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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 新選組夢絵巻【薄桜鬼】 ( No.2 )
- 日時: 2014/05/11 08:24
- 名前: 梅 ◆9KV72UfMbo (ID: kwYvW7v1)
第1話
「面倒だな」
私は羅刹の大群を相手にしていた。
隊、とは言えない数だ。
何処から湧き出ているのか。
「・・・・」
静かに剣を抜き構える。
「自我を保ち制御できなければ所詮羅刹になったところで意味がない」
そう、呟いた。
両親が死んだ時、私に「変若水」を渡した。
何のためかは理解できないが、私はそれを飲み羅刹化が可能な人間となった。
これぐらい、生身でいける。
そう確信した私は次々と敵を捌き刀を収めた。
呟きを聞いていた者がいることを知らずに。
「どういうことだ」
新選組屯所では頭を悩ませる幹部の姿があった。
それは巡察から帰った斎藤がものすごい知らせを持ってきたからだ。
「我らの他にも羅刹を知っている者がいます。しかも羅刹との戦闘には慣れている様子で。大群を1人で倒した女子です」
「おいおい一、お前、何言ってんだよ?」
平助の問いかけに真面目な顔で答えている。
沖田や原田、永倉も不思議な顔をしている。
(倒したということは、 敵方ではないな。にしても何者だ?)
近藤と土方は顔を見合わせた。
このまま話し合っていても意味がない。
有力な情報がないのだ。
「次に見つけたら連れてこい」
これぐらいか。できることは。
そう思い、直接話を聞くことにした。
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