二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 女武将、始めました〜戦国ノ夢〜 ( No.8 )
- 日時: 2014/05/06 07:46
- 名前: 梅 ◆9KV72UfMbo (ID: uLBjsRTH)
第8話
翌日目覚めた私は鏡を見て驚く。
「・・・え?」
肩のあざが濃くなっている。範囲も広がり、紋様のように変化しつつある。
試しに肩をあげてみる。
「痛っ」
激痛。
いつぶつけたのだろう。
いや、ぶつけてもあざが拡大して模様のようになるなんて、あり得ない。
「優歌〜?入るよ?」
おねね様の声がした為急いで傷を隠す。
「おはよう!」
そこには何時ものおねね様の姿。
「これ、着物着て?」
しかし、私は受け取らなかった。
「あの、私も戦に連れて行ってもらえませんか?」
唖然とするおねね様。
「剣術を、父から習っていたんです」
肩は痛むが、何かみんなに直接やくにたつことをしたいと思った。
「ダメだよ!優歌は女の子なんだから」
「連れて行ってください!」
何故ここまでムキになる?
何の思いが・・・?
「仕方ないねぇ。でもね、戦場は人が死ぬところだよ?」
そうだ。知っている。
「大丈夫です」
何故肩が痛むのにこのようなことを考えたのだろう。
「旦那に頼んでおくよ」
「ありがとうございます」
この時私は
この世界にやってきたのは理由がある
と考え始めていた。
「優歌、戦場に行きたいの?」
いつからいたのか、おねね様が出てから半兵衛様に聞かれた。
「はい」
私は病を隠し続ける半兵衛様を心配していた。
現実の歴史としてここに半兵衛様は存在しない。
だから、死ぬべきなのかもしれない。
だけどそんなのおかしい。
歴史に沿わなきゃいけないわけじゃない。
一度進んだ道は戻れないのだから。
ここが本当の 歴史ではないとして、だとしたらここにはここの歴史が存在する。
「何で?」
半兵衛様は気になるようだ。
「私にもわかりません。しかし、戦場に出たいと強く思いました」
その後に半兵衛様が言った言葉。
「死なないでね」
私はもう死んでいる。
もしかしたらこっちの世界で死んだら元の世界に戻れるのではないか
そんな考えが頭をよぎった。