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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 『DAIVA』ディーヴァ・アニヒレイトファンタズマ ( No.3 )
- 日時: 2014/04/27 22:44
- 名前: Frill ◆2t0t7TXjQI (ID: ol9itQdY)
炸裂する砲弾。
飛び交うレーザーの雨。
ミサイル、ロケット、機銃の弾幕。
空を埋め尽くす生体兵器軍の群れを人型起動兵器、ドライビングアーマー通称D.Aを流麗に駆り、搭載したメガランチャーで粉砕する青年ルシャナ・パティー。
彼は惑星ベレナスを母星とする辺境星系スートリの司政官を務めていた。
遠き銀河の彼方、主星アルジェナ消滅後も独自の通信管制をしいた強大な防衛網で星系を維持させていた。
こんな所にまで帝国の権力争いなど及び来ない。
自分達とは関係ないことだと誰もが思ったろう。
そう、たかをくくっていたのだ。
平和かつ安寧とした日々、いつまでも続くと信じていた。
宇宙の片隅にある、田舎の惑星にまで、その魔手が迫ろうとは微塵にも考えもしなかった。
人工有機体兵器ヴリトラに母星を破壊され、愛する全てのものを失うまでは・・・。
彼はヴリトラを追い続ける。
そして、その元凶の男を。
そのためにこの機械化要塞衛星ガニメデに乗り込んだのだ。
「・・・予想以上に警備が厳重だな。・・・奴に繋がる情報が入手できれば・・・」
特殊兵装を施したD.A、アグニの朱き機影を縦横無尽に交差させ、並み居る敵を撃墜していく。
防御することすら煩わしいとばかりに、特攻するルシャナ。
紅蓮の復讐鬼と化した彼には、もう失うものなど無いのだ。
朱い機体がさらに赤く、燃え猛る憤怒の炎が照らしだしていた。
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