二次創作小説(映像)※倉庫ログ

chapter1 イキノコレ 非日常編 ( No.102 )
日時: 2014/06/07 20:11
名前: アルズ (ID: NaOjLZBc)

視聴覚室に戻ると鼎野はちょうどよかったとこっちに誘導した。

「検死終わったのか?」
「ああ。 まず腹の包丁・・・これは死後に刺した可能性が高い。
あと・・・直径5〜6ミリぐらいの刺し傷が背中にあった。多分これが死因となったものだろうな・・・。」
「・・・なあ、他にもなにかあるか・・・?」
「あるのだが即死だったから意味が無いがな・・・。傷口に毒が塗られている。」


【検死結果】
腹部に刺した包丁は死後に刺した可能性が高く、死因には繋がっていない。
背中には直径5〜6ミリの刺し傷があり、毒が塗られている。


【凶器】から【包丁】に更新
ディムの腹部に刺さっていた包丁。
恐らく偽装の可能性が高い。


「あと・・・ポケットにこんな物が入っていた。」

鼎野は四つ折りにしたメモ用紙を俺に差し出した。
メモを広げ見てみると、

『外に出られる抜け穴発見しました!
みんなも呼んでいるから来てください!』

そう書かれていた。名前はさすがに書いていなかったか・・・。


【メモ】

外に出られる抜け穴発見しました! みんなも呼んでいるから来てください!
と書かれたメモ用紙。 ディムのポケットの中に入っていた。


「・・・そういえば、ここで何か落ちていたか?」
「特に何も落ちていなかったな。」
「えっと・・・俺が倒れていた時は・・・?」
「その時も何も落ちていなかった気がするぞ!! あの時はそれどころではなかったからな!!」
「そ・・・そうか。」

と言うことは・・・毒薬は落ちていなかった・・・のか?
じゃあどうして黄瀬は持っていたんだろう?

いや・・・今は捜査を・・・。推理はこの後だ。

「とりあえず・・・俺は違う場所を捜査してるな。」
「ああ! 俺はここにいるから頑張ってこい!!」
「何かあったら知らせるからな。」
「わかった。」

俺はそう二人に言うと視聴覚室を後にした。

もう一度食堂へ行き、キッチンへ入る。
・・・まだ捜査している鷹取がいた。

「なんだ片桐か。 実はここだけ包丁がないのが気になって気になって・・・。」

そう指を指すのは包丁セット。 確かに間の一本がなくなっている。


【包丁】更新
ディムの腹部に刺さっていた包丁。
キッチンから持ってきた包丁だろう。
恐らく偽装の可能性が高い。


「・・・成る程。 そう言えば何か他にあったか? アリバイ・・・とか。」
「アリバイってなんだ!?」
「・・・昨日、ディムが死亡した時刻に誰かとあったかって事だよ。」
「自分は・・・寝ていたな。 特にやることがなければそのまま寝ているし!!」

そう自信満々に言うが・・・全くもって胸を張るところではない。

「あ。片桐君と鷹取さんだ。」

そんな変なやり取りをしている所に波希が現れた。

「波希! 何かあったのかっ!?」
「んー・・・実はさ、昨日水飲もうとしたら誰かとすれ違ったんだけど・・・寝ぼけてて覚えていないんだよね・・・。」
「な・・・なんか特徴とか時間とかは・・・!?」
「・・・黄色だったかなぁ・・・? あと深夜辺りだった気がする・・・。」


【波希の証言】
深夜辺り、食堂に向かう途中黄色いのが特徴の人とすれ違ったらしい。


「・・・て、なんで深夜の時間食堂行こうとしたんだよ。 入れないだろ?」
「すっかり忘れてたんだよ・・・。扉が閉まっていたの見たら思い出したけど。」

そう言って苦笑をした。
・・・本当にぼんやりしてるんだなコイツ。

「じゃあ違う場所行ってくるな。」
「またあとでな!!」
「後でね−。」

食堂を出て、ランドリーへと向かった。
思ったら・・・腹を包丁で刺したら返り血が出るだろうと思い、行ってみたのだ。

中には誰にも人がおらず、シン・・・と静まっていた。
洗濯機の中を一つ一つ覗いていくと、タオルが一枚あった。
触れてみると、濡れていてじめっとしている。
それによく見ると血痕がうっすらと残っていた。


【タオル】
洗濯機に入っていたタオル。
洗濯した後らしく、じめっと濡れている。
落としきれてないせいか血痕が付いていた。


キーンコーンカーンコーン・・・・
『オマエラ、準備ができましたか?やっちゃいますか?
ボク、待ちきれなくなっちゃったのでそろそろやりましょう!!
じゃあみなさん、赤い扉の中に入ってください!!』

・・・時間・・・か。
赤い扉って言うのは用が無くて開かなかったっていう扉か・・・。

俺は記憶を頼りにそこへ向かった。