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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 『DAIVA』 ディーヴァ・アニヒレイトファンタズマ ( No.7 )
- 日時: 2014/04/28 17:57
- 名前: Frill ◆2t0t7TXjQI (ID: 2rVK2fl9)
Chapter・2 ドゥルガーの記憶
その出会いは偶然だったのか。
その別れは必然だったのか。
運命とは、かくも残酷な結末をもたらすものなのか。
嗚呼、愛しき人よ。
向かい入れる窓辺の差し込む朝日のように。
鳥のさえずる、唄声とともに。
君の横顔が、我が心、我が魂、我が躯のすべてを満たす。
夜の帳の訪れは、君の心に影を落とす。
月の明りが撫でる褐色の肌を滾々と照らし出す。
星の光りは遠けき、空の記憶を呼び覚ます。
眠れ、愛しき人よ。
涙の雫に溺れぬうちに。
眠れ、哀しき人よ。
貴女の空虚なる器を満たそう。
流転する世界の果て。
回帰する宇宙。
母なる海の波間へと。
再び出逢うその日まで。
眠れ———————。
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