したのか……理由は分からないまま。

(友達やと思ってたのに……! 何でお姉を殺したんや!? 木実ちゃん!)

姉の沙綾の殺害は最大の裏切りだと感じ取り、 沙千は今まで感じたことのない醜い感情を醸し出している。その醜い感情とは、憎悪だった。

(許さない……許さない許さない許さない許さない許さない許さない!)

沙千は前に流れている長い黒髪を掻き上げて支給された武器……大鎌を持って、虚ろな目でゆっくりと立ち上がり、フラフラと歩き始めた。
動く度に長い黒髪もゆらゆらと揺れているためホラー映画を見ているような殺気を漂わせていた。

「お姉ちゃん……うちが木実ちゃんを殺したるから待っててや……あはっ、あはははははは!」

口元を歪ませて姉のために復讐をする沙千は普段とは比べものにならないほどの甘い声と高い声で笑った。普段の沙千は姉の沙綾より控えめで優しい性格だが、実は姉に執着するほどのお姉ちゃん大好きっ子で精神が病んでしまう程だ。
彼女は姉の死を痛感し、狂気と憎悪を宿しながら海辺を歩き始めた。


*現在の状況*

坪内沙千

【スタンス】

木実に復讐する。

【思考】

・姉が死んだため殺し合いに乗る。

・姉を殺した木実を殺す。

・邪魔者も殺す。


【武器】大鎌

【体の状況】健康

【精神状態】情緒不安定(中)、多重人格化(ヤンデレ)、憤怒、憎悪

【現在地】Bー1

Re: 【Rー15G】バトロワ 〜血塗られた紅〜 ( No.36 )
日時: 2014/05/14 18:05
名前: 葉月@iPhoneにて執筆ッス(≧∇≦) (ID: 4xvA3DEa)

※この獄卒君はりゅーとさんのと同じぐらいゲスいです。
先に謝ります。リディアさん、すいません!><


*Eー1*


山路の中、二人の男女がいた。男は白い顔に軍服を着ていて、歪んだ笑顔をしているのに対して少女はワンピースを着ていて、むすっとしていた。
男は獄卒君、少女は碧耶麻(あおやま)リディアという。

「何よ……私に何の用なの?」
「べっつに〜? 君がいたからいるだけなんだけど〜?」
「いるだけなら邪魔よ。早く消えて」
「じゃあ死ねば?」
「……は?」
「ひょひょひょ! 愚民の君には知らないんだねぇ〜。油断すると殺されるというルールはねぇ〜一人になった時になりやすいんだよぉ〜?」
「だから何? 私にはどうでもいい話よ。関わらないでくれる?」
「この僕にそのような口を聞くんだねぇ? 愚民のくせにっ!」
「いたっ!」

獄卒君はリディアを突き飛ばして転ばせると倒れている彼女の体を蹴り、ひっくり返した。ひっくり返されたリディアは横腹を蹴られてうつ伏せから仰向けに倒れた。仰向けに倒れたリディアに獄卒君は右足で彼女の腹をグリグリと回した。

「ひょひょひょ! いい気味だよ! こうやって僕に襲われるなんてね! まるで豚みたいだねぇ! ひょっひょっひょ〜!」
「うぁっ! あぐ……っ! あぁっ……!」

この光景はまさにSMの女王様と豚のような感じだった。腹をグリグリと回されるリディアは小さな呻き声を上げて瞳から涙を零した。前屈みになって涙目になっているリディアを見下ろして鼻で笑いながら言う。

「蹴られたり踏まれたりするのが嫌なら刺された方がいいって? じゃあ望み通りにしてやろうか!?」
「!?」

獄卒君が取り出したのは裁縫の時に使う時の裁ち鋏でリディアの左肩をグサリと突き刺した。突然の裁ち鋏攻撃に激痛が走り、彼女は叫んだ。
だが、獄卒君にとっては彼女の悲鳴が糧のようなもので、悲鳴を上げるように裁ち鋏を肩や腕を突き刺していく。
痛みに耐え切れずに叫び、彼女の目からは大粒の涙が流れている。

「ねぇ、今どんな気持ち? 僕に鋏で突き刺されて死にたいって思ってるでしょ? ひょひょひょ〜! そうはさせないよ〜ん。そんなところでくたばってたら何にもならないでしょ? もっとじわじわといたぶって痛みを味わわないとねぇ? それで生き地獄というものを実感しなよ〜?
生き地獄は死ぬよりも辛いからねぇ〜? でも君のようなゴミにはお似合いだよ〜ん。ひょっひょっひょ〜!
痛みを抱えながら生きるのと楽に死ぬのとどっちがいい? そりゃあ楽に死ぬの方がいいよねぇ〜。僕も生き地獄は嫌だよ? 痛みを抱えながら生きているのはねぇ?」

鋏でリディアの左肩を抉るようにグリグリと回しながら血も涙もない言葉を発する獄卒君にリディアは首を横に振った。「違う」と。

「はぁ? 違うって? 君って本当は助けて欲しいと思ってるでしょ? でも助けてあげな〜い。ゴミはゴミらしく地面で這った方がお似合いだよ〜ん。僕にやられたところがどんどんひどくなって耐えられなくなるよ?」
「が……! あぁっ……! うあああっ!」
「ひょっひょっひょ〜! 君、人を避けてるから何かあったんだよね〜。どうせ今の僕みたいにこっぴどくやられてたんでしょ〜」
「ああああああああ!」

グリグリと鋏で回して、血塗れになった鋏を抜いた後、その傷口にまた足で押さえつけた。リディアは獄卒君に傷口を足で擦り付けられて激痛のあまり大声で叫ぶ。
彼女が人を避けているのは過去にいじめを受けていたからだった。獄卒君の指摘に返す言葉もなく、ただ彼の思う壺となっていた。

「まぁ、この辺にしてあげるよ。簡単に死なれたら困るしね〜」
「う……はぁっ……あ……!」
「じゃあねそこのクズ。精々その苦しみを抱えて生き長らえてね〜。ひょっひょっひょ〜!」

リディアをクズ呼ばわりして、裁ち鋏の持つ部分のところに指を掛けてくるくると回しながら次のエリアに移動した獄卒君。次の獲物を狙うハンターのような雰囲気を醸し出していた。
残されたリディアは彼の言う通りに刺されたところがどんどんひどくなって、痛みに悶え苦しみ、喘いでいた。